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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64170
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
社会意思決定論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
北詰 恵一/尹 禮分
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 本講義では、意思決定でよく用いられる代表的な手法を取り上げ、それらについて学ぶ.まず、決定分析、線形計画法(LP)、階層分析法(AHP)、社会的意思決定手法、多基準意思決定法(MCDA)、などについて講義する.これらの手法に対する理解を深めるために、Excelなどによる演習を行い、実際の意思決定過程のアルゴリズムを理解する.さらに、その発展的な手法や都市システム工学を学ぶ上で想定される意思決定の場面を想定した活用の手法について学び、社会意思決定における理論を幅広く知ることを目指す.
 この授業は、「基礎社会システム計画」で学ぶ基礎的な計画手法や「確率モデル分析」、「統計モデル分析」で学ぶ統計学的な知識を背景として学び、各「特別研究」へと繋がる科目である.

到達目標 / Course Objectives

①  社会意思決定論の基礎を理解する.
②  与えられた制約のもとでの最適な解決策(代替案)を見つけていく手法について理解する.
③  複数個ある代替案の中から意思決定者の選好にある案を決定するための手法について理解する.
④  計算機を用いて演習を行い、意思決定プロセスの理解を深める.

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

ー前半(担当教員:尹)ー
1.社会意思決定論の概要
2.決定分析
3.数理的意思決定法
4.期待値と決定木・ラフ集合
5.階層分析法
6.多基準意思決定法 
7.前半のまとめおよび演習問題
ー後半(担当教員:北詰)ー
8.Dematel法(1):専門的知識をアンケートという手法で集約することによって問題の構造を明らかにするDematel法の基礎を学ぶ.
9.Dematel法(2):Dematel法に用いられる計算手法を体験し、個々の問題の構造・相関を知る方法を理解する.
10.マルコフ連鎖(1):確率過程の中で広く応用されているマルコフ連鎖について、基本的な考え方を学ぶ.
11.マルコフ連鎖(2):都市システム工学の問題にマルコフ連鎖を適用し、どのように解くことができるかを体得する.
12.社会的意思決定手法(1):意思決定者が属する社会のあり方から決定を下す考え方について学ぶ.
13.社会的意思決定手法(2):社会的意思決定を必要とする課題を解き、意思決定結果が条件によってどのように変わるかを理解する.
14.  心理モデルによる意思決定:意思決定者の心理からくるさまざまな構造から意思決定を説明できることを学び、その方法を理解する.

15.到達度確認および講評

授業時間外学習 / Expected work outside of class

参考書等を参考に、しっかりと予習をして手法の概要を理解して授業にのぞみ、授業後は学んだ手法について復習しておくこと.

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
 授業時の演習の成績50%、定期試験50%の重みで評価し、60%以上の成績を合格とする。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

到達目標に掲げた内容の理解度と演習内容の理解度で評価する。
なお、出席率70%以上のものを成績評価対象とする。

教科書
Textbooks

参考書
References

木下栄蔵  『わかりやすい意思決定論入門』  近代科学社  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
  ・週1時間実施する.
  ・時間と場所は、学生と相談して決める.
その他
  ・関大LMSのメッセージ機能を活用する.
  ・メールや関大LMS、インフォメーションシステムの 
   FAQ  機能を通じて事前に在室を確認されたい.
メールアドレス
  kitazume@kansai-u.ac.jp
  yeboon@kansai-u.ac.jp

備考
Other Comments

学習・教育到達目標:◎E、○B