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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64171
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
都市交通システム
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
井ノ口 弘昭/吉村 敏志/閑上 直浩/玉川 大
曜限
Day/Period
月5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

人々の社会生活・日常生活との密接な関係にある交通の歴史と発展について述べるとともに,交通現象,交通の実態,道路交通計画などの工学的手法について学習する。 
本講義で,交通工学の基礎を身につけるとともに,専門科目を学修するための関連事項を修得する。関連科目として「社会計画」「応用社会計画」の学習内容と密接に関係するため合わせて履修することが望ましい。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(環境都市工学部都市システム工学科)
1.知識・技能
  A
多様な情報を活用して専門的な判断ができる基礎知識の習得
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  D 技術が社会に及ぼす影響に関する情報を収集し,それらについて論ずることができる能力の習得
3.主体的な態度
  E 都市システムの変化と最先端技術の情報を常に把握し,そこから得たものを活かし続ける能力の習得

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
交通の役割,交通需要予測,道路交通の特性,交通流理論,交通信号,高速道路,交通規制,道路交通環境,交通安全などについて理解する。また、交通需要予測の計算方法を習得する。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
現実の都市高速道路で発生している問題点について調べてレポートにまとめることで、思考力・判断力・表現力を養う。

③主体的な態度の観点
毎回出題される課題、計算機演習課題などを行うことで、主体的な態度を養う。また、講義受講後に交通工学研究会認定TOP(交通技術資格者)の取得を目指すことを推奨する。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

1.  交通の役割,都市交通システムの範囲と発展経緯:都市交通システムの基本事項について講述する。
2.  都市交通計画と交通調査:都市交通計画の背景と交通調査について講述する。
3.  交通需要推計(1):交通需要推計の考え方、段階推計法について講述する。
4.  交通需要推計(2):発生集中交通量・分布交通量・機関別交通量の算定方法について講述する。
5.  交通需要推計(3):配分交通量の算定方法について講述する。
6.  交通需要推計(4):非集計モデルによる需要推計法について講述する。
7.  交通流のモデル(1):確率統計的モデル・流体モデルなどについて講述する。
8.  交通流のモデル(2):追従モデルなどについて講述する。
9.  交通信号・交通規制:交通信号の制御技術、交通規制の内容とその効果について講述する。
10.  都市交通システムの実務(1):都市高速道路事業の概要と渋滞事例及びその対策について講述する。
11.  都市交通システムの実務(2):都市高速道路の環境保全への取り組みと地域貢献について講述する。
12.  都市交通システムの実務(3):都市高速道路のITS事業とETC及び情報管理について講述する。
13.  道路交通環境:大気汚染や道路交通騒音の実態と予測法について講述する。
14.  情報システム:MaaSおよびITSなどの情報通信を利用した交通システムについて講述する。
15.講義のまとめ・到達度確認テスト

【注意】講義日程は,授業の進捗状況により変更することがある。 

授業時間外学習 / Expected work outside of class

演習課題を随時行う。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
(1)  出席・小テスト(10%) 
(2)  実務学習(20%)
(3)  レポート課題・総合演習(必修)(30%) 
(4)  到達度の確認(40%)

履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

出席は3分の2以上必要である。60点以上を合格とする。

教科書
Textbooks

飯田恭敬監修・北村隆一編著  『交通工学』  (オーム社)  978-4274206382

参考書
References

飯田恭敬監修・北村隆一編  『情報化時代の都市交通計画』  (コロナ社)  978-4339052282
河上・松井共著  『交通工学第2版』  (森北出版)  978-4627483521
(社)土木学会  『非集計行動モデルの理論と実際』  (丸善)  978-4810601602
(社)交通工学研究会  『道路交通技術必携』  (建設物価調査会)  978-4905990802
秋山孝正・奥嶋政嗣・武藤慎一・井ノ口弘昭  『すぐわかる  応用計画数学』  (コロナ社)  978-4339028799

フィードバックの方法
Feedback Method

提出された演習課題・講義確認問題は、次回の講義時に返却する。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

メールで予約すること。E-mail:  hiroaki@inokuchi.jp

備考
Other Comments

関与する学習・教育到達目標:(A),(D),(E)
交通工学研究会認定TOP(交通技術資格者)の取得を目指したカリキュラム構成となっている。
道路建設・管理業務の実務経験を有する科目担当者が、都市高速道路事業における実務について取り扱う授業科目である。詳細は授業概要・授業計画欄を参照すること。