2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64108
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
都市システムモデリング
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
兼清 泰明
曜限
Day/Period
水1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 都市システムにおいては,建築物・構造システムの安全性評価,交通網の解析,情報通信を援用した技術の開発,経営学的な観点からの物流の解析,などさまざまな問題を総合的に考えていかなければならない.このためには,対象とする現象の数理的モデリングが必要となる.さらに,その解析には計算機シミュレーションが用いられることが多く,その重要性は工学に限らず広い分野で益々高まってきている.
 本講義では,対象とする現象を数学の技法を用いて扱いやすい体系とする「モデリング」について,都市システムとの関連を含めて講述する.モデリング技法としては数理モデルを用いる方法を対象とし,決定論的モデルと確率的モデルに分類した上でそれらの定式化の基礎を与え,計算機シミュレーションによる解析技法についても併せて述べる.さらに,都市システムに関連の深い力学モデル,経済・経営モデル,待ち行列モデルなどとともに,ニューラルネットワーク,セルオートマトンなどの解析手法についても触れる

到達目標 / Course Objectives

《①知識・技能の観点》
現象のモデリングとシミュレーションによる解法についての基本的な構造を理解し,都市システム工学で用いられる数理モデルの概要を理解する. 
《②思考力・判断力・表現力等の能力の観点  および  ③主体的な態度の観点》
現象に基づくモデルの構築法と,計算機上でのシミュレーションにより現象を解析する手法を修得する.

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

《概要と基本事項の復習》  1回
モデリングの概要,分類,必要となる数学の簡単な復習など. 

《決定論的モデルとそのシミュレーション》  3回
決定論的モデルの概要を,力学モデル,人口モデル,感染症の数理モデル,経済モデルなどを例に解説する.

《確率的モデルとそのシミュレーション》  3回
確率的モデルの概要と,その計算機シミュレーションを用いた解析手法(乱数の発生手法やモンテカルロ法,動的確率モデルの基礎となるランダムウォークなど)について解説する.確率論に関する簡単な復習も行う. 

《第1回理解度確認試験》  (第8週を予定)
これまでに学んだ内容の理解度を問う筆記試験を行う. 

《待ち行列モデル》  2.5回
待ち行列モデルの基本事項,応用事例,について解説する. 

《さまざまなモデリングとシミュレーション手法》  3.5回
比較的新しい手法を含むさまざまなモデリング手法の中から都市システムに関連の深いいくつかのテーマを取り上げ,基本概念と共にシミュレーションを用いて解析する手法について解説する.経営モデル,カオス,ニューラルネット,セルオートマトン,フラクタルなどから授業の進行具合に応じてテーマを選択する予定である. 

《全体のまとめと第2回理解度確認試験》(第15週を予定)

(注)第1回理解度確認試験の実施日は授業の進行状況に応じて変更する可能性がある.

授業時間外学習 / Expected work outside of class

講義内容に関する理解度を確認するためのレポート課題を1〜2回課す予定である.

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
講義中に実施する理解度確認試験(筆記試験,2回を予定)を約90%,平常成績(レポート課題など)を約10%として総合評価を行う.最終的な比率は課題の分量などにより調整する.なお,理解度確認試験については終了後に結果の講評などを含むフィードバックを行う予定である.詳細については講義時に通知する.

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

総合評価における総点の60%以上となった場合を合格とする.

教科書
Textbooks


参考書とは別に授業資料はLMS上にアップし,授業はその映写を併用して行なう.また,必要な補助資料は適宜配布する.

参考書
References

伊藤俊秀・草薙信照  コンピュータシミュレーション  [改訂2版]    オーム社  ISBN:  978-4-274-22323-5

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

備考
Other Comments

  学習・教育目標:◎(A),○(E) 
オフィスアワー:hiro.t.k@kansai-u.ac.jp  宛にメールで申し出ること