2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
62088
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
数学特論3
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
柳川 浩二
曜限
Day/Period
月2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

グラフ理論の基礎を講義する。「グラフ」と言っても、「放物線のグラフ」等のグラフではなく、(有限個の)頂点とそれらを繋ぐ辺のみからなる構造のことで、アナログな意味での「長さ」等の概念を持たない、いたってシンプルなものである。
応用数学寄りの分野であり、数学科よりも、「情報学科」等と名乗る学科で教えられることが多いかも知れないが、本講義では、数学科の講義らしく、証明等も厳密に行う。

これと言った予備知識は不要であり、3年次の講義の中では、最も平易なものの一つであるが、実際に問題を解いてもらうことを重視し、単に「甘い」講義にはしない。

到達目標 / Course Objectives

グラフ理論の基礎部分を理解し、実際に演習問題が解けるようになること。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  グラフの定義、基本事項
第2回  重要なクラス(完全グラフ、二部グラフ、正則グラフ、など)
第3回  第1・2回の内容に関する演習問題、補足的な話題
第4回  道と閉路
第5回  カットセット、連結度
第6回  オイラー・グラフ
第7回  第4〜6回の内容に関する演習問題、補足的な話題
第8回  ハミルトン・グラフ
第9回  木の性質、特徴づけ
第10回  ラベル付き木の数え上げ(ケイリーの定理)
第11回  第8〜10回の内容に関する演習問題、補足的な話題
第12回  平面グラフ(その1.クラトフスキーの定理)
第13回  平面グラフ(その2.  オイラーの公式、彩色数)
第14回  ラムゼー理論
第15回  小テスト、全体のまとめ、この先の展望

授業時間外学習 / Expected work outside of class

適宜、レポートを課す。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
受講者の人数によって、演習に割ける時間が変わってくるので、成績評価の「比率」は一概に言えないが、演習問題を解いて講義中に板書発表してもらうので、その出来を重視する。ただし、受講者が10名を超えると、演習だけで成績をつけられるほどの発表時間が取れないので、最終週の「小テスト」が、「到達度の確認」に準ずる重みを持つ。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

グラフ理論の基礎部分を理解し、実際に演習問題が解けるかを見る。また、演習時間が十分に取れなかった場合,小テストの出来も重視する。

教科書
Textbooks

R.J.  ウィルソン著、  西関  隆夫・西関  裕子訳  『グラフ理論入門』  (近代科学社)  

この本を中心に講義し、以下に挙げる参考書等で、適宜補う。

参考書
References

N.ハーツフィールド,  G.リンゲル著、鈴木晋一訳  『グラフ理論入門  (数理科学ライブラリ  (2))  』  (サイエンス社)  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー:  4年次生の特別研究の状況によって、オフィスアワーが何時になるかは変動する。詳しいことが分かり次第、講義中に連絡する。

備考
Other Comments