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学部・研究科
Faculty/Graduate School
シ/環/化/工
時間割コード
Course Code
60226
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
バイオナノテクノロジー特論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
大矢 裕一/葛谷 明紀
曜限
Day/Period
火3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

<秋>
講義(対面型)

言語 / Language

<秋>
日本語(Japanese)


授業概要 / Course Description

<秋>
近年,ナノテクノロジーとバイオテクノロジーとの融合領域であるバイオナノテクノロジー(あるいはナノバイオテクノロジー)と呼ばれる分野の発展が著しい。これは,分⼦レベルの⾃⼰組織化の化学を基盤としたサイエンスであるが,⽣命科学,材料科学との境界領域分野でもある。こうした従来の学問領域の範疇には分類できない境界領域の学問を修得することは,学術的⾒地のみならず社会や産業界への知の還元という⾒地からも⼤変重要である。
バイオナノテクノロジーが対象とする具体例としては,ナノメーターサイズの微粒⼦による薬物送達システム,⾦属・半導体ナノ粒⼦(⾦ナノ粒⼦,量⼦ドットなど)を使⽤した診断・⽣体イメージングシステム,遺伝⼦診断のためのDNAチップ(DNAマイクロアレイ),マイクロ流路や微⼩空間(ナノフラスコ)を利⽤した微量反応・診断システム(Lab  on  chip),などのナノサイエンスの医療・⽣命科学への応⽤や,⽣体分⼦(DNA,タンパク質)などを⾃⼰組織化したボトムアップ型のナノテクノロジー材料開発などが挙げられる。
本講では,こうした境界領域的性質を持つバイオナノテクノロジーという学問領域について,その基礎となる学問領域(⾃⼰組織化・分⼦認識の化学,ナノ領域の材料科学)の基本事項を考察するとともに,上に挙げた例のような最新のトピックを適宜取り上げた内容を講義する。また,論理的思考⽅法と記述⽅法を養うため,テーマの発案からその原理や意義などの論理的説明を⾏うトレーニングを⾏う。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

<秋>
(理工学研究科(M化学生命工学))
1.知識・技能
  
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  

到達目標 / Course Objectives

<秋>
①  知識・技能の観点
バイオナノテクノロジーという概念を通して,境界領域的な学問を俯瞰する能⼒を⾝につけるとともに,ナノレベル・分⼦レベルからマクロスケールの現象に⾄る過程を理解する。
②  思考力・判断力・表現力等の能力の観点
実際にナノレベル・分⼦レベルでの材料設計能⼒を習得することを⽬標とする。さらに,また,新規な研究テーマを発案し,その内容を論理的に説明ができることも⽬標とする。
③  主体的な態度の観点
自らの学習を振り返り、適切な改善点を挙げることができる。

授業手法 / Teaching Methods

・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

<秋>
バイオナノテクノロジーの基礎
 1.バイオナノテクノロジーが対象とする領域
 2.⾃⼰組織化の化学
 3.分⼦認識の化学
バイオナノテクノロジーの⽣命科学への応⽤
 4.バイオナノテクノロジーの薬物配送システムへの応⽤
 5.バイオナノテクノロジーの診断・イメージングへの応⽤
バイオナノテクノロジーによる材料設計
 6.⽣体に学ぶ⾃⼰組織化
 7.タンパク質の⾃⼰組織化による材料設計
 8.DNAナノテクノロジーの基礎
 9.DNA  を⽤いたナノ構造体
 10.DNAナノマシン,DNAコンピューター
総合演習
 11.論理的思考法(1)
 12.論理的思考法(2)
 13.論理的記述法(1)
 14.論理的記述法(2)
 15.総合演習

授業時間外学習 / Expected work outside of class

<秋>
教科書や参考書を読み、授業計画に記載されている基本事項について予習すること。
プレゼンテーションの準備をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

<秋>
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
講義中に指示するレポートや課題に対するプレゼンテーションにより,理解度を評価する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

<秋>
レポートおよび課題に対するプレゼンテーションに受講態度(出席状況)を加味して100点満点換算で60点以上を合格とする。

教科書
Textbooks

<秋>
備 考 / Note=====================================
<秋>
講義中に指示する。また,適宜資料配布する。

参考書
References

<秋>
山岡哲二 他  バイオマテリアルサイエンス  第二版  -基礎から臨床まで-  東京化学同人  
小宮 健 他  DNAナノエンジニアリング  近代科学社  
荻野敏郎 他編  ナノテクのためのバイオ入門  共立出版  
片岡一則 監修  医療ナノテクノロジー  杏林図書  

備 考 / Note=====================================
<秋>

フィードバックの方法
Feedback Method

<秋>
提出したレポートについては,LMSまたは直接,フィードバックを行う。授業においての直接の質問の他,LMSまたはメールでの質問を受け付ける。メールアドレスは,大矢:yohya@kansai-u.ac.jp,葛谷:kuzuya@kansai-u.ac.jp

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

<秋>
研究室・個室においての直接の質問,LMSまたはメールでの質問を受け付ける。メールアドレスは,大矢:yohya@kansai-u.ac.jp,葛谷:kuzuya@kansai-u.ac.jp

備考
Other Comments

<秋>
オフィスアワーについて:メールにて随時受付を行う。
メールアドレス:yohya@kansai-u.ac.jp,kuzuya@kansai-u.ac.jp