- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - シ
- 時間割コード
Course Code - 62378
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 特別研究1
(情報数理工学研究室) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/3
- 担任者名
Instructor - 三好 誠司/権 裕煥
- 曜限
Day/Period - 他
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
その他
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
統計力学的な手法を用いて情報に関する種々の問題にアプローチする枠組みは情報統計力学と呼ばれる.本研究室では特に統計的学習,連想記憶モデル,画像処理,信号処理,ドローンの自律飛行制御などの問題を対象に解析的研究,実験的研究を行う.
到達目標 / Course Objectives
個別の研究テーマに対する取り組みを通じて,基礎知識,研究手法,解析能力,プログラミングのスキル,考察の力,プレゼンテーション能力,文書作成能力を身につける.
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
情報統計力学が扱う対象は広いが,本研究室ではまずオンライン学習の解析を最初の題材として取り上げ,一通りのトレーニングを積む.オンライン学習は解析が比較的容易であるにも関わらず情報統計力学の重要な考え方の多くが含まれているため最初に扱う題材としては最適なのである.トレーニングはモデルの設定,(鉛筆とノートを使う)計算,PCを用いた数値解析,PCを用いた実験(計算機シミュレーション)からなる.一連のトレーニングを通じて,情報統計力学の基本的な考え方や計算手法を身に付けるとともに,プログラミングの技術を習得する.
上記のトレーニング終了後は学生毎に個別の研究テーマを設定し取り組むことになる.研究テーマの例を以下にあげる.
・集団学習の解析
・教師が動く場合の学習の解析
・相互学習を用いた暗号の研究
・適応信号処理に関する研究
・レプリカ法を用いた誤り訂正符号の解析
・確率伝搬法を用いた誤り訂正符号の解析
・系列想起形連想記憶モデルの解析
・スパース形連想記憶モデルの解析
・圧縮センシングに関する研究
・ベイズ統計による確率的画像処理
・部分空間法を用いたパターン認識に関する研究
・ドローンの自律飛行制御に関する研究授業時間外学習 / Expected work outside of class
各自,自分がそのときにやるべきことを自ら考え,当事者意識を持ってテーマに取り組むこと.
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
研究への取り組み,ディスカッションやプレゼンテーションの内容等により総合的に評価する.基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
個別の研究テーマに対する取り組みを通じて,基礎知識,研究手法,解析能力,プログラミングのスキル,考察の力,プレゼンテーション能力,文書作成能力を身につけていることを基準とする.
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 西森秀稔 『スピングラス理論と情報統計力学』 (岩波書店)
David J.C. MacKay 『Information Theory, Inference, and Learning Algorithms』 (Cambridge University Press)
Christopher M. Bishop 『Neural Networks for Pattern Recognition』 (Oxford University Press)
Christopher M. Bishop 『Pattern Recognition and Machine Learning』 (Springer)
Sebastian Thrun, Wolfram Burgard 『確率ロボティクス』 (Mynavi Advanced Library)
そのほか資料,論文等を適宜配布する.
- フィードバックの方法
Feedback Method 適宜ディスカッションを行う.
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact メールアドレス
miyoshi@kansai-u.ac.jp
まで連絡を下さい.
- 備考
Other Comments 特別研究は他の科目と違い,学生自らの取り組み方によって成果や達成感に大きな差が出る科目である.結果がすぐに表れず悩み深い日々が続くこともあるが,それもたいへん良い経験になる.いずれにせよ積極的で粘り強く前向きな取り組みを期待する.なお,研究推進の過程では今後どのような道に進む場合でも必要となる広い意味でのコミュニケーション能力の向上にも力を入れる.すなわち,和文・英文の資料や本を読んで内容を理解する力,口頭でのディスカッションやプレゼンテーションを効果的に行う力,得られた結果を論理的な文章にまとめる力を養う.