- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 化
- 時間割コード
Course Code - 65266
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 技術者倫理
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 片倉 啓雄
- 曜限
Day/Period - 木1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
事故・不祥事の多くは、当事者が不安全・不誠実に①気づいていない、②気づいていても軽視している、③気づいていても対処法を知らないことによって起き、誰もが当事者になる可能性を持っている。そこで、不安全・不誠実に気づくための基本を学び、自身の行動が社会に及ぼす影響を考え、不安全・不誠実に対処するための実践的な手法を学ぶ。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能
・技術者としての責任を理解し、社会の安全・安心に貢献するための素養を身につける。
・安全・安心に対する価値の多様性を理解する。
・リスクコミュニケーションとは何かを説明できる。
②思考力・判断力・表現力
・公益通報(内部告発)の功罪について説明でき、公益通報をせずに問題を解決するために必要な考え方を知る。
・ルールや権威者のことばの背景を理解し、自律的な判断をする能力の必要性を理解している。
③主体的に学習に取り組む態度
・グループディスカッションで積極的に自分の意見を述べ、他の意見を元に自分の意見を修正改善できる。
・倫理問題を考える手法としてセブンステップガイド、線引き法、黄金律、創造的中道法などを理解し、実践できる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
(1) ガイダンス、事前アンケート、工学とは? あなたはプロ?
(2) 工学と技術の定義、安全性・経済性・利便性の相反、Well-beingを構成する5つの要素と技術者の幸せ
(3) 受動リスクと能動リスク、専門家の責務とメディアリテラシー
(4) 倫理的な問題を考えるためのセブンステップガイド
(5) ケーススタディ①「ソーラーブラインド」DVD鑑賞、グループディスカッション
(6) ケーススタディ①「ソーラーブラインド」各班の発表
(7) コミュニケーションの重要性、遺伝子組換えの倫理、コンセンサス会議
(8) ケーススタディ②「チャレンジャー号爆発事故」、倫理要綱、公益通報者保護法、ケーススタディ③「ギルベインゴールド」DVD鑑賞
(9) ケーススタディ③「ギルベインゴールド」グループディスカッション、各班の発表(前半)
(10) ケーススタディ③「ギルベインゴールド」各班の発表(後半)、総括と過去の意見
(11) ケーススタディ④「ゴルフ」(ロールプレイ、グループディスカッション)
(12) ケーススタディ④「ゴルフ」発表、過去の意見、線引き法、黄金律
(13) ケーススタディ⑤「割れたスープカップ」、会社組織の4つの原則、上司の説得法
(14) ゆでがえる(逸脱の標準化、技術者のrisk and benefitと個人のrisk and benefit)
(15) 研究倫理、志向倫理と予防倫理、脱慣習レベルの倫理意識とWell-being、事後アンケート授業時間外学習 / Expected work outside of class
一部で事前学習を指示するが基本的に予習は不要。授業後に適宜課題を与える。また、復習として、
(1) 配布物を参考に講義の要点を自分のことばでまとめるアウトプットをしておく。
(2) 新しく学んだ概念について、インターネット等で世の中ではどのように理解されているのかを調べておく。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
レポート(ミニッツペーパーを含む)(50%程度)、出席(50%程度)の他に小テストを行う場合がある(前週に予告する)。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
レポート 多様な価値観を知ることが主たる学習目標であるから、一つの物事を多様な価値に基づいて述べるほど(多様な観点から述べるほど)高く評価する。
出席 4回以上欠席した場合、原則として単位を認めない。やむを得ない事情(注)がある場合は課題を与えるので速やかに申し出ること。遅刻・早退は欠席1/2回として扱う。
注:本人の責任ではない(本人の意思に基づかない)事情による欠席(病気・忌引きなど)。
- 教科書
Textbooks
教科書は指定せず、資料を配布するか、参照するURLを指定する。
-
参考書
References 片倉啓雄・堀田源治 安全倫理 培風館
マイケル・J. ライス, ロジャー ストローハン(伯楽ロックビル訳) 生物改造時代がくる―遺伝子組換え食品・クローン動物とどう向きあうか 共立出版
- フィードバックの方法
Feedback Method 提出してもらったミニッツペーパーや課題は、原則として採点したものを返却し、授業でコメントとする。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact katakura@kansai-u.ac.jp
- 備考
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