2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
シ/環/化/工
時間割コード
Course Code
60218
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
無機固体化学特論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
荒地 良典
曜限
Day/Period
金2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

<秋>
講義(対面型)

言語 / Language

<秋>
日本語(Japanese)


授業概要 / Course Description

<秋>
金属酸化物の合成,  結晶構造および物性を講述する。金属酸化物はイオン結合性、共有結合性、あるいはこれらの中間的なものまで、構成する原子の種類や配列(結晶構造)によって多様な性質を示す。そこで、これらの統一した理解のために電子の振る舞いに注目し、量子論を導入する。また、金属酸化物を材料として利用するために必要な材料化学の知識を学ぶ。新しい物質が材料として社会で利用されるためには長い年月を要する。最近の話題とともに無機材料の機能性とその可能性を考える。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

<秋>
(理工学研究科(M化学生命工学))
1.知識・技能
  
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  

到達目標 / Course Objectives

<秋>
本講義を修得することによって、
①知識・技能
無機化合物、主としてセラミックス(金属酸化物)の合成、物性、評価法、先端技術について
②思考力・判断力・表現力
化学結合あるいは電子構造と関連させながら理解できるようになり、材料設計の指針を得ることができる。
③主体的な態度
これらの能力を用いて、例題にも自主的に取り組み、技術的諸課題の解決につなげることができる。

授業手法 / Teaching Methods

・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

<秋>
第1週:  無機材料の概要
第2週:  無機固体の結晶構造
第3週:  無機固体の合成・反応
第4週:  無機固体の評価法
第5週:  量子論~シュレーディンガー波動方程式を導く~
第6週:量子論~井戸型ポテンシャルの計算(予測)と実測~
第7週:量子論~水素原子,  他電子原子のオービタル~
第8週:量子論~分子軌道~永年方程式を解く~
第9週:量子論~巨大分子としての結晶固体~
第10週:無機固体の化学結合と電子構造
第11〜12週:  無機固体の電気的性質
第13〜14週:  無機固体の磁気的性質
第15週:  無機固体の光学的性質

授業時間外学習 / Expected work outside of class

<秋>
各授業の理解を助ける小問を予め出します(正解を求めません)。なるべく授業当日までに取り組むこと。また、授業後、ノート、配布資料、参考書を読み返し、授業内容の理解を深めること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

<秋>
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
出席態度(60%)、レポート課題(20%)、発表(20%)により評価する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

<秋>
出席10回以上した者を成績評価対象とし、到達目標にある内容について、その知識と能力が講義、例題、発表およびレポート課題を通じて十分に獲得できているどうかを評価する。

教科書
Textbooks

<秋>
備 考 / Note=====================================
<秋>
ノート講義とする。理解を助けるためのグラフや図面をプリントにして適宜配布する。

参考書
References

<秋>
A.W.ウェスト  著 遠藤忠ほか訳  『  ウェスト  固体化学入門  基礎と応用』  (講談社)  978-4-06-154390-4
戒能俊邦,  菅野了次  著  『材料科学    基礎と応用  』  (東京化学同人)  978-4-8079-0634-5
村石治人  『新版  基礎固体化学  無機材料を中心とした』  (三共出版)  978-7827-0754-8
P.A.  Cox  著 魚崎浩平ほか訳   『固体の電子構造と化学』  (技報堂出版)  4-7655-0371-2

備 考 / Note=====================================
<秋>

フィードバックの方法
Feedback Method

<秋>
受講生の例題の解答例を紹介しながら解説を行う。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

<秋>
電子メールによって日時を事前に打ち合わせた上で担当教員と面談すること。
居室:第4学舎2号館研究棟2階 個人研究室 (部屋番号6223)
メールアドレス:arachi@kansai-u.ac.jp

備考
Other Comments

<秋>
関数電卓を持参すること。
各授業の理解を助けるための例題を予め出します(正解を求めません)。分かる範囲で授業当日までに取り組みこと。