- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 環
- 時間割コード
Course Code - 64132
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - メンテナンス工学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 鶴田 浩章
- 曜限
Day/Period - 火5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
社会基盤施設は、生活や経済活動の発展を支える公共財であり、膨大で複雑なネットワークを形成している。したがって、その一部が機能しなくなると、社会に対する影響も大きくなってしまう。また、今後予想される低成長の時代においては社会基盤施設を少ない負担で効率的に維持管理していくことが不可欠であり、建設分野だけの話にとどまらず、広範な関連分野との連携のもとに行われていくことが必要である。
そこで、本講義では鋼構造物とコンクリート構造物について、維持管理の現状や基本的考え方、劣化機構、点検・診断方法、評価・判定方法、補修・補強方法など維持管理の基本概念を学ぶ。この科目は、これまで学んできた「建設材料学」「RC構造学」「静定構造力学」「鋼構造学」「インフラ設計学」「都市インフラ設計実習」の知識を活かして応用する位置づけの科目である。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・維持管理の必要性や重要性、基本的考え方やそれを支える技術、技術者倫理などを十分に理解することができる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・メンテナンスに関連する事項を含めて多面的に考えることや議論ができる。
③主体的な態度の観点
・維持管理に関するテーマについて考え、他人の意見を理解するとともに、自分の考えをまとめて説明することができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンスと1章:講義の方針の説明。1章 メンテナンスの現状と課題について学ぶ。
第2回 構造物の機能・性能とメンテナンスの基本:2章 構造物の機能や性能、メンテナンスの流れについて学ぶ。
第3回 構造物の劣化1:3章 コンクリート構造物の劣化の症状としくみについて学ぶ。
第4回 構造物の劣化2:3章 鋼構造物の劣化の症状としくみについて学ぶ。
第5回 構造物の点検方法1:4章 点検の種類と方法、コンクリート構造物の点検方法について学ぶ。
第6回 構造物の点検方法2:4章 鋼構造物の点検方法と構造物のモニタリングについて学ぶ。
第7回 復習テストとビデオ:前半の講義内容の復習テストとビデオによる点検等の状況の確認
第8回 討論:課題に関するグループ討論を行う。
第9回 劣化予測・評価の方法1:5章 コンクリート構造物と鋼構造物の劣化予測について学ぶ。
第10回 劣化予測・評価の方法2:5章 構造物の性能評価、判定について学ぶ。
第11回 補修・補強の方法1:6章 補修・補強の定義、コンクリート構造物の補修・補強について学ぶ。
第12回 補修・補強の方法2:6章 鋼構造物の補修・補強について学ぶ。
第13回 補修・補強の方法3:ビデオにより実際の状況を理解する。
第14回 構造物のマネジメント:7章 構造物のマネジメント、マネジメントの役割、メンテナンス・マネジメントの実例や将来への課題について学ぶ。
第15回 ゲストスピーカー講演:実務を行っている技術者の講演と質疑応答授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業前;教科書を読み予習
授業後;小テストに取り組み、授業のポイントにて教科書の内容を復習
日頃の生活の中で、コンクリート構造物や鋼構造物の維持管理に関する工事や新聞記事、それらに関係する社会の動きに関心を持ち、疑問に思ったことは自分で調べてみることが望ましい。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
出席および小テスト等(10%)、課題レポート、復習テストおよび講義や討議への取組状況(30%)と到達度確認(60%)で評価する。なお、課題レポートの提出は3回程度予定しており、小テストは関大LMSを利用して行う。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・小テスト、授業のポイント、復習テストおよび到達度確認
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・課題レポート
・討議
③主体的な態度の観点
・討議
・課題レポート
到達目標を達成することを基本として、上記の方法および基準で評価し60点以上(100点満点)を合格とする。
- 教科書
Textbooks 宮川豊章:監修、森川英典:編者 『図説 わかるメンテナンス 土木・環境・社会基盤施設の維持管理』 (学芸出版社) 978-4761524975
講義において使用する資料がある場合は、プリントして配布する。
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参考書
References 小林一輔・牛島 栄 『コンクリート構造物の維持管理』 (森北出版)
監修:仁杉巌,共編著:阿部英彦・稲葉紀昭・中野昭郎・市川篤司 『語り継ぐ鉄橋の技術 鋼橋の維持管理と環境保全』 (鹿島出版会)
土木学会メインテナンス工学連合小委員会 『社会基盤メインテナンス工学』 (東京大学出版会)
W. R. Hudson・R. Haas・W. Uddin/著・北海道工業大教授 工博 笠原 篤監訳 『社会資本マネジメント』 (森北出版)
中村秀治 『構造物の維持管理に係わる不思議なはなし』 (技報堂出版)
土木学会 2022年制定『コンクリート標準示方書 設計編・維持管理編』 (土木学会)
土木学会 2023年制定『コンクリート標準示方書 施工編』 (土木学会)
豊福俊泰・尼﨑省二・中村一平 『入門 維持管理工学』 (森北出版)
「社会インフラメンテナンス学」テキストブック編集小委員会 『社会インフラ メンテナンス学Ⅰ総論編 Ⅱ工学編』 (土木学会)
- フィードバックの方法
Feedback Method 復習テストの点数は、開示する。
授業のポイントは、確認後に返却する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
随時実施する。事前の予約が望ましい。
・E-mailや関大LMSのメッセージ機能で連絡する。
・授業前後等に直接教員に連絡する。
その他
電子メールアドレス;tsurutah★kansai-u.ac.jp
※「★」記号を「@」(半角)に置き換えてください。
- 備考
Other Comments ・関与する学習・教育到達目標:◎(D)、○(C,F)
・履修に当たっては、「建設材料学」「RC構造学」「静定構造力学」「鋼構造学」「インフラ設計学」「都市インフラ設計実習」等の履修または修得が望ましい。