- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 化
- 時間割コード
Course Code - 65183
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 有機合成論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 2
- 担任者名
Instructor - 矢野 将文
- 曜限
Day/Period - 月3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
現代の有機合成化学が対象とする化合物は医薬・農薬などの生物活性物質、繊維やプラスチックスなどの高分子材料、液晶などのエレクトロニクス材料、複雑なタンパク質や天然物にまで広がっている。本講では、有機化合物を簡単な原料から効率良く合成するための基本的な原理である逆合成解析の考え方と、官能基選択性、位置選択性、立体選択性を実現するための各種の反応剤や保護基の利用について学習する。
到達目標 / Course Objectives
市販の簡単な原料から、より短い工程で、選択的に、しかも収率よく目的とする有機化合物を合成するための効率的な合成法の設計ができるようになることが本講義の目標である。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
1 有機合成とは(1章)
有機合成の役割、結合の極性、曲がった矢印の考え方
2 逆合成解析I(2章)
考え方と方法
3 逆合成解析I(2章)
シントンと合成等価体
4 逆合成解析II(3章)
潜在極性
5 逆合成解析II(3章)
1,4-ジカルボニル化合物における極性転換
6 逆合成解析II(3章)
アシルアニオン等価体
7 逆合成解析II(3章)
官能基相互変換
8 逆合成解析II(3章)
環状分子の合成
9 逆合成解析III(4章)
合成戦略と計画、収束型合成と直線型合成、対称性の利用
10 選択性I(5章)
官能基選択的反応
11 選択性I(5章)
保護基の利用
12 選択性II(6章)
位置選択的付加反応
13 選択性II(6章)
位置選択的アルキル化反応
14 選択性III(7章)
立体選択的反応、立体特異的反応、Felkinモデル
15 講義のまとめ、到達度の確認、講評授業時間外学習 / Expected work outside of class
本講では、基礎化学(Ⅲ)、有機化学(Ⅰ)および有機化学(Ⅱ)で学習した内容を身に着けていることを前提に講義を行うので、関連した部分を十分に復習しておくことが必須である。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験を70%とし,平常成績(講義時間を利用した小テスト)を30%として評価する。なお,毎回出席を取り,欠席者および遅刻者は減点とする。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
各回で取り上げた基本問題や概念についてきちんと理解できているかどうか評価する。
- 教科書
Textbooks C.L.ウイリス、M.ウイルス、富岡 清訳 『有機合成の戦略』 (化学同人)
-
参考書
References 野依良治監訳 『ウオーレン有機化学』 (東京化学同人)
中西香爾訳 『モリソン・ボイド有機化学 第6版』 (東京化学同人)
野村裕次郎訳 『プログラム学習・有機合成化学』 (講談社サイエンティフィク)
太田博道、西山 繁 『ビギナーのための有機合成反応』 (三共出版)
- フィードバックの方法
Feedback Method 講義終了後または関大LMSにて各講師が質問に対応する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact myano@kansai-u.ac.jpまで連絡をください。
- 備考
Other Comments オフィスアワーについて: メールまたは面談 (事前にメールで予約することが望ましい) にて随時受け付けます。メールアドレス: e-mail: myano@kansai-u.ac.jp