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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
65295
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
生物工学実験
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/4
担任者名
Instructor
岩木 宏明/山中 一也/山崎 思乃/岡野 憲司
曜限
Day/Period
金3/木3/金4/木4/金5/木5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

実験・実習・製図(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

生物工学実験では、生物工学が幅広い分野に関連することを理解し、多様な実験技術を習得するため、生物化学工学、遺伝子工学、酵素工学の3分野に分けて実験を行う。これらの分野は生物工学の基盤を構成する重要な領域である。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
生物化学工学、遺伝子工学、酵素工学の基礎となる概念や原理を理解し、それぞれの分野における基本的な実験手法を習得する。また、実験に必要な機器や試薬を適切に取り扱い、正確かつ再現性のある操作を行う能力を身につける。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
実験結果を客観的に分析し、得られたデータをもとに論理的な考察を行う力を養う。さらに、実験の目的や結果を簡潔かつ正確にまとめ、適切な形式でレポートを作成し、分かりやすく伝える能力を身につける。

③主体的な態度の観点
実験書の内容を理解した上で、自ら課題を認識し、主体的に実験に取り組む姿勢を養う。また、安全管理に留意しながら実験を遂行する責任感を持ち、班内での協力を通じて円滑に作業を進める態度を身につける。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

講義計画

<生物化学工学実験>
1.  生物化学工学実験ガイダンス
2.  アルコール発酵
3.  物性値の測定
4.  充填層の流動
5.  回分式限外ろ過
6.  酸素移動容量係数の測定
7.  培養の計測と制御

<遺伝子工学実験>
1.  遺伝子工学実験ガイダンス
2.  有用微生物の単離と同定
3.  PCR法による目的遺伝子の増幅と確認 
4.  PCR増幅断片のサブクローニング
5.  大腸菌からのプラスミドの調製 
6.  大腸菌で異種発現したタンパク質の確認

<酵素工学実験>
1.  酵素工学実験ガイダンス
2.  大腸菌を宿主とした組換えタンパク質(β-チロシナーゼ)の生産
3.  タンパク質量およびβ−チロシナーゼ活性の測定
4.  イオン交換クロマトグラフィーを用いた組換えβ-チロシナーゼの精製
5.  アフィニティークロマトグラフィーによる組換えβ-チロシナーゼの精製と機能解析
6.  ポリアクリルアミドゲル電気泳動による組換えβ-チロシナーゼの精製度の確認
7.  組換え微生物による物質生産

授業時間外学習 / Expected work outside of class

・実験内容を十分に理解し、事前に実験ノートに整理して記録しておくこと。
・実験は実験書ではなく、実験ノートを見ながら進められるよう、方法を記載しておくこと。
・その他授業時間外に行っておくべきことを別途指示することがある。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常点100%(レポート・実験ノート・実験態度を総合的に評価する。全日程の出席を原則とする。)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

成績評価   
(1)実験態度:出席状況(遅刻は重大な減点の対象である)、実験・課題への取り組み、チームワーク、時間内の終了、整理整頓、清掃 
(2)レポート:レポート提出状況、レポートの書き方、実験の目的・原理・方法の理解、データ処理法、結果の吟味、考察、研究課題 
(3)実験ノート:ノートの書き方、予習の状況、実験中の記録

未提出のレポート、実験ノート、課題が1つでもある場合は不合格とする。
原則、欠席は認めない。 
 やむを得えない理由(病気等)で欠席する場合:
 1.LMSのメッセージ機能を用いて連絡すること
   ・LMSのメッセージ機能もメールと同じですので、
     宛名・適切な件名・署名(自身の名前や学籍番号)の明記など、最低限のマナーを守ること。
   ・やむを得ない場合を除き、実験時間開始時間までに連絡すること。
 2.速やかに欠席届を提出すること。

 

教科書
Textbooks

実験書を配布する。  

参考書
References

続・実験を安全に行うために  化学同人  
化学レポートと論文の書き方  化学同人  

フィードバックの方法
Feedback Method

実験終了後に報告を受け、質疑応答を行う。

実験時間中、学生は自由に質問したり、必要に応じてディスカッションを持ちかけたりすることができる。質問の内容に応じて、個別に回答する場合と、全体に共有して回答する場合がある。

また、本科目ではTeaching  Assistant  (TA)  として先輩学生が配置されており、TAとも気軽にディスカッションを行うことができる。これにより、より身近な立場からの助言を得る機会が増え、理解を深めることが期待される。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

問合せ:関大LMSの「メッセージ」機能で連絡して下さい。

オフィスアワー:実験時間中に随時質問を受け付けます。

備考
Other Comments

実験時の身だしなみに関する注意
実験中の安全確保、試料の汚染防止、適切な操作の実施、そして技術者・研究者の育成という観点から、
初回講義で身だしなみに関する具体的な注意事項を説明します。この注意事項を守れない場合、実験への参加は認められません。

健康診断の受診について
本実験では、「遺伝子組換え生物使用実験」を行うため、学則および法令に基づき健康診断の受診が必須です。健康診断を受診していない場合は、該当する実験への参加はできません。