2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
62456
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
通信方式2
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
四方 博之
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

今日,我々は先人の切り開いた情報通信技術の成果を日々享受している.本科目では,通信方式1に引き続きそれらの基礎的な事項を学び,関連知識を習得することを目的とする.まず,振幅変調とならぶアナログ変調方式の主要な変調方式である角度変調を理解する.次にアナログ信号とディジタル信号の変換においてきわめて重要な定理である標本化定理を学んだ後,各種のパルス変調方式についても理解する.

到達目標 / Course Objectives

(1)各種非線形アナログ変調の原理・解析法を理解する。
(2)ディジタル通信、標本化、量子化の原理・解析法について理解する。
(3)ランダム信号と雑音の表現・解析法について理解する。
(4)基底帯域ディジタル伝送の原理・解析法を理解する。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

1.周波数変調と位相変調
角度変調は周波数変調(FM)と位相変調(PM)に分けられる.これらについて理解する.

2.角度変調波のスペクトルと帯域幅
角度変調波のスペクトルと帯域幅について理解する.

3.角度変調波の変調と復調
角度変調波の変調と復調の方法と回路について理解する.

4.連続波変調と干渉
連続波変調システムにおける干渉波の影響について理解する.

5.標本化と標本化定理
標本化の意味,標本化定理,エリアシングについて理解する.

6.時分割多重通信システム,量子化と符号化
時分割多重通信システム,量子化の意味,量子化雑音,符号化の方法について理解する.

7.量子化雑音と圧伸
量子化雑音,不均一量子化と圧伸について理解する.

8.確定信号の相関とスペクトル密度
確定信号の相関関数とスペクトル密度について理解する.

9.信号の伝送と雑音
信号の伝送と雑音の関係について理解する.

10.ディジタル通信システム
ディジタル通信システム,情報源符号化,通信路符号化の概要について理解する.

11.基底帯域ディジタル信号のスペクトル
基底帯域ディジタル信号のスペクトルについて理解する.

12.基底帯域ディジタル信号の伝送
基底帯域ディジタル信号の伝送方式,符号間干渉,アイパターンについて理解する.

13.雑音とパルスの誤り率
パルスの伝送,誤り率,誤差関数の関係について理解する.

14.整合フィルタと最適受信機
パルス検出のための最適フィルタ,整合フィルタ,最適受信機について理解する.

15.講義のまとめ
通信方式について総括し,まとめを行う.

授業時間外学習 / Expected work outside of class

シラバスで指定している教科書や参考書の範囲を読み、内容を把握するように予習すること。 
授業資料、教科書、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
講義内容に対する理解度を評価の基準とする
試験(中間試験40%、期末試験50%)、レポート(10%)で評価する
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

講義内容の下記項目の理解度を評価の基準とする。
(1)各種非線形アナログ変調の原理・解析法
(2)ディジタル通信、標本化、量子化の原理・解析法
(3)ランダム信号と雑音の表現・解析法
(4)基底帯域ディジタル伝送の原理・解析法

教科書
Textbooks

福田明    『基礎通信工学』  (森北出版)  

参考書
References

滑川俊彦,奥井重彦  『通信方式』  (森北出版)  
木村磐根  『通信工学概論』  (オーム社)  
佐藤正志,藤井健作,野村康雄,前田裕  『エース情報通信工学』  (朝倉書店)  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー:講義中に指示します。

その他

備考
Other Comments

通信方式1の単位を修得していることが望ましい.
到達度の確認、定期試験では持ち込みは一切許可しない.