- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 環
- 時間割コード
Course Code - 64072
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 建築生産
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 津島 光
- 曜限
Day/Period - 木3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
「建築生産」は今後の建設関連業界に関連する、大変に話題豊富な分野である。また、今後、建築生産は時代のキーワードである「環境」「情報化」「協同」などの概念を導入する必要がある。国際化の動きへの対応も急務だ。建築生産を構成する建築関係の企画・設計・施工・検査・積算他の諸分野は、コンピューターの導入等によるものと、それぞれの分野の進歩のため、大きな変容を遂げている。本講義ではこれを、下記の大きく3つに分解して考えたい。
・歴史的視点からみた建築生産
・総合マネジメント的視点からみた建築生産
・コストマネジメント的視点からみた建築生産
そして、これらを綜合できる具体的ワードとして20世紀初頭に活躍したワルター・グロピウスの下記の言葉をあげ、これをめぐって様々な考察をめぐらしたい。
「Der Bau」
本講義の達成目標は、以下の①~③である。
①建築生産の基本的な知識とこれからのあり方を理解する
②CALS/CASBEE/BIMについて基本的に理解できる
③建築家グロピウスを含む「建築」の大きな流れの中で建築生産を理解する。到達目標 / Course Objectives
・広範囲な建築生産の内容を基本的に理解できる。
・工業製品と建築の基本的な差を理解し、説明できる。
・CALS/CASBEE/BIMについて基本的に理解できる。
・積算の方法について理解し、簡単な積算を実施できる。
・グロピウスについての基本知識を身につける授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ・自己紹介・梗概・講義の進捗について・アンケートの実施 :自己紹介をして講義の基本的な進め方を説明する。また、初回でアンケートを実施して2回目以降の授業進行の参考とする。
第2回 ・建築生産について-1・班分 :基本的な建築生産の進め方をプロジェクトの進み方で解説する。また、工業製品と建築生産の違いを理解し、建築生産の特殊性を理解する。また、班分を実施する。
第3回 ・建築生産についてー2・トピック話題の提供 :古来より連綿と続く建築生産の流れを概観して、その職能の分化の歴史を大きく理解する。また、トピック話題を提供する。
第4回 ・班ごとのトピック話題の協議・発表 :班ごとに提供したトピック話題について協議・発表する。
第5回 ・教本の説明ー1 リフォーム工学について :教本に沿いリフォーム工学について説明する。 また、CALS/BIM/CASBEEなどの新しい流を紹介し、今後の建築生産におけるコンピューター等の参画について説明する。
第6回 ・教本の説明ー2 実施プロジェクトの説明ー1 :身近なプロジェクトを紹介し、建築生産への理解を深めるようにする。
第7回 ・教本の説明ー2 実施プロジェクトの説明-2 :第6回と同様に身近なプロジェクトを紹介し、建築生産への興味を深めるようにする。
第8回 ・中間レポート試験 :中間レポート試験を実施し、前半での講義内容の理解度を計る。
第9回 ・歴史的・総合的・コストマネジメント的視点からみた建築生産 今後の建築生産を3つの大きな視点から捉える。
第10回 ・積算-1 (積算の考え方) 建築工事費の積算の基本的な考え方を理解する。
第11回 ・積算ー2 (工事費決定の流れ) 実施プロジェクトを通じて建築工事費決定の流れを理解する。
第12回 ・積算ー3 (教室の見積もり実践) 身近な教室の内装工事費の算出を通じて、具体的な積算作業を経験する。
第13回 ・UIA大会での建築家の職能について :1999年に提示された4つのプロフェッシオンを例にあげて、これからの建築生産のあるべき姿について討議する。
第14回 ・グロピウスの「Der Bau」について :バウハウス創設者のグロピウスの概念をあげて、その中に今後の建築生産と同じコンセプトがあることを説明する。
第15回 ・全体の復習 :今までの学習を総合的に振り返り、講義内容の理解を確かなものとする。授業時間外学習 / Expected work outside of class
建築関連の幅広い情報(新聞・雑誌・専門誌)に触れるようにする事。
それらを興味を持って、建築生産受講者として、積極的に見るように心掛ける事。
色々と疑問、発見があるはずである。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
論文60%、小テスト30%、レポート10%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
・授業内容の全貌をしっかりと理解しているか。
・自らの視点で、受講した内容を反省しているかどうか。
- 教科書
Textbooks 津島 光 環境建築論へ 工作舎 リフォーム工学・建築生産を通じて、広く建築を環境を視点に考えようとした試論
授業計画は教本に沿って進めるので、講義の理解のため該当部分を予習・復習すること。また、タイムリーな討議内容は適宜にプリントを配布する。
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参考書
References 原田宗彦 監修:津島 光他 共著 スポーツ産業論 杏林書院 スポーツ産業の幅広い分野を統合的に俯瞰しようとした力作
新建築学体系編集委員 新建築学体系44:建築生産システム 彰国社
原田宗彦 監修:津島 光他 共著 スポーツマ・ファシリティマネジメント 杏林書院 スポーツ産業論延長線上でファシリティという新しい概念を入れて述べたもの
古川修 日本の建設業:岩波新書 岩波書店
適宜にプリントを配布
- フィードバックの方法
Feedback Method 適宜に、授業内で実施致します。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 疑問点等があれば下記まで連絡ください。日時および場所を相談させて頂きます。tsushima5254@gmail.com
- 備考
Other Comments 設計事務所での実務経験を有する授業担当者が、実際の建設現場での資料を使い、建築生産の基礎的内容の習得をめざす授業科目です。詳細は授業概要・授業計画によります。