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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64065
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
ランドスケープデザイン
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
木下 光/忽那 裕樹/根本 哲夫/宮原 克昇/吉武 宗平
曜限
Day/Period
木5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

ランドスケープデザインは庭園・風景論から都市計画、地域計画まで非常に幅の広い分野である。そこで、本講義ではランドスケープ研究だけでなく、計画、デザインを実践されている第一線の4人によるリレー形式で行い、ランドスケープデザインにおける風景モデルやその職能、地域の自然環境構造のとらえ方、まちづくり・地域づくりにおけるランドスケープのあり方、人々の活動や空間の使いこなしから考えるランドスープデザインの役割や可能性など、多様な視点からランドスケープデザインに必要なリテラシーを学ぶ。

到達目標 / Course Objectives

多様な視点からランドスケープデザインに必要なリテラシーを学ぶ。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回:イントロダクション(担当:木下)

ランドスケープデザインとは、土地に対する人間の働きかけの結果として立ち現れる知覚像を、安全で快適、かつ文化的なものとするために行う創造的行為の総称である。根本哲夫が担当する3回の講義では、日本の伝統的な庭園に表象された自然観、近代以降の都市部で展開されたランドスケープデザインの現代的な実践手法を通してこの職能の本質を講述する。またランドスケープデザインに関連する異分野境界領域に潜むデザインの可能性を探る。 
第2回:日本庭園にみる自然観とランドスケープ(担当:根本) 
第3回:風景モデルの変容と都市デザインへの展開(担当:根本) 
第4回:ランドスケープデザインとコラボレーション(担当:根本)

ランドスケープアーキテクチュアは、受講者が親しんでいる建築と同様に芸術作品としての側面をもっている。宮原が担当する3回の講義では、モダニズム、ポストモダンといった過去の思潮を参照しながら、より複雑化し多様化する現在のランドスケープデザインにおける作品性のありかを受講者とともに探したい。
第5回:ランドスケープと建築のモダニズム(担当:宮原) 
第6回:ポストモダンの建築思想とランドスケープ(担当:宮原)
第7回:デザインメディアとしての都市と自然(担当:宮原)

日本造園学会編『ランドスケープ大系』において、ランドスケープアーキテクチュアとは「人と自然の関係を科学的(生態的)、芸術的に究明して、相互の関係を総合的に調和ある関係として空間化し、それを持続させることによって大地を管理していく専門分野」としている。吉武宗平が担当する講義では、これまで私が関わってきた実務経験とともに、上記の重要な2つの視点となる「エコロジー」と「アート」に注目してランドスケープデザインを紐解いてみたい。
 
第8回:ランドスケープデザイン-私の仕事より-
第9回:ランドスケープとエコロジー
第10回:ランドスケープとアート

風景は社会全体の活動が結果として立ち現れたものである。暮らしを営んでいる人々すべてがデザイナーといえる。そう考えるのであれば、ランドスケープ・デザインのアプローチも多様な展開が求められる。忽那裕樹が担当する3回の講義では、人々の活動を読み解いていくフィールドワークを含め、実際のプロジェクトの紹介を通して、人々の活動とそれを支える空間を生み出すプロセスを考えていく。風景を使いこなしていく。その楽しみを得るきっかけづくりとする。
第11回:風景を使いこなす人々ーフィールドワークからみるランドスケープ(担当:忽那)
第12回:活動とともに生み出される場所ーまちづくりをはじめとする社会活動とデザインプロセス(担当:忽那)
第13回:新しいパブリック空間ー社会状況の変化から求められる新しい共有のかたち(担当:忽那)

第2回から第13回までの講義を踏まえて、第14回と第15回で、各自、学生はレポートを作成し、その講評を行う。
第14回:レポートの講評及び21世紀のランドスケープデザイン論(担当:木下)
第15回:レポートの講評及び21世紀のランドスケープデザイン論(担当:木下・根本・宮原・吉武・忽那)

授業時間外学習 / Expected work outside of class

授業資料、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
定期試験を行わず、出席・レポート・平常試験など(平常成績)で総合評価する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

出席が一定基準に満たない履修者は、評価の対象から除外する。
レポート(A3-1枚、手書き)の内容と出席から評価する。
レポートは以下の2つとし、それぞれA3-1枚、手書きでまとめる。
詳細は第一回講義で説明する。
1)実際にいってみたランドスケープデザインの事例
2)いってみたいランドスープデザインの事例

教科書
Textbooks

武田史朗 山崎亮 長濱伸貴他  テキスト ランドスケープデザインの歴史  学芸出版社  978-4-7615-3187-4

参考書
References

中村一・尼崎博正  『風景をつくる』  昭和堂(2001)  
佐藤誠監修  『魅せる農村景観―デザイン手法と観光活用へのヒント』  ぎょうせい(2004)  
LANDSCAPE  EXPLORER  『マゾヒスティク・ランドスケープ 獲得される場所をめざして』  学芸出版(2006)  
雑誌『OSOTO』  大阪府公園協会  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

備考
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