2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64060
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
建築構造解析学
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
松田 敏
曜限
Day/Period
金1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 建築構造物が種々の荷重を支えてその形を保ち、安全に自立することを確かめるためには、柱や梁などの構造部材にどのような力(断面力)が作用し、どのように変形するのかを知らなければならない。本講義では、建築構造の解析に際して広汎な応用性を持つ『仮想仕事の原理』と、それらに基づく、種々の静定・不静定構造(梁、ラーメン、トラス、アーチ)の解法について講述する。また、『仮想仕事の原理』の応用として、骨組の塑性崩壊に関わる『極限解析』について講述する。 

到達目標 / Course Objectives

①  知識・技能の観点
・解法の原理(仮想仕事の原理、極限解析)を理解する。
・建築物の構造設計に際して必要となる各種の静定・不静定骨組(梁、ラーメン、トラス、アーチ)の応力や変形を計算できるようになる。
・簡単な骨組の塑性崩壊荷重を求めることができる。
②  思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・問題に応じて適切な解法を選択し、効率的に解くことができる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  仮想仕事の原理(1): 仮想変位と仮想仕事
第2回  仮想仕事の原理(2): 仮想力と補仮想仕事
第3回  仮想仕事の原理(3): 単位仮想荷重法(梁の変形,ラーメンの変形)
第4回  仮想仕事の原理(4): 単位仮想荷重法(トラスの変形,アーチの変形)
第5回  仮想仕事の原理(5): 単位仮想荷重法の応用1(応力法、外的不静定)
第6回  仮想仕事の原理(6): 単位仮想荷重法の応用2(応力法、内的不静定)
第7回  仮想仕事の原理(7): 例題と解説
第8回  仮想仕事の原理(8): 演習
第9回  極限解析(1): 骨組の弾塑性変形、全塑性モーメントと塑性ヒンジ
第10回  極限解析(2): 崩壊機構、塑性崩壊の条件あ
第11回  極限解析(3): 仮想仕事速度式、上界定理と下界定理
第12回  極限解析(4): 塑性崩壊荷重の算定法(機構法)
第13回  極限解析(5): 例題と解説
第14回  極限解析(7): 演習
第15回  講義のまとめ、独自テスト、講評

授業時間外学習 / Expected work outside of class

授業資料、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
第15回の授業時間中に実施する独自テスト(50%)、小テスト+レポート(50%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①  知識・技能の観点
②  思考力・判断力・表現力等の能力の観点
について,筆記試験、小テスト、レポートにより評価し,60点以上を合格とする。

教科書
Textbooks


適宜、講義資料を配布する。

参考書
References

竹脇出、新谷謙一郎  スタンダード建築構造力学  学芸出版社  978-4-7615-2841-6

フィードバックの方法
Feedback Method

小テスト,レポートの講評など

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

毎回の授業終了時等に受付を行う。

備考
Other Comments

静定構造の解法(建築構造力学基礎、建築静定構造力学の内容)および不静定構造の基本的解法(建築不静定構造力学の内容)に関する十分な知識を持っていることを前提とする。