2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
62444
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
信号処理論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
1
担任者名
Instructor
梶川 嘉延
曜限
Day/Period
火1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

ディジタル信号処理技術は現在の高度情報化社会をささえる基盤技術である.身近な例を挙げると携帯電話や携帯オーディオプレーヤーはディジタル信号処理技術を利用することによってはじめて実現し得るものである.よって,ディジタル信号処理は電気電子情報通信系の技術者には必須の技術である.そこで,ディジタル信号処理の基礎を理解するために,本講義ではディジタル信号処理の諸理論を説明するともに,身近な応用例についても紹介する.

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
信号処理技術の基本となる線形時不変システム,たたみ込み演算,z変換,フーリエ変換の基本概念を理解する.

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
上記の基本概念を踏まえて計算処理する手法を身につける.

③主体的な態度の観点
信号処理技術と電気電子情報工学分野における他の学問との関係性を理解し,応用発展する力を身につける.

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

以下に講義計画とその詳細を示す.

第1週:  ディジタル信号処理の概要と応用事例
ディジタル信号処理の理論を学ぶ前に,ディジタル信号処理技術が我々の生活にどのように浸透しているのかを理解する.

第2〜3週:  信号のサンプリングと量子化
アナログ信号をディジタル信号処理に変換する際のサンプリングと量子化を理解する.

第4〜6週:  線形時不変システム
代表的な信号について理解を深めるとともに,線形時不変システムについて理解する.また,システムの具体的な実現法(FIR,IIR)ならびにシステムの安定性と因果性について理解する.

第7〜8週:  z変換とシステムの伝達関数システムを解析する上で時間信号としてではなくz変換により変換した信号を用いたほうが理解しやすい.そこで,z変換の諸定理とシステムの伝達関数について理解を深める.

第9〜10週:  システムの周波数特性
システム解析や設計で多く用いられるシステムの周波数特性について理解する.

第11〜13週:  信号の周波数解析
信号を解析する上で,周波数領域での表現法を理解することは重要である.そこで,周期信号の性質やフーリエ級数について理解を深める.

第14〜15週:  サンプリング定理
ディジタルシステムにおいて非常に重要となるサンプリング定理とエリアジングについて理解する.

授業時間外学習 / Expected work outside of class

講義の理解を深めるために,事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと.
MATLABを利用して講義で習った内容を実装することで理解を深めること.

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
筆記試験(100%)で評価する.

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
講義内容を理解できているかを評価

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
演習課題を通じて習得した計算処理などができているかを評価

③主体的な態度の観点
講義で学んだ内容をきっちりと復習できているかを評価

教科書
Textbooks

貴家仁志  『ディジタル信号処理のエッセンス』  (オーム社)  

参考書
References

城戸健一  『ディジタル信号処理入門』  (丸善)  
有木康雄  編 梶川嘉延他  著  『ディジタル信号処理』  (オーム社)  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
関大LMSを通じてE-mailで連絡のこと.日時および場所を相談させてもらいます.

備考
Other Comments

演習課題は講義内容の理解と自宅学習のために出題する.また,演習課題の出題や講義の連絡に関大LMSを利用する.