2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
64204
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
分析化学実験
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
山本 秀樹/佐野 誠/中川 清晴/村山 憲弘
曜限
Day/Period
金3/金4/金5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

実験・実習・製図(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 この科目では、全ての専門実験科目に先だって、科学の発展の礎となった「定量的な物質の取り扱い」について幾つかの実験を通して体得する。まず、試料の秤量、沈殿の生成、濾過、洗浄などの定量的な重量分析の手法を学ぶ。ついで、濃度未知の試料溶液に、濃度既知の溶液を滴下し、反応終結までに要した体積から成分量を求める容量分析を行う。ここでは、標準試薬、溶液の調製法や測容器の正しい取り扱いを体得する。そして今日、環境分析として極めて重要度が高い微量分析法や、各種機器分析の原理や基本操作(検量線の作成)などを学ぶ。
 

到達目標 / Course Objectives

到達目標としては、①実験計画の立て方、正確な記録の取り方、簡潔で分かり易い報告書の作成法の習得、②各種分析法の基礎知識の習得、③安全や環境に配慮した実験の進め方の習得、④コミュニケーション能力の習得である。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

実験課題 
1.実験ガイダンス(重量分析)・・・実験を安全に行うための基本的注意、実験器具の扱い方、実験手順、記録の取り方、報告書作成法を指導する。また排水処理施設の見学などにより環境保護への意識向上を図る。 
2.重量分析1・・・実験器具洗浄、ガラス器具、天秤等の取扱方の実習 
3.重量分析2・・・溶液調製と沈殿生成   
4.重量分析3・・・濾過、洗浄操作 
5.重量分析4・・・湿式焼成、結果のまとめ 
6.理解度(重量分析)の点検・・・小テスト、実験ノート
7.容量分析のガイダンス・・・機器の取扱、8〜10の  容量分析の原理、方法、結果のまとめについて説明する。
8.中和滴定(Warder法) 
9.環境分析法1(水の硬度測定) 
10.環境分析法2(COD測定)
11.機器分析のガイダンス・・・器具の取扱、12〜14の  機器分析の原理、方法、結果のまとめについて説明する。
12.電位差滴定法(沈殿滴定法) 
13.伝導度滴定法(強酸と弱酸の混合水溶液の分別定量) 
14.比色分析法(リンの定量) 
15.理解度(容量分析、機器分析)の点検と器具の整理・・・小テスト

授業時間外学習 / Expected work outside of class

各実験テーマについて当日までに十分に予習し、実験手順を実験ノートに書き、内容を十分に把握して実験に臨むこと。また、実験手順をフローチャート(流れ図)としてレポートにまとめ、各テーマの授業時間の始めに提出すること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常試験(平常点・レポート・実験ノート・小テストなど)について
1.平常点(出席状況、予習状況、実験の取り組み方、諮問時の受け答え):45% 
2.小テスト(重量、容量および機器分析の実験内容に関する原理、理論及び方法、計算などについて):10% 
3.実験ノートおよびレポートの内容など:45%

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

上記のように平常試験で総合評価し、評価点が90以上100以下を「秀」、80以上90未満を「優」、70以上80未満を「良」、60以上70未満を「可」、60未満を「不可」とする。
なお、この科目は体験学習効果に重きを置いているので、4回以上欠席した場合は成績評価不可能(欠席時の実験テーマに関するレポートの作成・提出が不可なため)として、これを「不可」とする。

教科書
Textbooks

山本秀樹・林順一・他 編   『分析化学実験・物理化学実験』  (関西大学出版部)  

参考書
References

角田欣一・梅村知也・堀田弘樹  スタンダード 分析化学  裳華房  
小熊浩一・渋川雅美・酒井忠雄・石田宏二・二宮修治・山根兵  基礎化学シリーズ7 基礎分析化学  朝倉書店  
分析化学研究会  分析化学の理論と計算  廣川書店  
佐竹正忠・御堂義之・永廣徹  分析化学の基礎  共立出版株式会社  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー:毎回の授業時に受け付けるので、各自申し出ること。

その他

備考
Other Comments

実験着や保護めがねを着用し、安全に十分留意すること。実験中は席を離れないように心掛ける。重量分析および容量分析は個人で、機器分析についてはグループでそれぞれ実験を行う。

実験の参加、取り組み状況、レポート、小テストなどを総合評価する。

授業に関する問い合わせは、関大LMSのメッセージ機能で連絡して下さい。