- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 化
- 時間割コード
Course Code - 65184
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 有機反応論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 西山 豊
- 曜限
Day/Period - 木1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
1,2年の有機化学関連の授業では、化学の基礎学力がまだ十分でないために反応の詳細な機構については簡単に説明するにとどめている。しかし、有機化学の反応過程や反応機構が十分に理解できてはじめて有機化学の本当の面白さがわかる。有機反応論は有機化学を理論的な側面からとらえ、有機化合物の反応性や性質を統一的に理解し、有機化学反応の本質にせまろうとする学問である。本講では、まず化学結合論の立場から分子の構成、化学結合の様式や形、化合物の性質と官能基の関係等の事柄について述べ、次に有機化学反応を反応論に立脚して系統的に講義する。
到達目標 / Course Objectives
有機化学反応を理論的に理解することを目標とする。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
本講義の内容は、応用化学コースの学生として知っておかねばならない最低限の知識である。また1、2年で学んだ有機化学の基礎を理論的に学ぶためのよい機会であるので受講することが望ましい。
以下に示す事柄について講義する。
1 有機反応機構の基礎知識
原子軌道、分子軌道、混成軌道、結合、電気陰性度、極性
2 求核剤による反応
2.1 脂肪族求核置換反応と脱離反応(1)
2.2 脂肪族求核置換反応と脱離反応(2)
2.3 求核付加反応(1)
2.4 求核付加反応(2)
2.5 求核付加反応-脱離反応
2.6 芳香族求核置換反応
3 到達度の確認
4 求電子剤による反応
4.1 アルケンへの求電子付加反応
4.2 アルキンへの求電子付加反応
4.3 共役ジエンへの求電子付加反応
4.4 芳香族求電子置換反応(1)
4.5 芳香族求電子置換反応(2)
5 ペリ環状反応とWoodward-Hoffmann則
6 到達度の確認授業時間外学習 / Expected work outside of class
シラバスで指定している教科書や参考書の範囲を読み、内容を把握するように予習すること。教科書、ノートを読み返し、また、各章末の演習問題を解き、理解が不十分な箇所に関しては各自参考書を調べるなどして復習をすること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
成績評価は、到達度確認、中間試験で総合評価する。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
① 知識・技能の観点
化学反応の基本的な考え方を習得する。
② 思考力・判断力・表現力等の能力の観点
学んだ知識を利用し、様々な化学反応のメカニズムを思考する能力を身に着ける。
③ 主体的な態度の観点
自らの学習を振り返り、適切な改善点を挙げることができる。
いずれも平常成績(中間試験)と到達度確認試験より総合的に判断する。
- 教科書
Textbooks 加納 航治、西郷 和彦 『化学の指針シリーズ:有機反応機構』 (裳華房)
-
参考書
References 井本 稔 『有機電子論解説第4版』 (化学同人)
奥山 格訳 『有機反応機構の書き方』 (丸善)
奥山 格 『有機反応論』 (東京化学同人)
井本 稔、仲矢忠雄 『有機反応論(上)(下)』 (東京化学同人)
東郷 秀雄 『有機反応のしくみと考え方』 (講談社サイエンティフィク)
大船ら監訳 『ブルース有機化学(上)(下)』 (化学同人)
橋本静信、村上幸人、加納航治 『新版 基礎有機反応論』 (三共出版)
- フィードバックの方法
Feedback Method 演習問題の模範解答は、授業中に説明する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業に関する問い合わせは、関大LMSのメッセージ機能、あるいはメールアドレス nishiya@kansai-u.ac.jpまでメールをください
- 備考
Other Comments 1 反応機構を理解するためには自分の手で反応過程や電子の移動などの一つ一つをたどることが大切である。
2 積極的に授業に参加し、有機反応の面白さを理解して欲しい。