- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - シ
- 時間割コード
Course Code - 62202
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 機械製図
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 1
- 担任者名
Instructor - 小金沢 新治
- 曜限
Day/Period - 木4/木5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
実験・実習・製図(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
機械基礎製図で修得した機械製図法の理解の上に、簡単な機械装置として歯車ポンプを対象とした講義と演習(スケッチをもとにしたCAD製図)を実施し、機械技術者として必要なJIS(日本工業規格)に基づく機械製図法の習得に努める。
本講義の目標は、ものづくりに必要な機械製図の基礎と応用を、総合的に活用できるようになることにある。
なお、CADソフトウェアにはAutoCADを用いる。到達目標 / Course Objectives
AutoCADによる製図の作成に習熟し、部品図および組立図を、JISに基づいて正確に手早く描けるようになること。
はめあいのある部品では、寸法公差とはめあい公差、幾何公差について合理的な説明ができるようになること。また、それらの記号が表す意味を理解すること。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
歯車ポンプは、一対の噛み合った歯車を駆動し、歯先空間に満たされた流体を、歯車の回転にともなってケーシングに沿って移動させ圧送する容積形ポンプで、油圧機器の駆動源として最も広く用いられている。
この科目では、以下に示す項目について、機械製図とCAD製図に関する基礎知識を学習する。
第1週:歯車ポンプの機能と構造の概要、歯車ポンプのスケッチ
・ ポンプ量の計算
・ 全体(全景)の見取図をフリーハンドで描く。
・ 組立られた状態での機能寸法を測定する。
・ 工具を用いて部品(機械要素)に分解し、それぞれに部品番号を付け、見取図に記入する。
・ 部品は、本体、カバー、軸、歯車、軸受ブシュ、Vプーリ、六角ナットなど全16点から成る。
・ 部品の見取図を、配布するスケッチ用紙にフリーハンドで、第三角法もしくは立体図で描く。
・ 測定が困難な部品内部の形状は、カットモデルを参考にする。
・ 部品の寸法、寸法公差、幾何公差、表面性状、材質などを測定器具や各種ゲージ、あらさ標準片を用いて測定し、見取図に記入する。
・ 完成したスケッチ用紙を提出する。
第2週:CADコマンドの練習(CAD製図はOD教室で行う)
・ 練習課題「パッキン押エ」について、各コマンドを使用してCAD図面を作成する。
・ 完成図面をプリンタで印刷出力し、提出する。
第3〜14週:歯車ポンプのスケッチをもとに、CAD製図を行う。
・ 組立図:A3用紙に製図し、指定された方法(dwg・pdfファイル、印刷出力など)で提出する。
・ 部品図:指示されたすべての部品をCADで製図し、指定された方法で提出する。
部品寸法の再測定ができるよう、OD教室と製図室、第5実験棟2階に歯車ポンプのサンプルとカットモデルを数点設置する。
第14週:全てのCAD製図データファイルの提出
第15週:CAD習熟度の確認課題授業時間外学習 / Expected work outside of class
第4学舎3号館3階にオープン利用のためのデザイン教室小ルームがある。この教室で、手描き部品図の製図作業ができる。使用可能な曜日と時間帯は教室の入口に掲示されている。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
実技をともなう科目であるから、出席と課題の図面提出が必要である。
1.理由のない欠席と遅刻は減点の対象とする。
2.図面の提出期限遅れは減点の対象とする。
3.図面は、正確さ・速さ・美しさの観点から検図し評価する。
なお、他人の図面データファイルを複写をしてはいけない。データの複写は、筆記試験における不正行為に相当するものである。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
提出された図面(CAD製図による部品図、組立図およびCAD製図課題(70%)、CAD習熟度の確認課題(30%)を総合的に評価する。
- 教科書
Textbooks 大西 清 『JISにもとづく標準製図法(第13全訂版)』 (理工学社) 1年次に「機械基礎製図」の科目で使用した教科書を使用する。 新たに購入する必要はない。
その他、スケッチや製図作業に必要なプリントを配布する。
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参考書
References 大西 清 『JISにもとづく機械製作図集(第6版)』 (理工学社)
大西 清 『JISにもとづく機械設計製図便覧(第11全訂版)』 (理工学社)
林 洋次、ほか11名 『基礎シリーズ 最新機械製図』 (実教出版)
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact
- 備考
Other Comments 1.本講義は、企業における設計の実務経験を有する担当者が、設計製図に必要な能力・技術を養うために行う講義である。
2.CAD製図は、各人1台のパソコンを使用し、2次元CAD(AutoCAD)を使用する。
3.他人の図面データファイルを複写をしてはいけない。データの複写は、筆記試験における不正行為に相当する。
4.製図能力の向上には、多くの機械図面を読み取り、その図面より機械の持つ機能や設計法を判断する能力を養うことが大切である。参考書などを参照し、機械製図に習熟することを勧める。
5.製図室、OD教室での飲食を禁止する。
6.オフィスアワーについて:随時受付を行う。