2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
65138
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
無機化学1
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
2
担任者名
Instructor
石田 斉
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

無機化学は周期表のすべての元素を扱う。元素とその化合物の構造、性質、反応性における傾向を知れば、化学の広い分野を理解することができるだろう。ほとんどの無機化合物の性質や反応の化学は、量子力学に基礎をおく定性的なモデル、例えば原子軌道やそれを用いた分子軌道の形成を使えば合理的に説明できる。このことから本講義では量子力学の基礎に触れながら、元素の一般的性質、化学結合、無機化学における反応を学んでいく。また無機化学は我々の毎日の生活と他の科学分野に多大な影響を及ぼしている。この講義では遷移元素を中心に学んだあと、錯体化学・生物無機化学など無機化学の応用分野についても触れる。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
無機化学の教科書の各章の内容を理解し、章末の練習問題が解けるようになる。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
無機化学の体系に触れ、講義で学ぶキーワードを理解し、使えるようになる。

③主体的な態度の観点
講義にきちんと出席し、講義ノートをきちんととり、演習、小テストなどに積極的に取り組む。自らの学習を振り返り、自身の理解度を把握するとともに、適切な改善点を挙げることができる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1~6週 本講義の概要と講義の進め方について説明した後、教科書 第I部  基礎  の以下の章について解説する。
1.原子構造
2.分子構造と結合
6.分子の対称性
7.配位化合物入門
8.無機化学における物理的測定技術
※  3.単純な固体の構造、4.酸と塩基、5.酸化と還元は、無機化学2で取り上げる。

第7週 中間試験
第I部基礎について、各章末問題レベルの試験を行う。

第8~14週 第II部  元素と化合物 9.周期性を解説した後、以下の章について解説する。
19.  d-ブロック元素
20.  d金属錯体:電子構造と物性
21.  配位化学:錯体の反応
22.  d金属の有機金属化学
23.  f-ブロック元素
※  10~18.  典型元素については無機化学2で取り上げる。

さらに、今後の関連科目(無機化学2、生物無機化学など)履修の参考とするため、第III部  最先端の研究  について簡単に触れる。

第15週 授業のまとめ、筆記による学力確認、講評

授業時間外学習 / Expected work outside of class

教科書に沿って講義が進行するので、必ず予習すること。事前に講義予定の章を読み、講義を聴いた後、もう一度、その章を読み直すことで理解を深めることができる。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
平常成績(中間試験・演習・小テストなど)(40%)、筆記による学力確認(60%)。但し、出席状況や講義への取り組みなどが悪い場合は減点することがあります。また、履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
各章の内容を理解し、章末の練習問題が解けるようになっていることを評価する。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
講義内容のキーワードについて自身の言葉で説明し、またこれらのキーワードを用いて表現できるようになることを評価する。

③主体的な態度の観点
講義に出席し、演習、小テストなどに積極的に取り組むこと、講義ノートをきちんと整理していることを評価する。

教科書
Textbooks

M.  Weller・T.  Overton・J.  Rourke・F.  Armstrong  著 田中勝久、高橋雅英・阿部武志・平尾一之、北川  進  訳  『シュライバー・アトキンス  無機化学(上)(下)  第6版』  (東京化学同人)  9784807908981

参考書
References

C.  E.  Housecroft・A.  G.  Sharpe  著 巽  和行・西原  寛・穐田宗隆・酒井  健  監訳  『ハウスクロフト 無機化学(上)(下)』  (東京化学同人)  9784807907779
F.  A.  Cotton・G.  Wilkinson・P.  L.  Gaus  著 中原勝儼  訳  『コットン・ウィルキンソン・ガウス  基礎無機化学  (原書第3版)』  (培風館)  4563045519
長谷川  靖哉・伊藤  肇  共著  『錯体化学  基礎から応用まで  (エキスパート応用化学テキストシリーズ)』  (講談社)  978-4061568013
Dieter  Rehder著 塩谷光彦  訳  『レーダー  生物無機化学』  (東京化学同人)  978-4-8079-0918-6
John  F.  Hartwig著 小宮三四郎・穐田宗隆・岩澤伸治  監訳  『ハートウィッグ  有機遷移金属化学(上)(下)』  (東京化学同人)  978-4-8079-0850-9

フィードバックの方法
Feedback Method

講義中に配布するミニッツシートに、質問等を書いてください。次の講義のときに回答します。講義後の質問は「担任者への問合せ方法」を参照ください。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMS上のメッセージあるいは下記のE-mailアドレスから問い合わせください。自身の学籍番号と名前は必ず記載してください。
石田 ishida.h@kansai-u.ac.jp

備考
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