- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 化
- 時間割コード
Course Code - 65324
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 植物生理学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 安原 裕紀
- 曜限
Day/Period - 木3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
植物生理学の中から、植物の生長と分化に直接的に関わる現象を中心に、基本から最近の国内外における研究までを、やさしく解説する。それぞれの知見がどの様な実験結果から導き出されたかを重視し、研究の手法についてもできる限り具体的に触れたい。
到達目標 / Course Objectives
㈰ 知識・技能の観点
以下の事項についての基本を理解する。
1) 植物ホルモンの生理作用
2) 植物細胞の細胞分裂と細胞伸長に関わる細胞骨格の働き
3) 細胞の伸長方向の制御と植物ホルモンの関係
4) 細胞伸長に伴う細胞壁の変化
㈪ 思考力・判断力・表現力等の能力の観点
上記の項目についてわかりやすい文章で表現できる。
㈫ 主体的な態度の観点
自らの学習を振り返り、適切な改善点を挙げることができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
(1) ガイダンス
植物生理学の歴史・植物生理学と人間の暮らし・植物の形態・高等植物の生活環
(2) 植物ホルモンの発見の歴史1
オーキシン・ジベレリン・サイトカイニン
(3) 植物ホルモンの発見の歴史2
エチレン・ブラシノステロイド・フロリゲン・アブシシン酸
(4) 植物ホルモンの生理作用1
オーキシン
(5)植物ホルモンの生理作用2
ジベレリン
(6) 植物ホルモンの生理作用2
サイトカイニン・エチレン・アブシシン酸
(7) 細胞の観察方法
電子顕微鏡法・蛍光顕微鏡法・蛍光タンパク質を用いた可視化
(8) 細胞骨格と細胞分裂
細胞骨格とは何か・動物と植物の分裂様式の違い
(9) フラグモプラストの構造と機能
フラグモプラストの細胞骨格・フラグモプラストの膜系
(10) 分裂面の決定機構
細胞外からの分裂面制御・プリプロフェーズバンド・フラグモソーム
(11) 細胞板形成機構1
フラグモプラスト微小管の構築機構・細胞板小胞の輸送機構
(12) 細胞板形成機構2
細胞板小胞の輸送機構・細胞板小胞の融合の機構・細胞板における多糖合成
(13) 細胞伸長のしくみ1
細胞の伸長方向の制御と微小管
(14) 細胞伸長のしくみ2
細胞壁の構造・細胞伸長に伴う細胞壁の変化
(15) 到達度確認授業時間外学習 / Expected work outside of class
配布資料、講義ノートを読み返し、授業内容を復習すること。また、必要に応じて講義ノートを清書し、読みやすい講義ノートの作成につとめること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
成績評価割合: 到達度確認(100%)履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
評価基準:講義内容に対する理解度を評価する。
小テストを実施した場合は、時間中あるいは次回講義で解説を行う。
- 教科書
Textbooks
特に指定はしない。
-
参考書
References 柴岡 弘郎 『植物は形を変える 生存戦略のミクロを探る』 (共立出版)
増田芳雄 『絵とき 植物ホルモン入門』 (オーム社)
浅見忠男・柿本辰男 編著 『新しい植物ホルモンの科学』 第3版 (講談社)
福田裕穂 『朝倉植物生理学講座4 生長と分化』 (朝倉書店)
町田泰則、福田裕穂 『細胞工学別冊 植物細胞工学シリーズ13 植物細胞の分裂』 (秀潤社)
今関英雅・柴岡弘郎 『植物ホルモンと細胞の形』 (学会出版センター)
一冊だけ購入するならば、『植物は形を変える 生存戦略のミクロを探る』を薦める。
- フィードバックの方法
Feedback Method 講義終了後または関大LMSにて各教員が質問に対応する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワーについて:毎回の授業終了時に受付を行うので、各自申し出ること。
- 備考
Other Comments 講義では、板書やスライドで図示しながら解説を行う。受講者は機械的にノートに書き写すだけでなく、その場で内容を理解するように努力すること。わからないときはその都度質問して欲しい。