2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
65311
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
酵素工学
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
老川 典夫
曜限
Day/Period
火2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

酵素は生物の営むほとんど全ての反応に関与する生体触媒で,生命維持に欠くことのできないものである。すなわち生命とは秩序正しい酵素の連続反応と理解することができる。本講義ではまず酵素研究の歴史について学ぶ。次に酵素の物質生産への応用について、機能性甘味料の生産、アミノ酸の生産、化学製品の製造、生理活性物質の製造などを通じて学ぶ。このような酵素の応用には酵素の定量的な評価が不可欠であり、酵素反応速度論に基づき酵素活性の概念を学ぶ。酵素反応速度論では、酵素が基質と反応してどのようにして生成物を遊離しくり返し酵素反応を触媒するかを学ぶとともに、酵素の機能解析など基礎面や医薬品など応用面で重要な酵素阻害剤の種類や阻害機構、阻害剤存在下での酵素の反応速度や酵素と基質との親和性等について学ぶ。さらに、酵素の基本的な抽出、精製方法、分析方法について学び、酵素工学で学んだことがどのように社会や最先端の研究に生かされるかを知り,酵素工学を学ぶ上での目標を理解する。

到達目標 / Course Objectives

本講義では,酵素の基礎及び応用面を理解し、得られた知識に基づき酵素の今後の研究開発の重点テーマや酵素の期待される社会的役割などに関する情報を得ることができる。また、毎週課題レポートによって自らの学習を振り返り、自らの学習態度の改善点を挙げることができるようになることを目標とする。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 酵素研究の歴史
第2回 酵素の基本構造
第3回 酵素の物質生産への応用(1)
第4回 酵素の物質生産への応用(2)
第5回 酵素の物質生産への応用(3)
第6回 酵素の物質生産への応用(4)
第7回 酵素の物質生産への応用(5)
第8回 酵素の反応速度論(1)
第9回 酵素の反応速度論(2)
第10回 酵素の反応速度論(3)
第11回 酵素の反応速度論(4)
第12回 酵素の精製と分析(1)
第13回 酵素の精製と分析(2)
第14回 酵素の精製と分析(3)
第15回 まとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

教育効果を高めるため,課題レポートを毎週課す。課題レポートではその週の講義で学んだ内容について、設問形式で問と解を20問以上作成する。課題レポートの作成とこの課題レポートを活用し、授業時間外に反復学習し内容を記憶に定着する時間も合わせて1週あたり少なくとも1時間の学習(復習)時間が必要である。なお課題レポートの提出を不正に行った場合は不合格とする。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
第1週から第14週までの14回の授業の欠席が理由の如何を問わず4回以内の受講者に対して講義内試験(筆記)(70%)、出席状況・宿題プリントの提出状況(30%)で評価する。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡する。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがある。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①講義中に話した内容を理解しているかどうかを試す問題を出題する(100%)。
②基本的な用語や知識が身についているかを評価する(100%)。
③今後、主体的に学習していく上で必要な酵素工学の基礎が身についているかどうかを評価の基準とする(100%)。

教科書
Textbooks

吉村 徹他   改定 酵素 科学と工学  講談社サイエンティフィック   ISBN-10:  4061398377

参考書
References

D.  Voet,  J.  G.  Voet  ,  C.  W.  Pratt  ヴォート 基礎生化学 第5版  東京化学同人  9784807909254

フィードバックの方法
Feedback Method

課題レポートの提出状況や実施状況について、講義内でコメントすることで受講生に対してフィードバックする。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSのメッセージ機能を用いて下さい。

備考
Other Comments

酵素工学研究室に配属を希望する可能性がある人は、必ず履修して下さい。本講義は健康食品管理士の資格を取得する為には必須科目となっていますので,同資格を取得する可能性のある人は必ず受講してください。授業に関する質問は、関大LMSのメッセージ機能を利用して下さい。