- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 化
- 時間割コード
Course Code - 65310
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 食品衛生学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 松村 吉信/細見 亮太
- 曜限
Day/Period - 火5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
食料は、ヒトにとって毎日摂取する必要のある栄養源・エネルギー源である。一般的な食品は、自然に生育する生物を材料とし、一部の生食を除いて、加工・調理して提供される。近年の化学合成技術の進歩により、食料の一部に化学合成品が使用される例もある。また、生物の栽培・養殖・飼育技術の進歩により、自然とは異なる人工管理された環境で生長した生物を利用することも多くなった。さらに、食品加工技術の進歩により、長期間の保存も可能となっている。一方で、「食」にかかわる事故や事件も、社会問題化している。これは、大量生産・大量消費に潜む問題点であり、一旦事故が発生するとその被害を及ぼす範囲が非常に広大となるのが特徴である。このようなことから、「食」に関する「安全」・「安心」の確保は非常に重要となる。
そこで、本講義では、食品衛生に関わる基本的な事項を解説して基礎的な知識を紹介する。また、これまでヒトが経験的に使っていた食品衛生にかかわる「技術」や過去の「食」にまつわる事故についても解説する。さらに、食料の一次生産から流通・加工・調理、さらにヒトが摂取するまでの各過程を科学的に分析し、現状の問題点や将来の食品の安全確保への方法と対策を考える情報を提供することとしたい。到達目標 / Course Objectives
(1)知識・技能について
・食品衛生に関わる基本事項を習得する。
・食品衛生に関わる法律を理解する。
・食品における生物学的汚染とその危険性について理解する。
・食品における化学物質汚染とその危険性について理解する。
・微生物制御法に関する基礎知識を習得する。
・食品添加物の種類や規格・表示に関する基礎知識を習得する。
・社会で用いられている食品の衛生管理に関するシステムや考え方を理解する。
(2)思考力・判断力・表現力について、これらの知識を言語化できることを目標としている。
(3)主体的に学習に取り組む態度の観点については、特に目標を定めていないが、自習によって理解できない点をわかりやすく教員に説明できるようになることを望む。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 食品衛生の重要性と日本における食品衛生事情(ガイダンスを含む)
第2回 食品衛生法の概要と関連法令
第3回 食品の変敗・腐敗
第4回 病原性微生物
第5回 微生物に起因する食中毒
第6回 微生物検査法の紹介
第7回 微生物に起因する食中毒対策(微生物制御法)
第8回 小テスト
第9回 食中毒発生件数の年次推移と発生状況
第10回 毒性の考え方
第11回 動物性・植物性・寄生虫食中毒
第12回 食品添加物総論
第13回 食品添加物の役割と種類・用途
第14回 食品添加物の安全性と規格・基準
第15回 食品衛生対策の現状と総合討論授業時間外学習 / Expected work outside of class
予習・復習を実行すること。特に、食品衛生上重要となる項目については、その内容を正確に把握するように努めること。なお、食品製造における資格取得を目指す者は、法令の内容把握にも努めること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
授業への出席(20%)、小テスト(40%)、定期試験(40%)の割合で評価する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
小テストおよび定期試験の受験を必須とする。授業の欠席が4回以上の者には、定期試験の受験資格はないものとする。
さらに、食品衛生に関する基礎知識の理解を前提に、講義内容に対する理解度を評価する。
なお、小テストでは第一回から第七回の授業内容から、定期試験では第九回から第十五回の授業内容から出題する。このため、小テストも定期試験と同等の扱いとする。
- 教科書
Textbooks 甲斐達男・小林秀光 (編) 食品衛生学 化学同人
必要に応じてプリントを配布する。
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参考書
References 藤井建夫/塩見一雄 新・食品衛生学 恒星社厚生閣
那須正夫/和田啓爾 食品衛生学 改訂第2版 ―「食の安全」の科学 南江堂
一戸正勝/西島基弘/石田裕 編著 図解 食品衛生学実験 講談社
一色賢司 編 食品衛生学 補訂版(新スタンダード栄養・食物シリーズ8) 東京化学同人
- フィードバックの方法
Feedback Method 講義終了後の対面または関大LMSからの質問に対応します。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー:取扱いの詳細は授業時に指示します。
その他:メール(ymatsu@kansai-u.ac.jp)や関大LMSでも受け付けております。
- 備考
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