- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 化
- 時間割コード
Course Code - 65300
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 微生物学2
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 片倉 啓雄
- 曜限
Day/Period - 月3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
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講義(対面型)
言語 / Language
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日本語(Japanese)授業概要 / Course Description
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微生物は、発酵食品のみならず、アミノ酸、有機酸、糖質、脂質、酵素の物質生産など、様々な分野で利用されており、私たちが微生物の恩恵にあずからない日はない。微生物は、酵母、乳酸菌、カビなど私たちに馴染み深いものの他に、通常では生育できないと思われるような特殊な環境にも生息しており、他の微生物、植物、動物とも密接に相互作用している。微生物をうまく利用するには、微生物を含む生物の多様性を理解した上で、単離、育種を行い、その能力を引き出す条件を設定する必要がある。この講義では、微生物を利用するための基礎と今後の微生物利用の展開を学ぶ。
到達目標 / Course Objectives
<春>
①知識・技能
・代表的な発酵食品において微生物がどのように利用されているかを説明できる。
・極限微生物の代表例を示し、その概要を説明できる。
・複合微生物系の代表例を示し、その概要を説明できる。
・ヒトの腸内細菌について、その概要を説明できる。
・微生物の育種法の概要を説明できる。
・生物多様性条約、組換え生物の取扱いに必要な事項を説明できる。
②思考力・判断力・表現力 ③主体的に学習に取り組む態度
・ヒトや動物の腸内細菌について、最近の動向をインターネット等で調べるとともに、どのような方向の研究開発が今後進み、どのような商品が実用化されるを考え、それを文章としてまとめることができる。
授業手法 / Teaching Methods
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
<春>
① ガイダンス、総論
微生物の生産物、代謝反応、構成成分の利用
②生物の定義と分類
分類の歴史、分類法、現在の分類、細胞の構造
③真核微生物とその利用(1)
酵母の分類、Saccharomyces cerevisiae、産業的な利用
④真核微生物とその利用(2)
カビ、キノコ
⑤極限微生物(1)
好アルカリ菌、好酸性菌、好冷菌、好熱菌
⑥極限微生物(2)、複合微生物系序論
好塩菌、溶媒耐性菌
⑦食品における複合微生物系
発酵乳、日本酒、酢、その他
⑧動植物における複合微生物系
地衣類、根菌、根粒菌、シロアリ、アブラムシ、反芻動物、その他
⑨ヒトと微生物(1)
病原体、内毒素と外毒素、細菌感染の生体防御、腸内細菌
⑩ヒトと微生物(2)
プロバイオティクスとプレバイオティクス、特定保健用食品
⑪VBNCとメタゲノム
生菌数の測定法、16S rRNAの配列による解析、メタゲノム
⑫ホワイト・レッド・グリーンバイオテクノロジー
食品製造、発酵生産、微生物変換、医薬品・農業・環境分野での応用
⑬微生物の育種
変異、交雑、選抜(スクリーニング)、遺伝子操作
⑭微生物の取扱い
生物多様性条約、遺伝子組換え生物等規制法、バイオセーフティレベル
授業時間外学習 / Expected work outside of class
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初回の授業で、以降の授業で扱う話題に関する記述式の小問を配布するので、それぞれの授業までに各自で参考書等を調べ、その解答の骨格を考えておくこと(授業を記述式の小問の答え合わせとして聞くように)。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
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定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
到達度確認試験(70%)、小テスト+出席(30%)
原則毎週LMSで小テスト行い、授業週の土曜日までに取った最高点を平常点として考慮する。
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
<春>
産業的に使用されている微生物名とその用途や生産物を説明できるか
代表的な極限微生物を例示し、その特徴を説明できるか
代表的な複合微生物系を構成する微生物を例示し、どのように共生しているかを説明できるか
ヒトに関わる微生物の特徴を説明できるか
微生物の主な育種法とスクリーニング法を説明できるか
バイオセーフティレベル2以上の微生物の学名を例示し、その取扱い法を説明できるか
- 教科書
Textbooks <春>
備 考 / Note=====================================
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板書、LMSのテキスト、配付資料で授業を行う。授業内容に最も近いのは参考書として示した「ベーシックマスター微生物学」である。
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参考書
References <春>
堀越弘毅監修・井上明編 ベーシックマスター微生物学 オーム社
坂本順司 微生物学-地球と健康を守る- 裳華房
備 考 / Note=====================================
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- フィードバックの方法
Feedback Method <春>
講義終了後または関大LMSで質問に対応する。ミニッツペーパーの返却を行う。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact <春>
katakura@kansai-u.ac.jp
メール本文に氏名を明記すること。スマホからの送信の場合、このアドレスからの着信を許可するように設定しておくこと。
- 備考
Other Comments <春>