2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
65014
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
物理化学2(演習含)
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/4
3
担任者名
Instructor
丸山 徹
曜限
Day/Period
月1/木1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

演習(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

本講義では、物理化学1で学んだ熱力学の考え方に基づいて物質の混合と化学反応にともなう状態変化について学ぶ。即ち、純物質の相変化、混合の熱力学、混合物の相変化について学んだ後、化学反応の状態変化の物理化学的取り扱いを学ぶ。物理化学の講義で学んだ多くの新しい概念を理解するには、単に講義を聴くだけでなく、実際に使ってみることが重要である。そこで、この授業でも講義と演習あるいはテストを交互に行う。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
相図や化学平衡など物理化学の基礎知識を習得する。
②思考力・判断力・表現力等の観点
熱力学の基礎知識の習得により、物理化学的な概念に基づいて物質の化学的変化や物理的性質を理解出来るようになる。
③主体的な態度の観点
復習や演習・テスト等で自らの学習を振り返り、適切な改善点を挙げることができる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

指定の教科書の内容に沿って講義を行う。演習・再演習等を実施し講義内容の理解度の向上に資する。再演習等では演習等と類似の課題が出され、学生自身がよく復習・理解して臨むことにより講義内容の理解度の向上が見込まれる。
主要な講義内容は以下の通り
1 熱力学第二法則:方法論  (第1週〜第5週)
1-1  基礎方程式 
1-2  ギブス関数の性質 
1-3  化学ポテンシャル
2 純物質の物理的状態変化    (第6週〜第7週)
2-1  相図 
2-2  相の安定性 
2-3  相転移 
2-4  液体の表面 
3 混合物の物理的状態変化    (第8週〜第10週)
3-1  混合の熱力学 
3-2  Raoultの法則、Henryの法則 
3-3  束一的性質 
3-4  揮発性液体の混合物 
4 相律    (第11週〜第12週)
4-1  自由度と相律 
4-2  2成分系(液体-液体)の相図 
4-3  2成分系(液体-固体)の相図
5 化学反応の状態変化    (第13週〜第15週)
5-1  化学反応の自発性 
5-2  反応ギブス関数と平衡
5-3  外部条件(温度、圧力)による平衡の変化 
5-4  代表的な系への応用

授業時間外学習 / Expected work outside of class

1.多くの新しい概念・考え方を身につけなければならない。このため予習が不可欠である。  シラバスで指定している教科書や参考書の範囲を読み、内容を把握するように予習すること。
2.授業資料、教科書、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。
3.講義内容の理解を深めるために自主的な演習が重要である。教科書の各章末の演習問題等、多数の練習問題が用意されているので、自主的に取り組むこと。
4.微分・積分や指数・対数などの計算が必要になるので、高校数学の関連する部分を復習しておくこと。
5.演習等では関数電卓を使用するため、その使い方に熟練しておく必要がある。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
演習(30%)、平常テスト(60%)、宿題(10%)で評価する。ただし、正当な理由なしに5回以上欠席の者は自動的に不合格とする。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがある。
成績評価方法が変更になった場合は、関大LMS等で連絡する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

講義内容に対する理解度を評価する

教科書
Textbooks

Peter  Atkins・Julio  de  Paula  著、中野元裕・上田貴洋・奥村光隆・北河康隆  訳    『アトキンス物理化学(上) 第10版』  (東京化学同人)  

参考書
References

Peter  Atkins・Julio  de  Paula  『アトキンス物理化学  問題の解き方 英語版 第10版』    (東京化学同人)  
G.M.  Barrow、藤代亮一訳    『バーロー物理化学 上』  (東京化学同人)  
W.J.  Moore、藤代亮一訳  『ムーア物理化学 上』    (東京化学同人)  
W.J.  Moore、藤代亮一訳    『ムーア物理化学 下』  (東京化学同人)  
伊丹俊夫、他 共著    『物理化学基礎演習』    (三共出版)  
Clyde  R,Metz、西敏夫訳    『物理化学』    (オーム社)  
篠田耕三・黒田晴雄  共著  『物理化学演習』    (丸善株式会社)  
蒲池幹治  『基本化学熱力学 基礎編』  (三共出版)  

フィードバックの方法
Feedback Method

関大LMSにて質問に対応する。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー:随時(事前連絡の場合は、e-mail(アドレスは関大LMSで開示)で受け付けます)
関大LMSのメッセージ機能を用いて問い合わせが可能です。

備考
Other Comments

1 「演習」は参照可、その他のテストは参照不可である。 
2 演習・テストの成績が一定レベルに到達していない者には補講演習や補講テストを実施する。 
3 履修者各自の座席を決め、毎時間出席をとる。

 マテリアル科学コース(JABEE認定プログラム)での本科目の学習・教育目標はB、C。
 同コースで、本科目の基礎となる科目は、数学を学ぶ(関数と微分積分の基礎Ⅰ)、数学を学ぶ(関数と微分積分の基礎Ⅱ)、物理化学Ⅰ(演習含)。
 同コースで、本科目を基礎とする科目は化学実験、材料熱力学、状態図と材料組織、速度論と物質移動。