- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 化
- 時間割コード
Course Code - 65009
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 物理化学1(演習含)
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/4
- 2
- 担任者名
Instructor - 青田 浩幸
- 曜限
Day/Period - 月1/木1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
演習(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
物理化学は物質の化学的性質や現象を物理学的に解釈し、理論的に整理しようとする学問である。化学を学ぶものにとって必須の最も基本的な学問分野の一つである。物理化学の講義では、多くの新しい概念を学ばねばならない。これらの新しい概念を理解するには、単に講義を聴くだけでなく、実際の問題に当たってそれらの概念を自分で使ってみることが重要である。そこで、本講義では講義と演習あるいはテストを交互に行い、各自が物理化学的な概念を体得できるようにする。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
気体の性質や熱⼒学など物理化学の基礎知識を習得する。
②思考力・判断力・表現力等の観点
熱力学の基礎知識の習得により、物理化学的な概念に基づいて物質の化学的変化や物理的性質を理解出来るようになる。
③主体的な態度の観点
復習や演習・テスト等で自らの学習を振り返り、適切な改善点を挙げることができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
指定の教科書の内容に沿って講義を行う。演習・再演習等を実施し講義内容の理解度の向上に資する。再演習等では演習等と類似の課題が出され、学生自身がよく復習・理解して臨むことにより講義内容の理解度の向上が見込まれる。
主要な講義内容は以下の通り
1 気体の性質 (第1週〜第4週)
1-1 理想気体と実在気体
1-2 状態方程式と対応状態の原理
2 熱力学第一法則:概念 (第5週〜第8週)
2-1 仕事、熱、内部エネルギー
2-2 エンタルピー
2-3 熱化学
3 熱力学第一法則:方法論 (第9週〜第11週)
3-1 状態関数と経路関数
3-2 内部エネルギーとエンタルピーの温度依存性
3-3 断熱過程のPVT関係
4 熱力学第二法則:概念 (第12週〜第15週)
4-1エネルギーの質
4-2 エントロピーと自発性
4-3 絶対零度、エントロピーと第三法則
4-4 ヘルツホルム関数とギブス関数授業時間外学習 / Expected work outside of class
1.多くの新しい概念・考え方を身につけなければならない。このため予習が不可欠である。 シラバスで指定している教科書や参考書の範囲を読み、内容を把握するように予習すること。
2.授業資料、教科書、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。
3.講義内容の理解を深めるために自主的な演習が重要である。教科書の各章末の演習問題等、多数の練習問題が用意されているので、自主的に取り組むこと。
4.微分・積分や指数・対数などの計算が必要になるので、高校数学の関連する部分を復習しておくこと。
5.演習等では関数電卓を使用するため、その使い方に熟練しておく必要がある。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
演習(40%)、平常テスト(50%)、宿題(10%)で評価する。ただし、正当な理由なしに5回以上欠席の者は自動的に不合格とする。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがある。
成績評価方法が変更になった場合は、関大LMS等で連絡する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
講義内容に対する理解度を評価する。
- 教科書
Textbooks Peter Atkins・Julio de Paula 著、中野元裕・上田貴洋・奥村光隆・北河康隆 訳 『アトキンス物理化学(上) 第10版』 (東京化学同人)
-
参考書
References Peter Atkins・Julio de Paula 『アトキンス物理化学 問題の解き方 英語版 第10版』 (東京化学同人)
G.M. Barrow、藤代亮一訳 『バーロー物理化学 上』 (東京化学同人)
W.J. Moore、藤代亮一訳 『ムーア物理化学 上』 (東京化学同人)
W.J. Moore、藤代亮一訳 『ムーア物理化学 下』 (東京化学同人)
伊丹俊夫、他 共著 『物理化学基礎演習』 (三共出版)
Clyde R,Metz、西敏夫訳 『物理化学』 (オーム社)
篠田耕三・黒田晴雄 共著 『物理化学演習』 (丸善株式会社)
蒲池幹治 『基本化学熱力学 基礎編』 (三共出版)
- フィードバックの方法
Feedback Method 関大LMSにて質問に対応する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー:随時。 不在時はメールで連絡してください。
aota@kansai-u.ac.jp (青田)
関大LMSのメッセージ機能を用いて問い合わせが可能です。
- 備考
Other Comments 1 「演習」は参照可、その他のテストは参照不可である。
2 演習・テストの成績が一定レベルに到達していない者には補講演習や補講テストを実施する。
3 履修者各自の座席を決め、毎時間出席をとる。
マテリアル科学コース(JABEE認定プログラム)での本科目の学習・教育目標はB、C。
同コースで、本科目の基礎となる科目は数学を学ぶ(関数と微分積分の基礎Ⅰ)、数学を学ぶ(関数と微分積分の基礎Ⅱ)、物理を学ぶ(演習含)(基礎物理学)、化学を学ぶ(演習含)(基礎化学Ⅰ)。
同コースで、本科目を基礎とする科目は化学実験、物理化学Ⅱ(演習含)、材料熱力学、状態図と材料組織、速度論と物質移動。