- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 60141
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 化学実験
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/1
- B 3
- 担任者名
Instructor - 河村 暁文/郭 昊軒
- 曜限
Day/Period - 金4/金5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
実験・実習・製図(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
化学は様々な物質を探求し,その情報を蓄積して,豊かな生活を営むために,これらの情報を利用する学問である。そのため,物質の性質を明らかにし,目的の物質を合成する方法,あるいは分離・精製・分析する方法が開発されてきた。このように蓄積された膨大な物質についての情報は,貴重な知的財産であるとともに,現代における文化的生活を支える根源をなしている。化学実験の目的は,化学の基礎的手法である分離・分析法および機能性物質の合成法の習得を通して,講義等で学ぶ知識を身をもって実践し,物質に対する的確な判断力を養うことにある。したがって,この科目を習得することにより,(1)知識に基づく系統的な実験計画を立てることができるようになり,(2)自然に対する鋭い眼識を養うことを目指している。さらに,レポート作成を通して,技術者・研究者の必須的な能力とされている報告書作成の技術を体得するように指導する。化学実験は個人またはグループで行い,組分け別に従って与えられたテーマを順に移動しながら実践していく。なお,化学実験は薬品・ガラス器具等を取り扱うため,これらを誤って使用すれば大変危険であるので,実験中は指導教員の注意や指示に従うことは勿論のこと,自らも十分に注意することが大切である。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
試薬の取扱い、および化学実験の基礎的な操作を修得する。
②思考力・判断力・表現力等の能力
レポートの書き方を修得する。また,実験結果に対する適切な考察をすることができる。
③主体的な態度の観点
実験開始前に使用する試薬の特性などを把握し,安全に実験をするための段取りができるようになる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・実習による実験技術の習得
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
実験ガイダンス1
・実験を行う上での規則・注意、薬品・ガラス器具等の取扱い、レポート・実験ノート・整理ノートについて、テーマの時間割についての講義
実験ガイダンス2
・陽イオン定性分析実験に関する講義
陽イオンの分析実験
・陽イオン第1・2族の分析
・陽イオン第3族の分析
・陽イオン第4族の分析
・陽イオン未知試料の分析
実験ガイダンス3
・一般化学実験に関する講義
一般化学実験
・中和滴定
・有機化学反応
・錯体の合成と性質
・電気分解による金属の合成(めっき)
総括・レポート,整理ノート提出授業時間外学習 / Expected work outside of class
毎回,実験終了後,指導教員が実験結果・観察等を記録した各自の実験ノートに基づいて試問するので、テーマ内容をよく予習し,理解しておくこと。また,レポート提出日は実験の翌週であるので,実験結果をその日のうちに整理ノートにまとめておくこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 レポート(40%)と平常点(60%)により評価する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能
実験内容を理解し、化学の基礎的⼿法である分離・分析法および機能性物質の合成法が習得できたかどうかについて、実験後の口頭試問で評価する。
②思考力・判断力・表現力等の能力
実験後に作成するレポートは単に実験を行った証拠だけでなく、論理的な考察・表現力を見るうえで重要な課題であり、これについても成績の評価対象とする。
③主体的な態度
実験を行う前に、実験書を読み取って段取りを組むことは、安全に実験を行うために必要なことであるために、事前予習についても成績評価に加味する。また、計画的に実験を行うために毎回きちんと実験を行う必要があるので、出席についても総合的に評価する中で加味する。
*レポート・整理ノートの作成や試問のために,実験ノートには結果・観察記録を詳しく記しておくことが⼤事である。
- 教科書
Textbooks 化学教科書研究会編 『新基礎化学実験』 (化学同人)
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参考書
References 日本化学会編 『第4版化学実験の安全指針』 (丸善)
東京大学教養学部化学教室編 『化学実験』 (東京大学出版会)
名古屋工業大学化学教室編 『化学実験』 (学術図書出版社)
千葉工業大学自然系化学教室編 『化学実験指針』 (学術図書出版社)
北海道大学自然科学基礎実験(化学)実験書編集委員会編 『自然化学基礎実験(化学編)』 (三共出版)
関西大学では,化学書資料館(https://www.chem-reference.com)を使うことができます。予習やレポート作成の際に活用すること。化学書資料館は学内(ITセンターやKU-wifi)から閲覧可能です。学外からは,VPN接続をすると閲覧できます。VPN接続についてはITセンターのホームページを確認すること。
- フィードバックの方法
Feedback Method 陽イオンの分析実験:未知試料のテストを2回行うことにより,理解度と適切な実験操作が行えているか評価し,改善点を考察させる。
一般実験:実験後の口頭試問において,実験結果ならびに考察に対してフィードバックを行う。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
毎回の授業終了時等に受付を行います。
その他
関大LMSの「メッセージ機能」を用いた連絡も受け付けます。
- 備考
Other Comments 病気等でやむを得ず欠席したときには,速やかに欠席届を提出すること。
マテリアル科学コース(JABEE認定プログラム)での本科目の学習・教育目標はD。
同コースで、本科目の基礎となる科目は化学を学ぶ(演習含)(基礎化学I)、基礎化学Ⅱ、基礎化学Ⅲ(演習含)、物理化学Ⅰ(演習含)、物理化学Ⅱ(演習含)。
同コースで、本科目を基礎とする科目はマテリアル科学実験Ⅰ、マテリアル科学実験Ⅱ。