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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
60138
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
化学実験
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/1
A 2
担任者名
Instructor
岩木 宏明/岡野 憲司/佐々木 美穂/細見 亮太
曜限
Day/Period
火4/火5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

実験・実習・製図(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

化学は、さまざまな物質を探求し、その性質や合成法、分離・精製・分析法を明らかにすることで、豊かな生活を支える学問である。これまでに蓄積された膨大な物質情報は、現代の文化的生活を支える貴重な知的財産であり、科学技術の基盤を形成している。

化学実験の目的は、分離・分析法や化合物の合成法といった基礎的手法を習得し、講義で学んだ知識を実践することにある。これにより、以下の能力を養う。

・試薬を適切に扱い、化学実験の基礎的操作を正確に行う能力
・知識に基づく系統的な実験計画を立案する能力
・現象に対する鋭い観察力、判断力、考察力
・科学的な報告書を作成する能力

実験は個人またはグループで行い、組分けに従ってテーマを順次実践する。化学実験では薬品やガラス器具などを取り扱うため、安全に十分配慮する必要がある。実験中は、指導教員の指示に従うだけでなく、自らも注意を怠らないようにすることが求められる。

到達目標 / Course Objectives

①  知識・技能の観点
試薬の適切な取扱いを理解し、化学実験の基礎的な操作を修得する。
分離・分析法や化合物の合成法といった基礎的手法を実践し、講義で学んだ知識を活用する。
科学的な報告書の作成技術を修得する。
実験に関する安全管理の基礎知識を身につけ、適切に実践する。

②  思考力・判断力・表現力等の能力の観点
実験の目的や原理を理解し、知識に基づいた系統的な実験計画を立案する力を養う。
実験結果を適切に解釈し、現象に対する鋭い観察力、判断力、考察力を養う。
実験データを整理し、論理的な報告書としてまとめる表現力を身につける。
実験中に予期せぬ事態が発生した場合に適切な判断を下し、安全を確保する能力を身につける。

③  主体的な態度の観点
実験中の安全管理を徹底し、薬品や器具類の取り扱いに十分注意を払う。
指導教員の指示を適切に理解しながら、主体的に実験を進める。
グループでの実験では協調性を持ち、他者と適切に協力しながら課題に取り組む。
実験における危険性を常に意識し、リスク回避のために自ら注意を怠らない。
実験を通じて新たな課題を見出し、安全かつ適切な方法で解決に取り組む姿勢を養う。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

1.講義(化学実験場の使用,実験を行う上での規則・注意,薬品・ガラス器具等の取扱い
2.講義(レポート・実験ノート・整理ノートについて)

陽イオン定性分析(個人実験)
3.    陽イオン定性分析実験に関する講義
4.陽イオン定性分析の基礎実験
5.陽イオン第一族・第二族の分析
6.陽イオン第三族の分析
7.陽イオン第四族の分析
8.陽イオン未知分析に関する講義
9.陽イオン未知試料の分析1
10.陽イオン未知試料の分析2

グループ実験
11.  一般化学実験に関する講義
12.  一般化学実験1
13.  一般化学実験2
14.  一般化学実験3
15.  レポート・実験ノート作成、提出

授業時間外学習 / Expected work outside of class

毎回のテーマ内容をよく予習し,理解する。
各実験のレポートを作成する。レポート提出日は実験の翌週である。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常点(100%)
レポート・未知試料・実験への取り組み・実験ノートを総合的に評価する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

成績評価は以下の項目を総合的に判断する:
(1)実験への取り組み:出席状況(遅刻は重大な減点の対象である)、実験・課題への取り組み、チームワーク、時間内の終了、整理整頓、清掃 

(2)レポート:レポート提出状況、レポートの書き方、実験の目的・原理・方法に対する理解、データ処理法、結果の吟味、考察、課題 

(3)実験ノート:ノートの書き方、予習の状況、実験中の記録
提出物は期限を守ることも重要である。


重要事項 
○未提出のレポート、実験ノート、課題がある場合は不合格とする。

○欠席は原則認めない。
ただし、病気などやむを得ない理由の場合は以下に従う:
・LMSのメッセージ機能を使用し、内容(できるだけ詳細に)に加え、宛名・署名(学籍番号・氏名)および適切な件名を明記のうえ、当日の正午までに連絡すること。
・登校可能になり次第、欠席届発行手続きを行い、発行後一週間以内に提出すること(期限切れの欠席届は受理しない)。
なお、事前に提出が必要な案件については、指定期日までに提出すること。
 

教科書
Textbooks

化学教科書研究会編  『新基礎化学実験』  (化学同人)  9784759809084

参考書
References

日本化学会編  『第4版化学実験の安全指針』  (丸善)  
東京大学教養学部化学教室編  『化学実験』  (東京大学出版会)  
名古屋工業大学化学教室編  『化学実験』  (学術図書出版社)  
千葉工業大学自然系化学教室編  『化学実験指針』  (学術図書出版社)  
北海道大学自然科学基礎実験(化学)実験書編集委員会編  『自然化学基礎実験(化学編)』  (三共出版)  

フィードバックの方法
Feedback Method

未知試料分析やグループ実験については、実験終了後に報告を受け、質疑応答を行う。

必要に応じて、実験時間中にレポートの講評を行う場合がある。

実験時間中、学生は自由に質問したり、必要に応じてディスカッションを持ちかけたりすることができる。質問の内容に応じて、個別に回答する場合と、全体に共有して回答する場合がある。

また、本科目ではTeaching  Assistant  (TA)  として先輩学生が配置されており、TAとも気軽にディスカッションを行うことができる。これにより、より身近な立場からの助言を得る機会が増え、理解を深めることが期待される。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー:実験時間中に随時質問を受け付けます。
担当者への連絡:関大LMSのメッセージ機能で連絡して下さい。

備考
Other Comments

実験時の身だしなみに関する注意
実験中の安全確保、試料の汚染防止、適切な操作の実施、そして技術者・研究者の養成という観点から、
初回講義で身だしなみに関する具体的な注意事項を説明します。この注意事項を守れない場合、実験への参加は認められません。