- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50949
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 科学技術社会論2
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 藤木 篤
- 曜限
Day/Period - 木2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本講義は「科学技術社会論1」の講義内容を継承しつつ、現代社会が直面する、先端科学技術の倫理的・法的・社会的諸課題(ELSI)について、理解を深めることを目的とする。そのために、まず現代社会が人類史上どのような時代・社会であるかを確かめる。その後、個別領域の先端科学技術のELSIについて、具体的に取り扱っていく。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・現代社会と現代科学技術の双方の特徴について理解できる。
・萌芽的先端科学技術がもたらしうる様々なELSIについて、過去の事例を参考に予想することができる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・科学技術社会論およびその周辺領域の知見を援用して、現代社会が直面する諸課題について自ら分析・考察することができる。
・考動力にもとづき、現代社会が直面する課題の解決に必要な案を提起したうえで、そうした案を他者に対して説得的に説明することができる。
③主体的な態度の観点
・現代社会と科学との界面に発生する諸課題に対して、ただ一方的に巻き込まれるだけではなく、自らも率先して、主体的に関わっていくような気概と態度を有している。
・必ずしも科学者や技術者のような専門家としてではなく、あくまで一般市民として、科学技術と社会のよりよい関係性の構築に、どのように貢献できるかを考えることができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンス:シラバスをもとにした講義概要の説明
第2回 現代社会の特徴:I-4-7 人新世
第3回 現代科学技術の特徴 --収斂技術とデュアルユース--:I-1-10 戦争技術のスピンオフ・スピンオン, I-2-4 冷戦型科学, I-3-11 戦争と農業, I-3-12 「緑の革命」, II-5-5 デュアル・ユース
第4回 様々な「○○テック」:FinTech, AgTech, Food Tech, EdTech, FemTech...
第5回 情報・IT:I-3-7 コンピュータ、インターネット、AIの登場, II-5-1 情報社会, II-5-2 AIと社会, II-5-21 知的財産
第6回 医療・生命科学(1) --概説--:I-3-13 科学による可視化/不可視化, I-3-14 生命科学の現代史, II-5-8 医療廃棄物, II-5-15 生命倫理, II-5-16 脳神経倫理学(ニューロエシックス), II-5-17 生政治・生権力・生資本
第7回 医療・生命科学(2) --生殖補助医療①(人工授精, 体外受精, 顕微授精)--
第8回 医療・生命科学(3) --生殖補助医療②(独身者や同性カップルへの生殖補助医療、精子・卵子売買、出自を知る権利)--
第9回 医療・生命科学(4) --代理出産--
第10回 医療・生命科学(5) --出生前診断と優生思想、ロングフルバース、デザイナーベビー--:II-5-7 遺伝子工学, II-5-12 新優生学
第11回 科学技術と食 --フードテックとアグテック--:II-5-10 BSE, II-5-11 遺伝子組換え作物
第12回 先端科学技術(1) --遺伝子ドライブ--:II-5-10 ゲノム編集
第13回 先端科学技術(2) --ジオエンジニアリング--:I-4-8 脱炭素と気候正義, II-5-18 地球温暖化と不確実性, II-5-19 気候工学(ジオエンジニアリング), II-5-20 海洋プラスチックごみ
第14回 先端科学技術(3) --トランスヒューマニズムとエンハンスメント--
第15回 まとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業で提示した多様なテーマの中で、自分で関心のある分野について、考えを深めてください。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
コミュニケーションペーパー(100%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・現代社会と現代科学技術の双方の特徴について理解できている。
・萌芽的先端科学技術がもたらしうる様々な倫理的・法的・社会的諸課題(ELSI)について、過去の事例を参考に予想することができている。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・科学技術社会論およびその周辺領域の知見を援用して、現代社会が直面する諸課題について自ら分析・考察することができている。
・考動力にもとづき、現代社会が直面する課題の解決に必要な案を提起したうえで、そうした案を他者に対して説得的に説明することができる能力を有している。
③主体的な態度の観点
・現代社会と科学との界面に発生する諸課題に対して、ただ一方的に巻き込まれるだけではなく、自らも率先して、主体的に関わっていくような気概と態度を有していることが、客観的に確かめられる。
・必ずしも科学者や技術者のような専門家としてではなく、あくまで一般市民として、科学技術と社会のよりよい関係性の構築に、どのように貢献できるかを考えられるということが、客観的に確かめられる。
- 教科書
Textbooks 塚原東吾, 綾部広則, 藤垣裕子, 柿原泰, 多久和理実 (編著) 『よくわかる現 代科学技術史・STS』(やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ) (2022) (ミネルヴァ書房) ISBN: 9784623092154
教科書は、「科学技術社会論1」と共通です。同科目を履修済で、既に教科書を入手されている方は、新たに購入していただく必要はありません。
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参考書
References 藤垣裕子, 小林傳司, 塚原修一, 平田光司, 中島秀人 (編著) 『科学技術社会論の挑戦1 科学技術社会論とは何か』 (東京大学出版会) ISBN: 9784130643115
藤垣裕子, 小林傳司, 塚原修一, 平田光司, 中島秀人 (編著) 『科学技術社会 論の挑戦2 科学技術と社会: 具体的課題群』 (東京大学出版会) ISBN: 9784130643122
藤垣裕子, 小林傳司, 塚原修一, 平田光司, 中島秀人 (編著) 『科学技術社会 論の挑戦3 「つなぐ」「こえる」「動く」の方法論』 (東京大学出版会) ISBN: 9784130643139
参考書も、教科書と同じく「科学技術社会論1」と共通です。
- フィードバックの方法
Feedback Method 提出課題に対するフィードバックを、授業中に行います。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 担任者への問合せ方法:電子メールもしくは関大LMSメッセージ機能をご利用ください。
オフィスアワー:毎週木曜日 12:20-13:00。
- 備考
Other Comments ・本講義は、「科学技術社会論1」を履修済の方を想定して、授業構成を行っています。