- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50817
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 司法・犯罪心理学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 藤田 政博
- 曜限
Day/Period - 火3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
この授業は、公認心理師科目である「司法・犯罪心理学」の内容を一通り講ずることを目的として行う。
この授業はオンデマンド視聴の回と対面授業の回の組み合わせで行う。
第1回は集合授業でオリエンテーションと今年度の日程の案内を行うので必ず出席の上、日程の予定を聞くこと。
また、変更があった場合、最新の日程情報はLMSで告知するので必ずLMSを確認すること。
本講義では、日本心理学会策定の標準シラバスに従い、主要法律、関連職種や活動とその倫理、犯罪原因論、犯罪被害への支援、家事事件、アセスメント、援助、法と心理学について一通り触れる。
いずれもが深く行おうとすると単独の科目あるいは領域として独立できるだけの内容を持つ。そのため、本講義では、各項目について一通り概要を講義することになる。実際に公認心理師となりこの分野で活動する際には、本講義の内容を一つの手がかりとして勉強を深めていく必要がある。その際の見取り図を与えることが本講義の目的である。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
犯罪非行等に関する制度及び組織についての基礎知識、関連法律、心理アセスメントの方法にどのようなものがあるかの概要的知識を身につけること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
犯罪原因論について知り、人と社会の相互作用的観点から犯罪について考えられるようになること。
③主体的な態度の観点
積極的受講態度により主体的に課題に関わる態度を涵養するること。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・授業内容に関連する質疑応答
授業内容に関連する問題演習
本授業は対面授業の形式で行うが、具体的にはオンラインでの講義と集合授業を組み合わせた「反転授業」の形式で行う。詳細は、授業計画を参照すること。
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
本授業は、オンラインでの講義動画視聴(7回)と、集合授業による質疑応答・問題演習の授業を組み合わせた「反転授業」の形式で行う対面授業である。
【今年度の進行予定については初回授業で説明するので必ず出席して予定について把握すること。】
反転授業については、ジョナサン・バーグマン, アーロン・サムズ (2014). 反転授業 (山内祐平・大浦弘樹・上原裕美子訳). オデッセイコミュニケーションズ.を参照のこと。
具体的には、以下のテーマに沿った講義動画2章分(コロナ禍の前の2週分に相当)を1週間でで視聴し、翌週集合授業でLMSを用いてその場で質疑応答をする。
その後、LMSを用いてその場で極簡単なレポート作成/提出を行い、学生同士で採点を行う。その後、LMSを用いた問題演習を行い、LMSでの作業に加えて受講者同士でLMSの課題についての振り返りのための小グループディスカッションを行う。そして、講義動画を視聴した際に作成したノートの提示とチェック(任意)を行う。
具体的な日程についてはLMSを確認し、初回授業を聴講すること。
第1回オリエンテーション《対面で行うので必ず出席すること》
第2回 オンデマンド
第1部 犯罪・非行、犯罪被害及び家事事件についての基本的知識
司法・犯罪分野の制度・法律・職種
司法・犯罪分野での活動の倫理
第3回 第2回の動画についての対面授業
質疑応答・問題演習・ディスカッション
(第4回以降は下記1項目につきオンデマンドと対面授業による質疑応答・問題演習・ディスカッションを交互に行う)
4,5 ・各機関における活動
6,7・犯罪・非行の原因と支援
8,9・犯罪被害への支援および 家事事件
(第2部 司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理に関する支援)
10,11・法と心理学
12,13・司法・犯罪分野における心理学的アセスメント
14,15・司法・犯罪分野における心理学的援助
授業時間外学習 / Expected work outside of class
参考書の関連箇所を事前に読む。
授業中とったノートについて、授業後に参考書を見ながら自分で内容を補い、後で読み返してノートだけで内容がわかる状態のものを作成する。
次回の授業前に、できあがったノートを読み返す。
関連する箇所の公認心理師の資格試験問題の過去問または参考問題を解く。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
筆記による学力確認(90%)と、対面授業回への参加(5%)およびノート提示(5%)で評価する。提示するノートは、授業資料の穴埋めでなく、受講生自らがまとめ直したものを評価する。以上の合計が60点以上の場合、単位を認定する。
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法が変更されることがある。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
犯罪非行等に関する制度及び組織についての基礎知識、関連法律にどのようなものがあるか、犯罪原因論、それに対する心理的アセスメントと支援についての概要的知識が身についているかどうか。
以上の知識に関する具体的な命題について正誤の判断が正しくできるかどうか。
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 法と心理学会・監修 入門 司法・犯罪心理学 有斐閣 978-4-641-17474-0
生島浩・野島一彦 公認心理師分野別テキスト4 司法・犯罪分野: 理論と支援の展開 創元社 978-4422116945
越智啓太・桐生正幸(編) テキスト司法・犯罪心理学 北大路書房 978-4762829758
藤田政博 法と心理学 法律文化社 978-4589035370
子安増生・丹野義彦(編) 公認心理師エッセンシャルズ 第2版 有斐閣 978-4641174450
太田信夫・桐生正幸 犯罪心理学 北大路書房 978-4-7628-3061-7
岡本吉生 第19巻 司法・犯罪心理学 第2版 遠見書房 978-4866161761
大石幸二 公認心理師国家試験:要点解説と必修用語 文光堂 978-4-8306-3625-7
国や地方公共団体の制度や組織の最新情報については、法務省、厚生労働省、警察庁、各都道府県等の関連ウェブサイト等も参照すること。
シラバス入力締め切り後に公表される、公認心理師試験ブループリントの改訂内容及び公認心理師試験の実施問題の内容により、授業内容に若干の変更がある場合がある。
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業時間外に連絡が必要な場合は、m.fujita@kansai-u.ac.jpに電子メールを送るか、LMSの「メッセージ」で送ること。
- 備考
Other Comments 本授業の対面授業の回では、受講者はその場で関大LMSへの入力等を行う。LMSを用いて出欠確認・質問募集・ミニレポート提出等を行う。そのため、インターネットにつながるノートパソコン、物理キーボードと接続したタブレット端末、スマートフォンのいずれかを持参し、学内Wifiに接続した上で関大LMSにログインすること。なお、入力の容易さの観点からは、物理キーボードと広い画面があった方が良いので、ノートパソコンまたは物理キーボードを接続したタブレット端末を推奨する。
また、本講義は公認心理師資格試験受験を目指す特に熱心な学生を念頭において授業を行う。そのため、幅広い受講生を念頭に置いた科目よりも、成績評価が相対的に厳しくなる可能性があるので注意すること。