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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
50835
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
公認心理師の職責
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
橋本 俊之
曜限
Day/Period
月3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

本授業では、公認心理師に求められる職責を「法・倫理・専門性(実践に必要な力とふるまい)・多職種連携・記録と説明責任(記録の書き方/説明の仕方)・リスクマネジメント(事故・トラブル予防)」の観点から体系的に学ぶ。とくに、現場で起こりうる判断の難しさ(ジレンマ)(例:秘密保持と安全配慮、本人意思と保護責任、組織要請と専門職倫理など)を、ロールプレイ(面接場面のやりとり)やグループワーク、短い事例検討を通して検討し、自分なりに「何を根拠にどう判断し、どう説明するか」を言葉にできる力を養う。あわせて、心理職がコミュニティの中で果たし得る役割について、自身の立場から考察する。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
公認心理師の職責に関する主要な枠組み(法的義務、職業倫理、専門職としての基本姿勢、記録・説明責任)を理解し、具体例をあげて自分なりに説明できる。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
ロールプレイ(面接場面のやりとり)やグループワーク、事例検討を通して、支援場面での論点(守秘・安全配慮・同意と説明・連携のあり方等)について、理由を示しながら自分なりの対応を考えられる。

③主体的な態度の観点
自分の価値観・バイアス(考えの偏り)・限界をある程度理解し、専門職としての学び(自己研鑽等)を今後に向けて主体的に継続できる(例:次に学ぶ課題を自分で考えられる)。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
・フィールドワーク
・講義+演習(ペアまたはグループ)を基本とする。
毎回、①講義(理論/手続き)→②事例・演習→③共有と講評→④ふりかえり、の流れで進める。
なお、ペアまたはグループは毎回メンバーを変更する。

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  オリエンテーション:公認心理師とは/授業の進め方
第2回  公認心理師の職務と役割:法・倫理・連携・記録・リスクマネジメント
第3回  職業倫理①:秘密の保持と情報の管理
第4回  職業倫理②:要支援者の安全の確保と例外的開示
第5回  職業倫理③:インフォームド・コンセント(十分な説明と同意)
第6回  心理アセスメントの職責:バイアス・限界・結果のフィードバック
第7回  心理支援の職責:計画・評価・終結
第8回  関係者支援と多職種連携:家族・関係者への支援と情報共有
第9回  心の健康教育①:概念・方法
第10回  心の健康教育②(実習):ミニ企画づくり
第11回  領域別の職責①:医療分野(同意・守秘・連携・記録等)
第12回  領域別の職責②:教育分野(学校:守秘・連携等)
第13回  領域別の職責③:福祉・コミュニティ分野(資源・制度・連携等)
第14回  まとめ:コミュニティにおける心の健康教育の可能性(ミニ発表)
第15回  【オンデマンド(1回】:心の健康教育を考える授業動画の視聴と学習課題(授業動画60分、学習課題30分)

授業時間外学習 / Expected work outside of class

本授業は全15回のうち、対面授業14回+オンデマンド授業1回で構成する。

【対面授業(14回)】:各回の内容について、配布資料・スライドを用いて復習を行い、授業内で扱った論点(守秘・同意と説明・連携・記録・安全配慮等)を自分の言葉で整理する(200字程度)。必要に応じて、授業中に取り上げた用語・制度・関連資料を確認し、次回のワークやディスカッションに備える。

【オンデマンド授業(1回)】:コミュニティにおける心の健康教育の可能性を考えるための動画教材を視聴し、学びを簡潔にまとめる(授業動画60分、学習課題30分)。視聴する教材の内容・本数等は授業の進行に応じて適宜調整し、LMS等で案内する。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
評価割合:
・授業末課題(振り返り・コメント/質問等)40%
・授業内活動(グループワーク/ディスカッション等)40%
・最終回ミニ発表(プレゼンテーション)20%

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

授業末課題(振り返り・コメント/質問):授業内容を踏まえて要点を整理し、公認心理師の職責に関わる論点を自分なりに理解できているか(到達目標①③)。

授業内活動(グループワーク/ディスカッション/ロールプレイ等):他者への配慮を行いながら、自分なりの考えを表現できているか(到達目標②③)。

最終回ミニ発表(プレゼンテーション):コミュニティにおける心理職の可能性を自分なりに探索し、理由や配慮点(守秘・同意・連携等)を持ちながらまとめられているか(到達目標①②③)。

教科書
Textbooks


指定しない(配布資料・スライドを用いる)。

参考書
References

川畑直人  監修・編著/大島剛・郷式徹  監修  『公認心理師の職責(公認心理師の基本を学ぶテキスト  1)』  ミネルヴァ書房  978-4-623-08703-7
野島一彦  編(野島一彦・繁桝算男  監修)  『公認心理師の基礎と実践①[第1巻]公認心理師の職責(第2版)』  遠見書房  978-4-86616-166-2
小泉誠・山根隆宏  編著  『現場からあなたに語る公認心理師の職責』  創元社  978-4-422-11845-1

フィードバックの方法
Feedback Method

授業末の課題(振り返り)および質問事項について、Googleフォームに入力する。
入力内容は次回授業の冒頭で全体フィードバックを行い、資料(質問への回答)を配布する。
なお、質問は履修生の選択(共有してよい、共有しないでほしい、内容を一般化して共有してよい)に基づき、公開可能なものを扱う。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

(1)関西大学LMSのメッセージ機能、(2)授業前後に口頭、(3)メール(p667581@kansai-u.ac.jp)のいずれかで問い合わせること。

備考
Other Comments

【担当者(橋本)からのメッセージ】
本授業は、座学だけではなく、ペア/グループワークやロールプレイ等の体験を通した学習を中心に進めます。公認心理師を目指す方はもちろん、現時点では目指していないものの関心のある方の履修も歓迎します。さまざまな学生との出会いと交流を、学びの大切な資源として活かしてください。「体験」とは、積極的・活発に発言することだけを意味しません。観察して要点を整理する、相手の話を丁寧に聴く、問いを立てるなど、自分らしい関わり方で学びを深めていただければと思います。

【オンデマンド配信回に関する情報】
①配信元:関大LMS
②配信時期:第13回授業終了後から7月末日まで
③質問対応:質問は対面授業時または関大LMSのメッセージで受け付けます。