- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50773
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 心理学実験
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 関口 理久子
- 曜限
Day/Period - 火3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本講義では、実験の計画立案および統計に関する基礎的な知識について、具体例を示しながら解説する。また授業内でのグループワークや調査を体験しながらデータを集め、それについての分析方法も学ぶ。それらを通して、心理学の実験計画を立案する際に必要な基礎的知識の習得を目指す。また本講義は、公認心理師カリキュラムの科目である。
到達目標 / Course Objectives
1.知識・技能の観点
心理学の実験計画を立案する際に必要な基礎的知識の習得を目指す。さらに、公認心理師カリキュラムにおける「心理学実験」の知識の習得を目指す。
2.思考力・判断力・表現力等の能力の観点
(1)講義における知識を利用して、実際の実験の計画・立案をすることができる力を身につける。具体的には、仮説検証型の実験計画を立案する際に必要となる、要因計画、変数の決定、統制、課題・質問紙の作成・実験刺激の作成、倫理的配慮などができるようになる。
(2)統計的な手法を学び、心理実験に必要な統計手法はなにかを理解し用い表記できるようになる力を身につける。また、統計パッケージ等を用いて統計分析を行うことができる。
(3)研究結果を示した図表や統計結果から結論を導き出す力を身につける。
3.主体的な態度の観点
各回とも配付資料を元に、授業内に資料ノートを完成させるために積極的に受講し、疑問点・問題点については質問する。また、その資料ノートを活用し、予習・復習をする。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 心理学の実験で用いられる測度1:計数測定、反応時間/測定の体験
第2回 心理学の実験で用いられる測度2:、精神物理学的測度(調整法・極限法・恒常法)、信号検出理論、評定量/測定の体験
第3回 心理学の実験で用いられる測度3:質的反応(言語記述、描画など)/測定の体験
第4回 心理学の実験で用いられる測度4:生理指標(自律神経系・視覚運動系・骨格筋・内分泌系の反応)、神経画像法
第5回 観察法/時間見本法を例にしたデータのまとめ方/統計分析の解説1(t検定、一致係数)/統計パッケージの利用について・統計結果の表記について
第6回 検査法とインタビュー法/検査法の体験
第7回 質問紙法の概要と質問紙を利用した実験/質問紙を利用した実験の体験
第8回 質問紙法の概要と質問紙を利用した実験/質問紙データのまとめ方/統計分析の解説2(因子分析)
第9回 実験法:相関関係と因果関係の違い/実験の体験/統計分析の解説3(相関係数)
第10回 実験法:独⽴変数と従属変数/実験の体験
第11回 実験法:1要因の実験計画と1要因分散分析・統計分析の解説4(1要因の分散分析と効果量)
第12回 実験法:剰余変数とはなにか
第13回 実験法:実験の統制について
第14回 ⼼理学における倫理規定:問題のある研究計画の具体例と倫理原則
第15回 まとめ:心理学における実験計画の立て方授業時間外学習 / Expected work outside of class
第1回から第14回までの授業内で配布されるプリント資料や参考書による予習と復習。
第1回から第14回で収集したデータの一部を使い、統計分析の練習を行う。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
①レポート(50%)と②平常点(50%)で評価する。
①レポートは第13~15回の間に1回課される。②平常点は授業内で課される授業内課題への回答(14回)により評価する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
レポート課題(50点)と平常点(50点)をあわせた点数により、秀・優・良・可・不可にて成績評価する。
レポート課題と平常点とも下記を成績評価の基準とする。
1.知識・技能の観点:概念や用語の定義と内容を問う問題や統計分析の問題に対して適切に解答できているか。
2.思考力・判断力・表現力の観点:具体的な研究計画とその統計結果から結論を考察できているか、それをわかりやすくまとめられているか。
3.主体的な態度の観点:問題に関連する事項について、先行研究などを積極的に調べまとめた内容を報告できているか。
- 教科書
Textbooks
特に指定しない
-
参考書
References 久本博行・関口理久子(2011) やさしい Excelで心理実験 培風館
南風原朝和・市川伸一・下山晴彦編(2001) 心理学研究法入門 東京大学出版会
Solso, R.L. & Johnson, H.H.著 浅井邦二監訳(2002) 改訂心理学実験計画入門 学芸社
公益社団法人日本心理学会(2009) 日本心理学会 倫理規程 公益社団法人日本心理学会
サトウタツヤ・鈴木直人 心理調査の基礎 有斐閣
森敏昭 ・吉田寿夫 心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房
三浦麻子 なるほど心理学研究法 北大路書房
浦上昌則 ・脇田貴文 心理学・社会科学研究のための調査系論文の読み方 東京図書
その他、授業内で適宜指示します。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業内または授業外の質問について、次回の授業内で全体に周知する形式で回答する。必要に応じて追加資料を作成し、配布する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業の前後またはメールにて対応する。
メール:sekiguci@kansai-u.ac.jp
- 備考
Other Comments プリントとパワーポイントファイルにて資料を配布し、それを元に各自が資料ノートを授業中に完成させます。授業はパワーポイントにより行い、、視聴覚資料(パソコンによる実験課題デモ、映像・音声資料)も使用します。統計分析の説明については、データファイルを配布する場合もあります。
全授業回ともノートPC・タブレット型PC・携帯などデバイスを持ち込んでもいいです。特に第11回以降の回では、統計法についての授業をしますので、ノートPC・タブレット型PC等をぜひ授業内で使用してください。