- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50941
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 産業社会の歴史と経営
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 橋本 理
- 曜限
Day/Period - 木5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
「日本の産業経済の展開と企業システム(日本的経営)」
この講義では、第1に、日本の産業経済の変遷をたどり、産業経済・雇用情勢・企業活動がどのように関連しているかをそれぞれの時代背景も踏まえて示す。具体的には、日本の産業経済の変遷をたどりながら、産業構造転換が社会にどのような影響をもたらしたかを検討する。第2に、産業や経済のあり方の変化に応じて、日本の企業システムのあり方がどのように変化しているのかを検討する。そのうえでは、日本的経営の特徴とその変容について考察する。第3に、新しい産業システムの創成にむけた今日的な動きを紹介する。
「産業や企業を理解するための基本的な用語・知識」「日本の産業経済の変遷に関する歴史的事実」「産業構造転換が雇用情勢・企業活動・社会にもたらす影響」「新しい産業システム創成に向けた今日的動向」といった諸点を理解することが講義の主な目的となる。到達目標 / Course Objectives
講義の到達目標は以下の諸点を関連づけて理解することにある。
1.産業に関する基礎的な知識
2.日本の産業経済の変遷、産業構造転換の動向
3.日本の企業システム(日本的経営)の特徴とその変容
4.新しい産業システム創成の今日的動向授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
1. オリエンテーション(1)
2.戦後日本の産業経済の変遷(2〜7)
経済復興と戦後改革
石炭産業にみる産業・雇用
高度経済成長と日本企業
産業構造転換・エネルギー革命―石炭から石油へ
石油危機から低成長、安定成長へ
3.企業システム(日本的経営)の特徴とその変容(8〜11)
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代と日本的経営
バブル経済の成立・崩壊とその後
大企業の戦略転換―バブル前後の企業行動
日本企業の企業間関係の特徴とその変容
4.新しい産業システム創成の今日的動向(12・13)
グローバル化のなかの日本企業
BOPビジネス
5.まとめ・到達度の確認(14・15)
※授業と関連する時事的な問題についてはできるだけ紹介していきたい。授業内容に関連する時宜にかなったトピックスを取り上げることにより、授業計画が変更されることもある。初回の講義時に、講義計画・進め方を詳しく説明する予定である。授業時間外学習 / Expected work outside of class
1.高等学校「政治・経済」の教科書・参考書などを読み、講義と関わる分野について理解を深めること。
2.自らが興味を持った内容について、参考書としてあげた図書、授業時に紹介する文献などに触れることにより、学習を深めること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
到達度の確認[70%]と平常成績(授業時の取り組み状況)[30%]で、評価する。
なお、以下の基準を適用する。
不適切な授業態度の者は減点対象とする。
原則、毎回、簡単な課題を出す。課題は講義中に指示する期限内に提出すること。課題の提出回数が、授業回数の2分の1未満である場合、単位は認めない。
なお、課題の提出回数が下限を満たしたからといって単位が認められるわけではない。講義内容を踏まえた解答ができているかどうかを評価する。
※成績評価の方法については、講義中の説明にも注意すること
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
※評価の基準
1.「平常成績(授業時の取り組み)」については、授業時の発言内容・討論への参加の状況、課題の取り組み状況によって評価する。
2.「到達度の確認」については、以下の2点を判断基準とする。(1)講義内容に関する基礎的な知識を身につけた解答となっているか、(2)講義の趣旨に沿って、到達目標に記した内容を論理的に説明した解答となっているか。
- 教科書
Textbooks
使用しない。適宜、講義用のプリント・資料を配布する。配布方法等は、初回の講義時に説明する。
-
参考書
References 橋本寿朗 『戦後の日本経済』 岩波書店、1995年 978-4004303985
三和 良一 『概説日本経済史 近現代 第3版』 東京大学出版会、2012年 978-4130421386
奥村宏 『最新版 法人資本主義の構造』 岩波書店、2005年 978-4006001384
下谷政弘 『日本の系列と企業グループ―その歴史と理論』 有斐閣、1993年 978-4641066755
中山徹・橋本理 編 『新しい仕事づくりと地域再生』 文理閣、2006年 978-4892595097
ドラッカー、 上田 惇生訳 『ポスト資本主義社会』 ダイヤモンド社、2007年 978-4478002100
その他、適宜、講義中に紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method 講義中随時
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact LMS
- 備考
Other Comments 原則、講義中は、スマートフォン・タブレット・PCなどのデジタルデバイスの使用を認めず、ノートと筆記用具のみを用いて授業を受けてもらう。
できる限り、毎回、受講者全員に発言してもらう予定である。
また、各回の講義について課題を課す。講義に関する質問に答えてもらったり、講義内容に関する質問や関心を持った事等を書いてもらう。その内容については適宜、講義時にフィードバックし、ディスカッションする予定である。受講者すべてが積極的に講義に参加することが求められるので、そのつもりで履修すること。
課題の解答内容は他の受講者にも共有する場合がある。
その他、受講に関する注意事項は初回の授業時に説明する。
学ぶ意思がみとめられない者、講義の妨げとなる者の受講はことわる。
ルールを守らない者の単位修得は認めない。