- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50487
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 専門演習2
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- D 3
- 担任者名
Instructor - 小川 一仁
- 曜限
Day/Period - 火4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
演習(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
(1) 開発途上国で学校に来られない子供たちを登校させるには、どうしたらいいでしょうか?(2) 保育終了時間を超えても子供を預けたままの親に時間を守らせるにはどうしたらいいでしょうか?(3)子供に勉強での目標を達成させるにはどうしたらいいでしょうか?
(1)の答えは、登校した子供にお金をあげる、(2)は遅刻した場合に罰金を取ってはだめで、根気強く説得する、 (3)は先にご褒美を挙げて、目標未達の場合にはご褒美を(実際に)巻き上げる、です。すべてフィールド実験から得られた結果です。フィールド実験は最強の社会科学と呼ばれており、国内では、本学と京都大学、東京大学が拠点です。
いっぽう、人々の行動が(経済)理論の予想と整合的かどうかをより厳密な状況の下に検討するのがラボ実験です。私学では本学と早稲田大学が国内の拠点です。ラボ実験では、個人のリスク態度、我慢強さ、曖昧さへの態度、協力性向、利他性などが調べられます。
本ゼミでは、フィールド実験とラボ実験を勉強します。これらを学ぶために、社会科学の基本的な分析ツール―ゲーム理論と意思決定の科学―を最初に習得します (2年生の3月・プレゼミとして)。その後、実験設計・実験実施の手法を学び、グループワークで、フィールド実験やラボ実験を設計していきます。フィールド実験については、近畿地方で実施していますので、皆さんはそこでの主役になりますし、地方自治体の関係者などと意見交換する機会もあります(公務員に内定した者もいます)。
ラボ実験では、皆さんのアイデアがそのまま研究になるかもしれませんし、プロの研究者(京大・神大・府大・台湾東海大・韓国仁川大学etc.)のお手伝いをしながら世界の最先端が体験できます(バイトにもなります)。なお、こういった取り組みを行うために、追加でサブゼミを実施し、グループワークを行っています(特段の事情がない限り参加)。
このように、本ゼミでは先端的な学問の勉強をしながら、グループワークで企画を進めます。その中には上述のように社会人と関わることも出てきます。そういった取り組みは就職活動の糧になるでしょう。また、いっそう視野を広げてもらうために、夏休みに他大学との合同ゼミ合宿を行う予定です(国内外は未定)。これも参加必須です。合宿では上記グループワークの成果を報告していただきます。到達目標 / Course Objectives
以下が到達目標である。
1.ゲーム理論などの社会科学的な考え方を習得する。
2.経済実験、フィールド実験、アンケートなどの方法の基礎を習得する。
3.統計処理の基礎を習得する。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 資料の輪読
第2回 資料の輪読
第3回 資料の輪読
第4回 資料の輪読
第5回 研究紹介(教員から)
第6回 資料の輪読
第7回 資料の輪読
第8回 調査の設計
第9回 調査の設計
第10回 調査の設計
第11回 調査の設計
第12回 調査実施
第13回 調査実施
第14回 調査実施
第15回 分析に向けた説明
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回授業時間外学習 / Expected work outside of class
プレゼミ、自主勉強会など、随時開催してください。支援はできる限りします。サブゼミも開催します。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
プレゼンテーションの出来映え(60%)、質疑応答および議論への参加(40%)を評価する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
無断欠席は1度でも行うと不合格とする。また、欠席4回目からも不合格とする。
成績については、テキストの報告をすることが最低条件である。報告時に関連する資料や研究の提示ができればなお良い。加えて、経済実験の設計・運営などを行う予定であるため、そちらでの貢献も評価対象となる。
- 教科書
Textbooks 伊藤 公一朗 『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』 光文社新書
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参考書
References
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー:随時対応します。
その他:随時面談しますので、適宜申し出てください。
- 備考
Other Comments 2024年12月に開催したプレゼミで配布した方法で連絡を取ってください。メーリングリスト・LINEに投げてもらってもかまいません。
システムデザインリテラシー2・その他経済学系の講義、計量社会学の履修も奨めます。