- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50873
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - メディア文化論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 村田 麻里子
- 曜限
Day/Period - 木5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
「メディア文化論」の根底にあるのは「文化とはなにか」という問いであるが、メディアを媒介しない文化はもはや存在しない。この授業は、そのような文化のメディア性について意識しながら、現代社会に文化という視角からアプローチする。
人々の日常のなかの「文化」を問題としたのは、イギリスに端を発し、その後世界のアカデミアへと広がったカルチュラル・スタディーズという潮流である。カルチュラル・スタディーズは、言語学、記号論、芸術理論、文学批評、人類学などさまざまな領域のアプローチや方法論を吸収・援用しながら「文化」を問い、実践しようとする、学際的で動態的な研究である。20世紀半ばから後半にかけて輪郭がつくられ、その後も内外からの批判を取り込みながら、各国で多様化していった。本講義では、カルチュラル・スタディーズの理論的枠組みとその変化を軸に、さまざまなメディア文化の在り方についてみていく。
まずは、文化について考えてきた、さまざまな学問領域を概観する。その後、カルチュラル・スタディーズの系譜を追いながら、それがどのように少しずつ新しい文化への視角を切り開いていったのか、ポストコロニアル研究やジェンダー研究といった近接領域にまで広げながら考える。あわせて、記号論やテクスト分析をはじめとする重要な理論についても解説する。さらに、ディズニーランド、ミュージアム、観光地、などの具体的な空間に着目して、それぞれの「場」において、どのように権力が作動しながらも、覆されようとしているのか、文化実践の力学について検討する。
なお、回によっては学生のみなさんにも分析作業や発言をしてもらうこともあるので、そのつもりでいてほしい。到達目標 / Course Objectives
①「文化」を問う意味を理解できる
②文化研究の系譜を理解できる
③文化研究の主な理論や方法論を理解できる
④「場」の重要性と、文化実践の力学について理解できる
⑤自分の生活のなかの「文化」に目を向け、問うことができる授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
※以下は予定です。進捗をみながら変更することがあります。
第01回 ガイダンス:「文化」とはなにか:
フランクフルト学派からニュー・カルチュラル・スタディーズまで
第02回 労働者階級への視角
第03回 日常の発見とポピュラー文化への視角
第04回 ポピュラー文化への視角
第05回 カルチュラル・スタディーズの確立と記号論
第06回 メディア研究への視角
第07回 人種・エスニシティへの視角
第08回 ポストコロニアル研究への視角①移民とはなにか
第09回 ポストコロニアル研究への視角②人種×ジェンダー研究
第10回 英国型CSの国際化
第11回 日本における「文化」の研究の系譜(大衆文化論)
第12回 国民国家批判としてのCS
第13回 「場」と空間の政治学①
第14回 「場」と空間の政治学② /まとめと復習
第15回 到達度の確認授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業前に前回の復習を心掛けて下さい。
日頃から文化実践の「場」に着目してください。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
到達度の確認(筆記による学力確認)60%、授業コメント40%
なお、履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
論述問題により、上記の達成目標①〜③についてチェックし、評価します。論理的な記述ができることを求めます。
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References
授業で提示します。
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業中の質問や発言を歓迎します。また、質問や相談は、なるべく直接聞いてください。
授業時間外であれば、下記までメールをくだされば必ず返信します。学籍番号と名前忘れないように明記してください。
mmurata@kansai-u.ac.jp
- 備考
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