- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50974
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 社会システムデザイン特論3
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 森田 雅也
- 曜限
Day/Period - 金2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
「キャリアをデザインする:できるところまでやってみよう」
自分がこれからどのように生きていくか、働いていくかを考え、自分なりの答えを作り出すこと、つまり受講者のキャリアデザインを手助けする授業としたい。
そのために仕事をめぐる様々なトピックについて、1)講義、2)グループでの議論と全体での議論、3)LMSを通じての課題提出、を1サイクル(1回の授業)とする。
2)の内容は以下のとおりとする。映像を視聴したり、事前に配布した文献を読んできたりした上で、議論したい点に対して、a)グループで議論、b)グループでまとまった意見を発表、c)全体で議論 を行う。
授業終了後には、LMSを通じてその日の課題を提出する。
したがって、事前配布する文献を必ず読んでくること、出席して議論に積極的に参加すること、授業後の課題に取り組むことを必須事項とする。
「キャリアをデザインする」としばしば言われるが、それは言うほど簡単なものではないと担当者は考えている。そして、デザインできない自分を責めたり、卑屈になることは、一番やってはいけないことだと思う。しかし、だからと言って、考えることを放棄してしまっては人生がもったいない。「できるところまでやってみよう」と付けたのは、そのように考えるからである。
グループ作業を取り入れたのは、一人で悶々と考えるよりも、オープンに仲間と議論する(悩みを話す、疑問を尋ねる、アイデアにアドバイスをもらう等々)ことで得られるものも多いと考えるからである。
こうした担当者の意図を理解し納得できる人に受講してもらいたい。到達目標 / Course Objectives
以下の事柄が出来るようになることを目指す。
・自分のキャリアを描くこと(描けない場合は、なぜ描けないかを明らかにすること)
・映像や文字データ(書籍、論文、記事等)から、問題を見つけ出し、解決方法を案出すること。
・グループで議論をして、異なる意見を調整し、グループとしての見解を生み出すこと。
・仕事や働き方をめぐる歴史的変遷や社会のしくみ(労働法、社会保障制度等)を理解すること。
・自分の考えを言葉や文字で論理的に人に伝えること。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
この授業計画は、シラバス執筆時点(2024年1月末)での計画であり、実際の授業計画は社会状況の変化によっては若干変更される可能性があります。開講時に、より詳細な授業予定を配布します。
第1回 オリエンテーション
第2回 仕事の世界の今
第3回 働き方のこれまで(1)
第4回 働き方のこれまで(2)
第5回 男性と女性の働き方はなぜ違うのか
第6回 男性育休30.1%はどこまで上がるか
第7回 フリーランス:自由と引き換えにするものは
第8回 安定か挑戦か:ベンチャーで海外へ
第9回 起業を考える:(ゲストスピーカーとして産業社会学専攻(社シス専攻の以前の名称)出身の経営者を予定)
第10回 社会的企業:経済的価値と社会的価値
第11回 70歳定年時代?:何歳まで働きたいですか
第12回 Work from Home:対面コミュニケーションの役割は
第13回 物流2024年問題から考える:労働時間と消費者の我慢
第14回 まとめと振り返り:キャリアはデザインできそうか
第15回 レポート作成に向けての質問対応授業時間外学習 / Expected work outside of class
普段から新聞、雑誌、街歩き、自分とは違う世代との会話等を通じて、社会の変化、特に企業や雇用をめぐる状況に目を配っておくこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
成績評価割合:平常成績(70%)、期末の平常レポート(30%)
平常成績は、
1) 授業時の発言
2) LMSを通じて、原則授業毎に課す課題
によるものとする。
なお、授業に出席せず(グループでの議論に参加せず)に課題のみを提出した場合は、課題の得点は減点する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
到達目標が達成されていると判断できる水準。
- 教科書
Textbooks
用いない。適宜資料を配布する。
-
参考書
References 尾登雄平 『「働き方改革」の人類史』 イースト・プレス, 2022年。
濱口桂一郎・海老原嗣生 『働き方改革の世界史』 筑摩書房(ちくま新書), 2020年。
山家悠紀夫 『日本経済30年史: バブルからアベノミクスまで 』 岩波書店(岩波新書), 2019年。
武田晴人 『高度成長』 岩波書店(岩波新書), 2008年。
吉川洋 『高度成長』 中央公論新社(中公文庫), 2012年(文庫版)。 初版は、読売新聞社, 1997年。
上記の5冊は、現在の働き方に至る歴史的変遷を知るために有益な書物である。受講前に読んでおくとよい書物として薦めたい。
その他の参考文献は授業時に適宜紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method ・授業時の発表に対するコメント。
・LMSを通じての課題のフィードバック
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact LMSまたはメール( morita@kansai-u.ac.jp )
- 備考
Other Comments *グループ作業を行う関係上、履修者数に上限を設ける予定である。履修希望者が上限を超えた場合は、抽選による履修者決定を行う。
*起業経営者をゲストスピーカーとしてお招きすることは、出来ない場合もあることを了解の上で履修してもらいたい。
*授業概要に書いたことの繰り返しになるが、講義担当者がこの授業を行う意図を理解し納得できる人に受講してもらいたい。