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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
50951
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
社会階層論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
与謝野 有紀
曜限
Day/Period
木4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

社会階層論は、ある社会の中における人々のもつ社会的資源量の多寡を問題とする研究分野である。いいかえれば、人々の財、知識、学歴、ネットワーク、生活様式の違いがどのようにしてもたらされているのか、また、それらの違いは人々の意識、満足感、政治的態度、犯罪などとどのような関連性をもっているのかを問題にする。そして、さらには、「望ましい社会の形はなにか?」といった議論と結びつきながら、平等、公平、公正といった問題と直接に問題にしてきた学問分野である。
 社会階層論で問題とされる社会的資源は、経済的、人的、文化的、および社会関係的資源の4つに大きく整理される(これらは時としては、資本としても整理されるが、それらをめぐる議論、問題については講義で紹介する)。これらの不均等な配分が、人々の生活機会をどのように制約するのかが社会階層論の中心的なテーマであり、これらは、主に結果の平等と機会の平等という問題と関係付けられてきた。特に、経済的資源(所得、財産など)と人的資源(学歴、資格など)の違いが、世代を超えて(つまり、子供の世代まで)人々の生活をどのように拘束するのかは特に大きなテーマである。
 本講義では、戦後日本の階層状況を、機会の平等、結果の平等をめぐる理論および実際を、具体的事例を参照しながら考えていく。また、開放性係数、ジニ係数の計算を行う。

到達目標 / Course Objectives

1.社会階層にかかわる主要な理論を習得する
2.日本の社会階層の1945年以降の状況を理解する
3.階層分析法の基礎技能(数理的方法)を習得する
4.1~3で修得した知識に基づき、今後の日本の階層助教について独自に考察する力を身に着ける

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

1.イントロダクション: 授業の進め方、評価の仕方、および社会階層論の射程について
2.2つの平等:機会の平等と結果の平等
3.アメリカの事例から、二つの平等の課題を考える
4.二つの配分原理:属性原理(帰属原理)、業績原理(達成原理)を理解する
5.1~4回の授業の理解度の確認
6.学歴主義と配分原理の関係
7.産業化命題 その1:因果を図示する
8.産業化命題 その2:「流動化命題」を理解する
9.移動表を理解する:事実移動、強制移動、純粋移動
10.開放性係数で機会の平等を測定する
11.6~10回の授業の理解度の確認
12.産業化命題 その3:開放化と流動化の違いを理解する
13.産業化命題 その4:「所得の平準化命題」をジニ係数で検証する
14.産業化命題 その5:日本の結果の不平等の変化とその原因、「地位の非一貫化命題」
15.12~14回の授業の理解度の確認

授業時間外学習 / Expected work outside of class

復習を必ず行い、計算練習をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験(80%)、小テスト(20%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

各回ごとに関大LMS等をもちいた小テストを行い、講義内容の理解度を確認する。
また、マークシート式の定期試験を行い、その結果をもって評価する。

教科書
Textbooks


特に一冊を指定しない。

参考書
References


講義資料として、適宜、関大LMSなどを通じて情報提供する。

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSを利用して問い合わせてください。

備考
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