- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/社
- 時間割コード
Course Code - 50938
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 人と仕事の経済学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 舟場 拓司
- 曜限
Day/Period - 火2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
令和7年度の人と仕事の経済学では、応用ミクロ経済学,特に労働経済学の分析枠組みの中で、労働サービスとしての人的資源を考察する。個々の労働者や個々の企業の労働供給や労働需要に関する意思決定、労働市場の機能などについて経済学的にストーリーを展開する。労働に関する種々の統計データを紹介しながら、受講生が現実の労働市場について自身で考え,ストーリーを展開する能力を養うことを目指す。
今年度から、それぞれの章の始めに、モデルを定式化し、数学的に解を求める。経済学は数学をツールとして、言葉ではなかなか伝わらない説明を補うので、理解が一層深まると考えられる。さらに、数学的思考力に対する社会的要求にも対応できるであろう。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
一組の標準的な経済学ルールから既成のストーリーを展開する力をつける。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
いくつかのストーリーを比較し、どれがもっともらしいかを評価するための視点を持てるようにする。たとえば、高スキルの人が低スキルの人よりも優先的に雇用されるとは限らないのはなぜか、あるいは、女性の平均賃金が男性の平均賃金よりも低いのはなぜか、などについて自分の考えをもっともらしく表現することが出来るようになる。
③主体的な態度の観点
自らストーリーを展開できる力をつける。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 0.導入 授業で役立つ計算ツール 主要労働統計
なぜ理論が必要か
第2回 1.労働供給(1) 効用関数 予算制約 限界代替率
第3回 1.労働供給(2) 最適行動 ラグランジュの未定乗数法
第4回 1.労働供給(3) 代替効果と所得効果
第5回 1.労働供給(4) 留保賃金 労働供給曲線の導出
第6回 1.労働供給(5) 労働供給に関するトピックス
第7回 2.労働需要(1) 生産関数 k次同次関数 短期と長期
第8回 2.労働需要(2) 限界生産力 短期労働需要曲線
第9回 2.労働需要(3) 等量線 代替効果と規模効果
第10回 2.労働需要(4) 長期労働需要曲線の導出
第11回 3.労働市場均衡(1) 競争均衡 給与税負担
第12回 3.労働市場均衡(2) 労働需要独占
第13回 4.賃金格差(1) 所得の定義 いろいろな賃金格差
第14回 4.賃金格差(2) 補償賃金格差 ヘドニック賃金関数
第15回 到達度確認試験またはまとめと質問授業時間外学習 / Expected work outside of class
本当に理解しているかどうか、ノートの内容を自分で説明してみる。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
筆記による学力確認100%
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
標準的経済学ルールを理解している。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
ストーリーの内容を理解している。
③主体的な態度の観点
自らストーリーを展開できる。
- 教科書
Textbooks
使用しない
-
参考書
References George J. Borjas Labor Economics 8th ed. McGraw-Hill International Edition
上記参考書は世界標準のテキストであるので、講義レベルは本書に基づく。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業時に指示する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
設定しない。
その他
授業に指示する。
- 備考
Other Comments 高等学校レベルの計算力ではもはや十分とは言いがたい。授業概要で記載のように、数学をツールとして使えなければならない。