- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 社
- 時間割コード
Course Code - 50948
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 科学社会論1
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 藤木 篤
- 曜限
Day/Period - 木2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
<春>
講義(対面型)
言語 / Language
<春>
日本語(Japanese)授業概要 / Course Description
<春>
科学技術と社会は密接に結びついており、両者の関係性は動的に、また絶え間なく変化を続けている。科学技術と社会の関係性を専門的に扱う領域として、科学技術社会論(一般に“Science, Technology, and Society (STS)”の訳とされる)がある。本講義では、STSおよびその成立基盤となった現代科学技術史に関するテキストを、丹念に読み解くことによって、科学技術と社会とのよりよい関係性の構築のために必要な、基礎的知識を身につけることを、主たる目的とする。
到達目標 / Course Objectives
<春>
①知識・技能の観点
・科学技術と社会との間に密接不可分な関係があることが理解できる。
・科学技術社会論という領域の成立と展開について、基本的な知識を身につけている。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・近現代科学技術史に関する基礎的な知識を有したうえで、自らが特に興味を持つ特定の分野について、他者に対して説明できる。
・近現代科学技術史に関する基礎的な知識を有したうえで、特に20世紀以降の流れについて、批判的・反省的に振り返ることができる。
③主体的な態度の観点
・報道やSNS等、日常生活において、科学技術と社会との関連を示す各種の手がかりに対して、自ら進んで接取しようとする態度を有している。
・自身の身の回りに当たり前のように存在している、種々の科学技術の成果物(≒テクノロジー)について、主体的に関わり、制御しようとする態度を有している。
授業手法 / Teaching Methods
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
<春>
第1回 ガイダンス:シラバスをもとにした講義概要の説明
第2回 トマス・クーンのパラダイム論と科学社会学の出現:I-3-1 科学史における文明論, I-3-2 2つの文化, I-3-4 科学革命論, II-6-1 マートンの科学社会学, II-6-3 パラダイム論, II-6-4 科学知識の社会学, II-6-5 技術の社会的構成論(SCOT), II-6-6 アクターネットワーク理論
第3回 科学と技術、あるいは科学技術:I-2-6 アポロ計画, I-3-5 技術の社会史, I-3-6 エジソンが切り拓いた「電気文明」
第4回 近代的戦争と科学技術 --原爆・原子力を事例に-- :I-1-1 原爆投下とマンハッタン・レジーム, I-1-3 ABCC, I-1-4 永井隆と長崎原爆の思想, I-1-5 朝鮮戦争・ベトナム戦争と科学技術, I-1-6 水爆と第五福竜丸, I-1-7 日本の物理学者と原爆開発, I-1-9 日本の原子力の始まり, I-1-15 ウラニウムとプルトニウムの現代史, I-4-3 廃炉と核のゴミ, I-4-4 核軍縮問題, II-5-3 原子力と社会, II-5-4 低線量放射線被ばくの影響:小児甲状腺がんの多発
第5回 公害・環境問題:I-2-1 日本における公害と科学者, I-2-2 沈黙の春, I-2-5 エコロジー, I-2-8 環境問題と市民, II-5-6 公害(水俣病、イタイイタイ病)
第6回 科学技術論:II-6-2 科学の目的内在化, II-6-7 ポスト・ノーマルサイエンス, II-6-11 モード論, II-6-12 トランス・サイエンス論, II-6-13 科学の不定性, II-6-14 科学論争, II-6-25 科学技術の人類学, II-6-32 ラトゥールの方法:科学の人類学
第7回 科学技術批判:I-1-3 1968年叛乱と科学技術, I-2-7 反科学論, I-4-5 カウンター・テクノクラシー, I-4-9 科学批判学とメタバイオエシックス
第8回 科学政策と法規制、科学教育:I-I-8 科学技術のグローバルな再編, I-I-13 科学技術庁の設立と科学技術基本法, I-3-3 戦後の高等教育, II-5-10 科学技術政策, II-5-23 科学教育・技術教育とSTS, II-5-24 科学教育におけるSTSと科学的リテラシー論, II-6-17 レギュラトリーサイエンス, II-6-18 第二種の過誤, II-6-23 法と科学
第9回 科学の社会的責任と専門職倫理:II-5-13 技術(者)倫理, II-5-14 研究倫理, II-5-15 生命倫理, II-6-29 専門家論, II-6-31 科学者の社会的責任
第10回 科学・社会・文化:I-4-11 スポーツと科学技術:制御されるアスリートの身体, I-4-10 科学とカルチュラル・スタディーズ, I-5-22 科学とメディア, I-6-26 認知文化論
第11回 科学技術コミュニケーションの思想と技法:II-6-19 科学コミュニケ—ション, II-6-20 科学技術への市民参加, II-6-21, II-6-22 テクノロジー・アセスメント
第12回 様々なリスクに直面する社会(1) --多発する自然災害と感染症--:I-1-2多重災害, I-2-9 河川土木開発とその見直し. I-4-1 ライフラインと減災:神戸の経験から, I-4-2 構造災, I-4-6 感染症と社会
第13回 第13回 様々なリスクに直面する社会(2) --科学技術と巨大事故--:I-3-16 巨大事故の時代
第14回 現代科学技術と倫理的・法的・社会的諸問題(ELSI):II-6-30 ELSIとRRI
第15回 まとめ
授業時間外学習 / Expected work outside of class
<春>
授業で提示した多様なテーマの中で、自分で関心のある分野について、考えを深めてください。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
<春>
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
コミュニケーションペーパー(100%)
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
<春>
①知識・技能の観点
・科学技術と社会との間に密接不可分な関係があることが理解できている。
・科学技術社会論という領域の成立と展開について、基本的な知識を身につけることができている。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・近現代科学技術史に関する基礎的な知識を有したうえで、自らが特に興味を持つ特定の分野について、他者に対して説明できる能力を有している。
・近現代科学技術史に関する基礎的な知識を有したうえで、特に20世紀以降の流れについて、批判的・反省的に振り返ることができる能力を有している。
③主体的な態度の観点
・報道やSNS等、日常生活において、科学技術と社会との関連を示す各種の手がかりに対して、自ら進んで接取しようとする態度を有していることが、客観的に確かめられる。
・自身の身の回りに当たり前のように存在している、種々の科学技術の成果物(≒テクノロジー)について、主体的に関わり、制御しようとする態度を有していることが、客観的に確かめられる。
- 教科書
Textbooks <春>
塚原東吾, 綾部広則, 藤垣裕子, 柿原泰, 多久和理実 (編著) 『よくわかる現代科学技術史・STS』(やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ) (2022) (ミネルヴァ書房) ISBN: 9784623092154
備 考 / Note=====================================
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参考書
References <春>
藤垣裕子, 小林傳司, 塚原修一, 平田光司, 中島秀人 (編著) 『科学技術社会論の挑戦1 科学技術社会論とは何か』 (東京大学出版会) ISBN: 9784130643115
藤垣裕子, 小林傳司, 塚原修一, 平田光司, 中島秀人 (編著) 『科学技術社会論の挑戦2 科学技術と社会: 具体的課題群』 (東京大学出版会) ISBN: 9784130643122
藤垣裕子, 小林傳司, 塚原修一, 平田光司, 中島秀人 (編著) 『科学技術社会論の挑戦3 「つなぐ」「こえる」「動く」の方法論』 (東京大学出版会) ISBN: 9784130643139
備 考 / Note=====================================
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- フィードバックの方法
Feedback Method <春>
提出課題に対するフィードバックを、授業中に行います。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact <春>
担任者への問合せ方法:電子メールもしくは関大LMSメッセージ機能をご利用ください。
オフィスアワー:毎週木曜日 12:20-13:00。
- 備考
Other Comments <春>