2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
経/商/社
時間割コード
Course Code
50691
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
文化人類学2
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
熊野 建
曜限
Day/Period
木3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

文化人類学における応用的な問題を扱うが、遊びの文化論的な位置から始め、遊びとスポーツの関係、身体使用とスポーツの人類学を紹介する。スポーツ人類学の実際、特にエスニック・スポーツに注目し、映像資料を多用しながら文化論的に扱う。また観光資源となりうるスポーツの有用性について論じる。
スポーツの現代的な展開は、1970年代のフランス社会をモデルとした、趣味としてのスポーツ実践と階層との関係について、ブルデューの議論をもとに扱うことになる。
本講義では、いわゆる文化人類学におけるトレンドとは一線を画し、時空間を飛び越え通時的な展開(歴史)をも扱いながら、共時的な構造を求める。これらを受講生にいかに感じ取っていただくかは、春学期と同様に最大の課題である。
映像資料を多用する。

到達目標 / Course Objectives

スポーツを競技中心の近代に限らず、人類に普遍的に見られる遊びや娯楽性を含む広義にとらえ身体を用いたコミュニケーションという視点を自らのものとし、文化への寛容なアプローチ法、考え方を身につける。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1週 ガイダンス:スポーツ人類学とは何か?
第2週 遊びと文化:ホイジンガとカイヨワ
第3週 遊びと儀礼、スポーツ
第4週 スポーツ近代化論;現代化、プロ化、遊びへの回帰
第5週 観光資源、文化復興としての民族スポーツ
第6週 イフガオの伝統儀礼とスポーツ、観光開発  
第7週 ヨーロッパの民族スポーツ:レスリングを中心に
第8週 中国の少数民族運動会の事例から; 国家とスポーツ
第9週 日本の大相撲について; 近代化と逆行減少
第10週 日本の武道;  近代化と国際化
第11週   趣味の実践とスポーツ:用語の解説
第12週   趣味の実践とフランスの階層社会
第13週 新スポーツとは
第14週 日本の伝統スポーツと国際化: フランスの事例から
第15週 総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

授業資料や講義ノートを読み返し、理解が不十分な箇所に関しては各自参考書を調べるなどして復習をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
筆記試験での成績評価の70%、関大LMSのアンケート機能を利用したコメントを毎回実施し30%で全体成績を評価する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

幾つかの主要用語を正しく理解・修得し、実際に応用的に使用でき論理的に説明できているかを確認する。

教科書
Textbooks


使用しない

参考書
References

ブルデュー、ピエール  『ディスタンクシオン』Ⅰ   藤原書店  
エリアス、N.  とダニング、E.   『スポーツと文明化』  法政大学出版局  
寒川恒夫編  『教養としてのスポーツ人類学』  大修館書店  

講義中に適宜、紹介する。

フィードバックの方法
Feedback Method

講義初めにコメントから、質問等に答える。
また関大LMSを利用して、授業中の進度を含め問題点などを指摘するので、必ず確認すること。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSを利用し、メール機能を用いること。

備考
Other Comments

連絡は研究室宛メールアドレスも利用すること。