- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文/社
- 時間割コード
Course Code - 50678
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 都市社会学
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 永井 良和
- 曜限
Day/Period - 金1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
都市の変化は目まぐるしい。その変化がつくりだす「新しさ」は都市の魅力の源泉であり、人びとの興味や関心も都市のもつ「新しさ」の側面に向けられることが多い。しかし、都市という空間に蓄積している文化や、都市に暮らす人びとのあいだにつくられる関係を理解するためには、歴史的な視点をもち、具体性をともなった思考を心がける必要がある。この講義では、日本の都市社会の特質を多角的にとらえることをねらいとし、都市社会における人間関係の基本的な特徴を概説する。
なお、授業では資料を配付するが、板書はほとんどしない。「自分の手でノートをとる力を身につけること」も目的である。ノートと筆記具を机上に出して真摯に受講することが求められる。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点 目の前にあらわれている現象の背後にある「知られざる関係」や「見えない力」について想像力をはたらかせることができる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 歴史的な資料や、画像・音声データなどもふくめた解読ができる。また、授業時間内レポートでは、自分の経験にもとづいた文章をつづることができる表現力を確認する。
③主体的な態度の観点 生活者の視点から、都市のなりたちや変貌について洞察する力を身につける。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・授業のノートづくり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 匿名性と人間関係
第2回 公共空間のルール
第3回 都市社会学の展開
第4回 貧困と都市
第5回 帝都建設 文明国家の「顔」・東京
第6回 都市問題と郊外居住 関西私鉄文化の盛衰
第7回 都市大衆文化の拠点 デパートと消費空間の創出
第8回 戦争と都市 植民地都市と防空都市
第9回 高度経済成長とニュータウン 膨張する郊外・衰退する都心
第10回 盛り場の社会学 「悪所」と社会統制
第11回 テーマパークと遊園地 アーバンリゾート
第12回 再開発と景観 都市の個性とは何か
第13回 都市再生という陥穽 高層ビルは必要か
第14回 電話と地域社会 人と人とを結ぶものは何か
第15回 セキュリティと排除型社会 監視カメラをめぐって
※ 授業の進度によっては、一部のテーマを差し替えあるいは省略する可能性がある。授業時間外学習 / Expected work outside of class
講義でとったメモを、自分の手で整理して、ノートのかたちに整理すること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
平常成績は授業時間内に指示する課題(2〜3回を予定・論述式)により、これに定期試験(筆記・論述式)の成績を合算する。授業時間内の課題を30%、定期試験の評価を70%として合算し、最終成績とする。
授業では、板書に頼らず自分の力で講義内容をノートにとる力が求められる。講義時間内に自分じしんの手でしっかりした内容のノートをつくることが、よい評価に結びつく。ぎゃくに、授業に出ずに単位を取得することはかなりむずかしく、履修登録者のうち10〜15%ていどが単位修得にいたらない年度もある。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
都市社会学の基本概念を理解し、それらをもちいて現在の都市社会に生じるさまざまな現象について分析し、表現する力が身についているかどうかを基準とする。授業時間内に課すレポート、および定期試験の論述問題で、力量を総合的に評価する。
- 教科書
Textbooks
指定しない。毎時間、資料を配付する。
-
参考書
References
講義中に指示する。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業時間内レポートについて、翌週以降に講評する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー、その他、授業時間の前後に直接相談することも可。
- 備考
Other Comments 授業の内容、順序などを適宜変更するばあいがある。
社会学専攻の学生は、2回生で受講しておくことを強く推奨する。