- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 商
- 時間割コード
Course Code - 40739
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 経営学特殊講義(事業創造演習2)
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋(隔・ク)/2
- 担任者名
Instructor - 五十嵐 伸吾
- 曜限
Day/Period - 水4/水5/水6
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
演習(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
"アントレプレナーシップを発現することは、機会(Opportunities)を認知し、機会を起点として社会的/経済的な新たな価値を創造する"ことです。このためには、現実社会から新たな機会(課題)発見→課題定義→解決アイデア創出→プロトタイピング→評価に至るプロセス技法が必要となります。本講義では、アントレプレナーシップの最新手法である「エフェクチュエーション」や「リーン・スタートアップ」の基礎を学び、優れた創造的手法として注目を集める「デザイン思考」を組み合わせながら、受講者のイノベーション実現能力向上を目指します。
デザイン思考は、アメリカのデザイン事務所 IDEO よって提唱され世界に広がった「すべての人に開かれたデザイン手法」です。人々の潜在的ニーズに加えてテクノロジー、ビジネスの視点から、チームで課題を発見し、解決策を考えるアプローチであり、「デザイン」の範疇を越えて、ビジネスや教育で実践されています。
本プログラムで学ぶスキルは、ファシリテーション、ラピッドプロトタイピング、チームワークによるアイデア発想手法です。これらの手法は、専門・領域をつなぐプロジェクト遂行に必要とされています。
なお、経営学特殊講義(事業創造演習1)では、講義とワークショップを交互に実施することで全体のプロセスの理解を求めます。事業創造演習2では、事業創造演習1で学んだプロセスを自主的に実施しながら、ピボット(戦略転換)の是非を判断するプロセスを2サイクル繰り返すことで実践力に昇華させます。
なお、経営学特殊講義(事業創造演習1)では、講義とワークショップを交互に実施することで全体のプロセスの理解を求めます。事業創造演習2では、事業創造演習1で学んだプロセスを自主的に実施しながら、ピボット(戦略転換)の是非を判断するプロセスを2サイクル繰り返すことで実践力に昇華させます。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
アントレプレナーシップではヒト、モノ、環境、事象相互の関係を読み解く能力が求められる。デザイン思考の基礎知識、プロセスを理解する。その前提となる日常的な関係における不具合を見つけ出す観察力を獲得する。特に、事業創造演習2では、学生が主体的に行動できるレベルの実践性を求める
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
①の知識を基礎に、多角的に関係を再構築する洞察力と想像力、各々の関係から重要度によって取捨選択できる判断力を獲得する。特に、事業創造演習2では、学生が主体的に行動できるレベルの実践性を求める
③主体的な態度の観点
アントレプレナーシップはチーム活動であり、チームとして独創性を発揮するためのリーダーシップ、モチベーション、協調性等、状況に即したチーム内での組織行動上の態度を理解し習熟する。特に、事業創造演習2では、学生が主体的に行動できるレベルの実践性を求める授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
・フィールドワーク
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
現実との接点を重視する体験型学習を狙いとしているため集中講義形式で実施する。
※本講では、経営学特殊講義(事業創造演習1)で学んだサイクル(プロセス)を学生主体で追加で2回遂行する以上遂行することで、実践力の獲得とリーンスタートアップで前提となる「価値仮設」、「成長仮説」の検証とそれに伴う戦略変更(ピボット)を意識づけることを目的とする。
第1日目:2025年10月8日(水)第1回~第3回(4限目~6限目:3コマ)
・中間報告のレビュー、チーム内状況可視化(LEGOシリアルプレイ)
第2日目:2025年10月29日(水)第4回~第6回(4限目~6限目:3コマ)
・プロトタイピング講義&作成、フィールドワーク計画(価値仮説検証)
第3日目:2025年11月12日(水)第7回~第9回(4限目~6限目:3コマ)
・価値仮説検証レヴュー&フィールドバック、アイデア再考
第4回目:2025年11月26日(水)第10回~12回(4限目~6限目:3コマ)
・価値仮説検証レヴュー&フィールドバック、アイデア再再考
第5日目:2025年12月9日(水)第13回~第15回(4限目~6限目:3コマ)
・最終発表準備、最終発表、ゲストからのフィードバック、全体の振り返り(省察)授業時間外学習 / Expected work outside of class
・各開講日に、翌日までのチームへの課題を課します。チーム単位で当日の授業内容を振り返り、翌日の講義に備えること
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
・毎日、翌日までの課題を提示し内容を評価する。別途、最終レポートを課しプロセスの内省を促すとともに評価する。
・最終レポートは、知識定着やグループ内で各メンバーの行動評価などを通し省察によるメタ認知促すことを目的としており、講義に主体的に参加していれば作成可能なレベルとする
成績評価割合:毎回の課題評価(60%)、最終レポート(40%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・デザイン思考の基礎知識、プロセスを理解度。その前提となる日常的な関係における不具合を見つけ出す観察力を獲得度合を評価する。特に、事業創造演習2では、学生が主体的に行動できるレベルの実践性の達成度を評価する
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
多角的に関係を再構築する洞察力と想像力、各々の関係から重要度によって取捨選択できる判断力の度合を評価する。特に、事業創造演習2では、学生が主体的に行動できるレベルの実践性を評価する
③主体的な態度の観点
チームとして独創性を発揮するためのリーダーシップ、モチベーション、協調性等、状況に即したチーム内での組織行動上の態度を理解し習熟した度合を最終レポートから評価する。特に、事業創造演習2では、学生が主体的に行動できるレベルの実践性を評価する
- 教科書
Textbooks
テキストは指定せず、ワークショップの前のレクチャーで知識提供を行う。但し、下記、知識を多角化するために参考書を読むことを推奨する
-
参考書
References エリック・ リース 「リーン・スタートアップ~ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす」 日経BP社 978-4822248970
吉田 満梨, 中村 龍太 「エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」」 ダイヤモンド社 978-4478110744
木浦幹雄 「デザインリサーチの教科書」 ビー・エヌ・エヌ新社 978-4802511773
デイヴィッド・ケリー 、トム・ケリー 「クリエイティブ・マインドセット~ 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法」 日経BP社 978-4822250256
トム・ケリー 「発想する会社! ~ 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法」 早川書房 978-4152084262
トム・ケリー、ジョナサン リットマン イノベーションの達人!~発想する会社をつくる10の人材」 早川書房 978-4152087362
- フィードバックの方法
Feedback Method ・履修者全体とチーム単位の情報交換手段(SMS)等を作成し、チーム内、履修者間、教員とのコミュニケーションを密にする
・各回のワークショップの後にチーム発表を求め、他の履修者、教員等からフィードバックを行う。
・最終発表には外部ゲストを招聘し、実現性に関するフィードバックを行う
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact ・必要な時は気軽に下記メールよりコンタクトすること。内容によっては、オンラインミーティング等を別途、設定する。なお、講義前後、講義中の区別なく、直接質問することを歓迎する
五十嵐伸吾: shingo.igarashi@qmail.com
- 備考
Other Comments ※教育効果を高めるために「経営学特殊講義(事業創造演習1)」が履修済であることを履修要件とする