- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文/商/社
- 時間割コード
Course Code - 40882
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 商業史
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - ばん澤 歩
- 曜限
Day/Period - 火3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本講義では、ヨーロッパを中心とする世界的な商業の成立と展開について基本的な知識を提供します。あわせて、日本における商業の展開についても触れます。私たちが日々直面する経済現象に対して考えるには、経済学・経営学・商学においては理論的・統計的・実態観察(実証)的なアプローチがよく使われています。これに並んで、私たちの現代世界における制度や慣習がどのようにして成立したのかを考える、歴史的なアプローチがこれらに劣らず(あるいはこれら以上に)重要です。「商業史」の講義では、現代のグローバルな商業が歴史的にどのように成立したのかを観察し、そのことから、みなさんの作っていく新しい制度・システムがどのようなものであるべきかを考える材料を提供したいと考えます。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(商学部)
1.知識・技能
②経営学・商学分野の基本知識の修得。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
①ビジネス・経済・社会に対する広い視野と鋭い洞察力をも つ。
②企業倫理と社会的責任を深く認識し、品格をそなえたリーダーシップと「考動力」を発揮できる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
長期にわたる世界商業の展開について知識を得ることで、グローバリゼーションの時代の経済人に必要な基本的な世界史・日本史の基本的な知識を身につけられる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
現在の諸制度/慣習の歴史性を知り、出生国・地域とはまた異なる経済社会・文化の歴史に触れることで、偏り泣く幅広い相対的な思考を身につけることができる。
③主体的な態度の観点授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 なぜ商業の歴史を学ぶのか
本授業の狙いと全体の概要について説明する
第2回 古代から中世へ
ローマ帝国から中世ヨーロッパ世界への移行と、それに伴う商業の変化をみる
第3回 中世ヨーロッパにおける商業の展開(1)
「商業の復活」論の再検討と、中世ヨーロッパ経済のグローバル経済における位置付けをみる
第4回 中世ヨーロッパにおける商業の展開(2)
中世盛期におけるヨーロッパの商圏や「大市」の機能をみる
第5回 中世ヨーロッパにおける商業の展開(3)
中世末の新たな展開とその初期近代への連続性をみる
第6回 ヨーロッパの拡大(1)
「長い16世紀」におけるヨーロッパの商圏の拡大を、イベリア半島諸国の活動を中心に確認する
第7回 ヨーロッパの拡大(2)
低地地方におけるヨーロッパを中心とする世界商業の新展開を、低地地方諸都市の機能に焦点を当てて確認する
第8回 ヨーロッパの拡大(3)
英国の「覇権」が如何に確立したか、また国際交易と英国における工業化(産業革命)との関連をみる
第9回 日本における商業・流通の先駆け(1)
東アジア交易圏のなかで、近世においては国内で独自の発展を遂げた日本の商業についてみていく
第10回 日本における商業・流通の先駆け(2)
江戸期の商家経営やそれを支えた経済システムをみる
第11回 「長い19世紀」の国際経済
「最初の(第一次)グローバリゼーション」のなかで、ヨーロッパを中心とする世界経済のシステムが形成される様子をみる
第12回 日本における近代商業の生成と展開
明治・大正期の商業の新しい展開を観察する
第13回・14回 20世紀前半の世界の商業(1)(2)
2つの世界大戦と革命がヨーロッパの商業の展開に与えた影響をみる。さらに世界商業の中での日本の商業・流通における変化をみる
第15回 20世紀後半の世界における商業の新たな展開
上記を概観し、授業全体のまとめと展望をおこなう授業時間外学習 / Expected work outside of class
本授業では教科書を指定しています。授業の前後にその回ごとに該当する箇所を読んでおいてください。また、参考書指定にも図書館などを利用して対応してください。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験(90%)、出席等平常点(10%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・基礎的な概念や用語の定義・内容を問う設問(50%)
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・全体の内容を把握した上で、特定の局面・事項に関して論述する設問(50%)
③主体的な態度の観点
- 教科書
Textbooks 奥西孝至・バン澤歩・堀田隆司・山本千映 西洋経済史 有斐閣アルマ 978464112402
廣田誠・山田雄久・木山実・長廣利崇・藤岡里圭 日本商業史 有斐閣 9784641165069
-
参考書
References
参考書は授業中に提示します
- フィードバックの方法
Feedback Method 関大LMSやインフォメーションシステムなどを通して、最終試験結果の全体的な傾向をコメントします。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
授業の前後に対応します。
その他
banzawa☆econ.osaka-u.ac.jpにまでメールを下さい。☆マークを@マークにしてください。(件名を「関西大学商業史 受講者〇〇」などと明記してください。
- 備考
Other Comments