2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
文/経/商
時間割コード
Course Code
40899
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
新興市場経済論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
徳永 昌弘
曜限
Day/Period
月3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

第2次世界大戦後の世界では、市場経済(主に米国、日本、西欧諸国)、計画経済(東欧諸国、ロシア、中国、中央アジア諸国他)、混合経済(インド他)など複数の経済システムが並存していた。しかし、1980年代末から市場経済システムに転換する国・地域が次々に登場し、市場経済圏の人口数は1990年時点の約16億人から2001年までに約46億人へと膨張した。授業前半では、新しく登場した市場経済圏(新興市場経済)の事例を取り上げ、国・地域によって大きく異なる市場経済システムのあり方とその背景を検証する。それを踏まえて、授業後半では、市場経済システムへの転換に必要な経済改革の仕組みと実態を説明し、その成果と今後の課題・教訓を解説する。原則として、毎回の授業時に資料を配付する(関大LMSにアップロードする)。受講者の理解を深めるため、ビデオ教材等を適宜活用する。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(商学部)
1.知識・技能
  ③専修に関わる専門知識の修得。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  ①ビジネス・経済・社会に対する広い視野と鋭い洞察力をも つ。
  ②企業倫理と社会的責任を深く認識し、品格をそなえたリーダーシップと「考動力」を発揮できる。
3.主体的な態度
  自ら諸問題を発見し、主体的かつ柔軟に取り組むことができる。

到達目標 / Course Objectives

本講義の目標は、市場経済システムの急拡大に伴う新興市場経済の台頭が、日本を含む先進諸国に及ぼしてきた経済的影響の内容と仕組みを理解することにある。また、世界経済のあり方を大きく変えた近年のコロナ禍とロシア・ウクライナ戦争が、新興市場経済に対して及ぼしている影響もあわせて理解する。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

0 講義のねらいと進め方
1 新興市場経済の比較
(1)グローバル化する日本の経済と企業
(2)新興市場経済の発展と日本経済・日系企業
(3)新興市場大国:中国経済の躍進
(4)新興市場大国:投資大国としての中国
(5)次なる新興市場大国:インド
(6)欧州の新興市場:ロシア・東欧
(7)試練を迎えた新興市場:コロナ禍とロシア・ウクライナ戦争
2 市場経済システムへの転換(市場経済移行)
(1)計画経済から市場経済へ
(2)市場経済移行の経済改革I(企業の商業化・民営化)
(3)市場経済移行の経済改革II(自由化・規制緩和)
(4)市場経済移行の経済改革III(安定化政策)
(5)市場経済移行の課題・教訓
(6)これからの新興市場経済:分断か共存か
3 授業全体のまとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

課題レポートの作成や試験準備など。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
筆記試験:100%(ただし、平常点や優秀レポートに対する加点の仕組みあり/備考欄を参照)

履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

授業内容の理解度をチェックする。

教科書
Textbooks


随時指示(特定の教科書は使用せず)

参考書
References

溝端佐登史(編著)  『国家主導資本主義の経済学』  (文眞堂)  
タルン・カナ、クリシュナ・G・パレプ(上原裕美子訳)  『新興国マーケット進出戦略』  (日本経済新聞出版社)  
丸川知雄  『「中国なし」で生活できるか』  (PHP研究所)  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

教員の連絡先:tokunaga@kansai-u.ac.jp

備考
Other Comments

適宜、課題レポートを出す。優秀レポートと認められた場合には加点する。