- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文/経/商/外
- 時間割コード
Course Code - 40898
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - ロシア経済とビジネス
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 徳永 昌弘
- 曜限
Day/Period - 月3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
21世紀の高度経済成長地域を表すキーワードとして2003年に登場したBRICsという用語は、Brazil、Russia、India、Chinaの4カ国の頭文字を繋いだ造語で、世界のビジネス界に完全に定着した。ロシア経済はその一角をなす。2000年代半ばにトヨタがロシア進出(現地工場設立)を決定してから、日本のビジネス界も徐々にロシア市場への本格的進出の動きを見せていた。例えば、2010年4月にはユニクロがオープンして、入店までに1時間待ちという状況が見られた。しかしながら、2008-09年のグローバル金融危機後から進行した世界経済の分断化とブロック化はロシア経済の性格を大きく変容させ、2022年に始まったロシア・ウクライナ戦争により、ロシア経済は先進国経済との関係は途絶する一方で、新興国経済への依存を強めている。本講義では、前半に現在のロシア経済の状況を概観しながら、有力な新興市場経済として急速に発展してきた背景と、その後の変化について解説する。次いで後半は、ロシアの経済と社会を特徴づけているトピックスを重点的に取り上げ、経済のドラスティックな変化が社会に及ぼしている影響とその理由を説明する。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(商学部)
1.知識・技能
③専修に関わる専門知識の修得。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
①ビジネス・経済・社会に対する広い視野と鋭い洞察力をも つ。
②企業倫理と社会的責任を深く認識し、品格をそなえたリーダーシップと「考動力」を発揮できる。
3.主体的な態度
自ら諸問題を発見し、主体的かつ柔軟に取り組むことができる。
到達目標 / Course Objectives
ロシア経済を題材にして、日本経済とは異なるルールや仕組みで動く新興市場経済の特徴を経済学的に理解することを目標とする。また、世界経済のあり方を大きく変えた近年のコロナ禍とロシア・ウクライナ戦争が、ロシア経済やその他の新興市場経済に対して及ぼしている影響もあわせて理解する。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
0 講義のねらいと進め方
1 ユーラシア動乱
(1)ロシア・ウクライナ戦争の勃発と展開
(2)両国間の歴史「戦争」
(3)両国間の言語「戦争」
(4)経済制裁下のロシア
(5)先進国経済とロシア・ウクライナ戦争
(6)新興国経済とロシア・ウクライナ戦争
(7)日本経済とロシア経済:経済制裁の行方
2 ロシア経済・ビジネスの構造と動態
(1)体制転換と市場経済移行:ソ連からロシアへ
(2)ユーラシア大国としてのロシア
(3)日本・ロシアの政治・経済関係
(4)日系企業のロシアビジネス
(5)ロシアビジネスのリスク
(6)国家資本主義とロシア
3 授業全体のまとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
課題レポートの作成や試験準備など。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
筆記試験:100%(ただし、平常点や優秀レポートに対する加点の仕組みあり/備考欄を参照)
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
授業内容の理解度をチェックする。
- 教科書
Textbooks
随時指示(特定の教科書は使用せず)
-
参考書
References 溝端佐登史(編著) 『国家主導資本主義の経済学』 (文眞堂)
イアン・ブレマー 『自由市場の終焉 国家資本主義とどう闘うか』 (日本経済新聞出版社)
吉井昌彦・溝端佐登史 『現代ロシア経済論』 (ミネルヴァ書房)
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 教員の連絡先:tokunaga@kansai-u.ac.jp
- 備考
Other Comments 適宜、課題レポートを出す。優秀レポートと認められた場合には加点する。