- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 商
- 時間割コード
Course Code - 40796
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 経営分析論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 木村 麻子
- 曜限
Day/Period - 火2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本講義は、科目名のとおり、企業の経営実態を分析することを目的としています。経営分析は、投資家や経営者はもちろん、与信業務をおこなう者、企業買収をおこなう者らによってもなされます。彼らが経営分析をおこなう際、たとえば企業の経営成績が優秀なものであるかを時系列的に考えるでしょう。また、企業間の比較もおこなうでしょう。それらの比較をもとに、彼らは当該企業の良否や優劣を判断します。こういった判断をおこなうにあたって、その分析は、統一的な尺度で標準化された情報をもとになされねばなりません。
そこで、本講義ではおもに財務諸表を分析対象として進めます。財務諸表は、一般に公正妥当と認められた会計原則に沿って作成されるものであり、統一的な尺度で標準化された数値を提供するからです。 本講義の到達目的は、財務諸表や統合報告書などについての知識を習得すること、および経営分析の意義・手法を理論の側面から理解することで企業分析をおこなえるようになること、の2点です。これらの2点を修得した結果として、新聞の経済面を滞りなく読み進め、理解することができるなどの効果が期待されます。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(商学部)
1.知識・技能
③専修に関わる専門知識の修得。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
①ビジネス・経済・社会に対する広い視野と鋭い洞察力をも つ。
②企業倫理と社会的責任を深く認識し、品格をそなえたリーダーシップと「考動力」を発揮できる。
3.主体的な態度
自ら諸問題を発見し、主体的かつ柔軟に取り組むことができる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点:財務諸表分析に用いる核指標の概略を理解し、説明できる
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点:財務諸表分析から得られた情報と産業動向や企業の固有の背景に基づき、ビジネスモデルの特徴との関係で、改善の方向性について考え、表現することができる
③主体的な態度の観点:会計をもっと深く学びたいという意欲を高めることができる授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
講義の進行は、配付するプリントおよびテキストに沿っておこないます。また、練習問題を課しますので電卓が必要なこともあります。
講義内容は、以下のとおりです。
1.経営分析概要
講義全体の鳥瞰図を提供します。経営分析の目的や基本的な視点などの概要を示します。
2.企業会計総説
財務諸表分析の前提として、企業会計に関する基礎知識を学びます。
3.財務諸表の見方(1)
財務諸表の入手方法や開示情報の基礎となる会計基準等について学びます。
4.財務諸表の見方(2)
財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書)の見方について学びます。
5.安全性分析(1)
比率分析の基礎と貸借対照表データの基本分析及び短期財務安全性について学びます。
6.安全性分析(2)
長期の安全性指標について学びます。
7.収益性分析(1):資本利益率、ROA、ROE企業の収益性を示す指標として、資本利益率の考え方と計算方法を学びます。
8.収益性分析(2):ROEの分解、売上高利益率、資本回転率
資本利益率を売上高利益率と回転率に分解し、解釈することを学びます。
9.ケーススタディ
自身で選択した企業のデータを収集し、実際に分析してみます。
10.キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フロー計算書のを用いた分析について学びます。
11.損益分岐点分析
損益分岐点分析、営業レバレッジ等について学びます。
12.成長性分析:
企業の成長性を示す指標として、増収率などを学びます。
13.生産性分析
企業の生産性を示す指標として、付加価値の考え方と計算方法を学びます。
14.企業の経営分析(1)
第13回までに学んだ指標をもとに、企業の総合的な分析を行う。
15.企業の経営分析(2)
第13回までに学んだ指標をもとに、企業の総合的な分析を行う。授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業資料、教科書、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
「講義中に出す課題」や「小テスト」等の平常成績で総合的に評価します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
平常成績の合計が60点以上であること
- 教科書
Textbooks 乙政正太 財務諸表分析最新版 同文舘
-
参考書
References 桜井久勝 財務諸表分析最新版 中央経済社
- フィードバックの方法
Feedback Method 講義中に課す課題や小テストの模範解答は翌週以降の講義で解説します。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact LMSで問い合わせていただくか、講義後に直接声を掛けてください。
- 備考
Other Comments 講義計画にも書いてあるとおり、計算を行っていただくことがあります。電卓またはパソコン等を持参いただくことを推奨いたします。
上記の講義計画は、受講生の理解度や関心等に応じて変更することがあります。また、ゲストスピーカーを招聘することがありますのでその際には少しシラバス に変更が生じますので進め方については講義内で相談させてください。
私語はお控えください。