- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文/経/商
- 時間割コード
Course Code - 40677
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 国際開発論
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 小井川 広志
- 曜限
Day/Period - 火2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
現代の世界経済には、大きく分けて、経済的に豊かな先進国(北)と貧しい途上国(南)の二つのグループが存在している。両者の格差は容易に縮小せず、これが、国際社会を不安定化させる一因となっている。
南の国々が貧困の状態にとどめおかれている原因は様々であるが、これらの国々を支援し、経済的自立の達成を助けることは、同じ国際社会の一員として、先進国の責務と言えよう。途上国は、貧困であるが故に自助努力による発展には大きな制約が伴う。多くの途上国の低開発的状況は、そもそも、植民地時代に、旧宗主国から厳しく収奪されていたという事実にも起因している。途上国の経済・社会発展の問題を、先進国との国際関係の中で捉え、諸政策により改善していこうとする学問が、ここで学ぶ国際開発論である。
本講義では、途上国が低開発状態にとどめ置かれている現状の理解から出発し、貿易、金融、直接投資(多国籍企業)、援助などのチャンネルを通じてどのように発展を支援できるかを議論していく。
また、この数年注目を集めているSDGs(持続可能な開発目標)を、途上国支援、国際開発の視点から捉え、「誰一人取り残さない no one left behind」というスローガンをどのように構築していくことが可能か、幅広く議論、検討していく。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(商学部)
1.知識・技能
③専修に関わる専門知識の修得。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
①ビジネス・経済・社会に対する広い視野と鋭い洞察力をも つ。
②企業倫理と社会的責任を深く認識し、品格をそなえたリーダーシップと「考動力」を発揮できる。
3.主体的な態度
自ら諸問題を発見し、主体的かつ柔軟に取り組むことができる。
到達目標 / Course Objectives
① 民間企業のビジネスという視点から、途上国への開発支援につながる可能性を議論していく。
② SDGsに関する理解を深め、より良い地球市民、企業人としての素養を培う。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
・ミニテストの活用と、動画利用による授業内容理解の促進
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 講義概要:開発援助論の対象と課題
第2回 開発援助の仕組み:ODAの流れを中心に
第3回 開発援助実績の国際比較:DAC加盟国のデータから
第4回 日本の開発援助:特徴と哲学
第5回 国際開発の源流:植民地主義の再版、贖罪?
第6回 国際開発の歴史(1):国連開発の10年
第7回 国際開発の歴史(2):途上国債務はなぜ増え続けるのか
第8回 アフリカ開発の現在:ゲストを招いて
第9回 SDGs入門:国際開発の視点から
第10回 MDGsからSDGsへ
第11回 身近なSDGs:私たちに何ができるか
第12回 地球環境問題解決に向けた国際協力
第13回 BOPビジネス入門
第14回 BOPビジネスの課題と可能性
第15回 開発援助の将来展望:途上国とのより良い関係を求めて授業時間外学習 / Expected work outside of class
★この講義は、予習を重視する★ 講義は、テキストの一章ずつ進めていく。毎回、講義の最初の10分間にミニテストを行うが、このミニテストは、前週に指定した予習の範囲から出題される。したがって、予習せずに講義に出席した場合、ミニテストで良い点数が取れないので注意すること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
ミニテスト(毎回講義の開始時に行う13回のミニテストの合計) 60%
最終テスト 40%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
講義中の発言や質問は大歓迎である。発言した学生にはボーナス点が付与される、成績評価に加点される。
- 教科書
Textbooks 定めない。毎回プリントを配布する。
★受講者は、配付されたプリントを毎回きちんと予習した上で講義に臨むこと★
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参考書
References 西垣・辻・下村 『開発援助の経済学(第4版)』 有斐閣
佐藤寛 『援助研究入門』 アジア経済研究所
バウンド(巧能聡子・佐藤寛) 『SDGs超入門』 技術評論社
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業前後などの時間に、個別に対応する
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業や教材、動画利用のURLなどに関する問い合わせは、
h.oikawa@kansai-u.ac.jp
まで連絡してください。
質問などをする時は、LMSではなく、必ずこの↑返信用のメールアドレスを使うようにしてください(LMS経由ではこちらから返信できないため)。
- 備考
Other Comments 講義は、PowerPointを利用してテンポ良く進めていく。毎回、講義内容を要約した資料を配付する。講義で使ったスライドや配付資料は、講義後に私の個人HPからダウンロード+プリントアウトし、講義内容を確認・復習できるようにしておく。
また、講義の始めの10分間を使って、国際経済・ビジネスで話題となっている最新の時事的なニュースを、新聞記事などを使って解説する時間を設けている。現実の国際社会の動きを理解するための一助となり、時事問題対策にもなると思われる。