2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
40622
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
保険経営論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
徳常 泰之
曜限
Day/Period
木1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 保険会社は監督官庁である金融庁から監督を受けています。保険会社の経営の特殊性があるためです。経営の特殊性に焦点を当てて講義を進めていきます。保険会社の組織と形態、保険経営の原則、保険経営の機能について講義します。保険経営の主体(私営企業、公・国営企業)を通常の事業会社と経営組織、意思決定機関、構成員などを比較した場合、大きく異なる点がいろいろと存在します。さらに保険経営に特殊性が存在しているために監督官庁により保険事業に対する規制がなされていますが、規制の必要性や保険会社を取り巻く環境の変化についても解説します。
 また1990年代の後半に保険会社の破綻が相次いだ時期がありましたが、監督されていたはずの保険会社がなぜ破綻したのか、その破綻処理やセーフティネットについて、保険金不払いの問題について、保険会社の経営内容の評価についても解説します。

・この科目の習得は、商学部が定める学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)の1と2の達成に関与しています。http://www.kansai-u.ac.jp/data/policy/faculty.html
・この科目は、商学部の教育課程内で第3類応用科目(ファイナンス専修)に位置付けられています。(カリキュラムツリー参照)

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(商学部)
1.知識・技能
  ③専修に関わる専門知識の修得。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  ①ビジネス・経済・社会に対する広い視野と鋭い洞察力をも つ。
  ②企業倫理と社会的責任を深く認識し、品格をそなえたリーダーシップと「考動力」を発揮できる。
3.主体的な態度
  自ら諸問題を発見し、主体的かつ柔軟に取り組むことができる。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
 保険会社の経営と監督官庁による規制などについての保険経営の一般理論や損害保険や生命保険について体系的に習得、理解することを到達目標とし、次のステップとして、リスクと保険の関係について習得、理解すること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 保険経営の特殊性、監督官庁の規制や保険会社を取り巻く環境の変化について、また生命保険や損害保険について論理的に説明できるようになること。
③主体的な態度の観点
 保険制度に興味を持って保険や社会保険に関連するニュースや書籍などに接することができるようになること。
これらの習得を到達目標とする。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  保険経営論講義ガイダンス、保険経営の特殊性
第2回  保険会社の事業形態
第3回  保険経営の原則
第4回  保険経営の機能
第5回  保険会社の3利源
第6回  保険会社の破綻とセーフティネット
第7回  保険市場の構造と販売チャネル
第8回  保険政策、保険行政と保険事業に対する規制
第9回  保険事業を取り巻く環境の変化
第10回  保険金不払い問題
第11回  保険会社の市場規律
第12回  保険会社の経営内容分析
第13回  損害保険と損害保険業界
第14回  生命保険と生命保険業界
第15回  自動車保険、保険経営論まとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

配布資料を読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
中間レポート(50%)、期末レポート(50%)  または期末レポート(100%) 

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
 保険会社の経営と監督官庁による規制などについての保険経営の一般理論について理解できているか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 保険経営の特殊性、監督官庁の規制や保険会社を取り巻く環境の変化について、また生命保険や損害保険について論理的に説明できるようになっているか。
③主体的な態度の観点
 保険制度に興味を持って保険や社会保険に関連するニュースや書籍などに接することができるようになっているか。
これらの基準で評価する。

教科書
Textbooks


教科書は使用しません。
資料を配布する予定です。

参考書
References

下和田功  『はじめて学ぶリスクと保険(第4版)』  有斐閣    978-4641184206
スコット・E.ハリントン、グレッグ・R.ニーハウス  『保険とリスクマネジメント』  東洋経済新報社  978-4492701096
亀井利明  『保険総論(補訂版)』  同文舘    978-4495420727 

その他、随時指示します。

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
 事前にアポイントを取ってください。
その他
 関大LMSの「メッセージ」機能で連絡してください。

備考
Other Comments

・保険経済論を履修済もしくは同程度の保険に関する知識、専門用語の理解が必要となります。 
・生命保険論、損害保険論、リスクマネジメント論や社会保険論を履修することが望ましいです。保険経営の特殊性や規制について、立体的に理解することが可能になります。