2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
40608
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
財政学
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
石田 和之
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

財政は、国家を経営し、維持していくための資金の管理である。政府は、財政によって、各種の政策を実施するための財源を確保している。この講義は、財政学の入門的な講義として、予算と決算、財政の評価、税と借金、防衛、教育、公共事業、社会保障などを中心に、日本の財政制度の全体象と財政理論を解説する。財政制度には、それぞれに必ず理由があり、同時に、相互に関連がある。これらの制度の趣旨を理解することは、制度を評価する視点を入手することでもある。本講義を通じて、財政の効果と限界を理解し、政策の是非を判断し、財政制度改革を考えるための基礎的な知識を習得することができる。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(商学部)
1.知識・技能
  ②経営学・商学分野の基本知識の修得。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  ①ビジネス・経済・社会に対する広い視野と鋭い洞察力をも つ。
  ②企業倫理と社会的責任を深く認識し、品格をそなえたリーダーシップと「考動力」を発揮できる。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
・財政学の基礎を理解する。
③主体的な態度の観点
・授業に積極的に参加する

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 財政学で何を学ぶか?(教科書第1章)
財政学とは、財政学の変遷、財政の機能、現代日本財政の課題
第2回 予算制度(教科書第2章)
財政と予算の基礎概念と諸原則、予算の編成・執行と決算、予算の内容
第3回・第4回 政府支出の仕組みと現状(教科書第3章)
主要経費別分類、社会保障への支出、防衛・公共事業・教育への支出、国から地方への支出
第5回 国際比較から見た日本の財政構造(教科書第4章)
政府支出の構造、政府収入の構造、財政赤字の現状
第6回 政府の債務と財政の持続可能性(教科書第5章)
国債による資金調達、財政赤字と財政の健全性
第7回 市場の効率性と政府(教科書第6章)
3つの経済主体による経済活動、競争市場の効率性、政府の必要性をめぐる議論
第8回・第9回 公共財の供給(教科書第7章)
公共財とは、公共財市場、集合的意思決定、単純多数決の効率性
第10回 外部性(教科書第8章)
外部性による余剰の損失、外部性の内部化、便益・費用の帰着と費用負担のあり方
第11回 低所得者対策と所得再分配(教科書第9章)
所得再分配の根拠となる考え方、格差の尺度、所得保障のための現金給付、補助金と現物給付
第12回 政策手段としての財政(教科書第10章)
産業政策、国民所得の決定と乗数効果、財政・金融政策の効果と有効性
第13回 租税の意義と仕組み(教科書第11章)
租税とは、望ましい税制のあり方、税制の基本的枠組み
第14回 租税分析の経済的視点(教科書第12章)
税収と税負担、税負担の転嫁と帰着、課税の経済的コスト、課税の価格効果と一括税の効率性
第15回 まとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

本講義は、教科書(石田・野村(2025)『財政学』成文堂)に沿って進めます。事前学習として、教科書の該当箇所を予習しておくと、授業の理解がスムーズです。また、授業内容を振り返るための復習テスト(数回)をLMSで実施します。財政に関するニュースに関心を持つとよいです。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
LMSを利用して随時(複数回)テストを行う。
復習テスト50%
最終テスト50%

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
基礎的な概念や用語の意義等を問う設問(最終テスト)(50%)
③主体的な態度の観点
平常成績(復習テスト)(50%)

教科書
Textbooks

石田和之・野村容康  『財政学』  (成文堂)  978-4-7923-4270-8

参考書
References

林宏昭・玉岡雅之・桑原美香・石田和之  『入門財政学(第3版)』  (中央経済社)  978-4-502-39531-4

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

メールによって随時、対応する。
ishida.k[at]kansai-u.ac.jp
[at]を@に置き換えてください。

備考
Other Comments