- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 商
- 時間割コード
Course Code - 40578
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 流通問題特殊講義(消費の変化と流通戦略)
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 加賀美 太記
- 曜限
Day/Period - 木2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
生産と消費を架橋する役割を担う流通は、そのあり方において、生産と消費の双方から大きく影響を受ける。とくに社会・経済の発展にともない、消費のあり方は常にその姿を変えてきた。現在も、インターネットなどの情報技術の急速な発展や、格差・貧困の拡大等が指摘されている。日本における流通は、こうした社会のあり方にいかに対応し、これからどのように変化していくのだろうか。
本講義では、こうした流通を取り巻く社会・経済環境とその中における消費の現状、さらにそれらに対応する流通の役割や特徴を学んでいく。
これらを通じて、学生諸君が体系的な流通理論や現実の社会問題に対する知識を習得し、それらを用いて現代経済ひいては現代社会、そして現代の企業が抱える諸問題について分析できるようになることを到達目標とする。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・日本社会における経済や消費の発展と実態、それに対応する流通の実態と課題について説明できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・修得した知識に基づき、消費と流通における問題を認識し解決するための発想を考えることができる。
③主体的な態度の観点
・習得した知識をもとに、自身の生活における消費行動を通じて、問題意識を持つことができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第01回 授業ガイダンス-授業の目的と進め方について
授業のイントロダクションと講義の目的と位置づけについて説明する。
第02回 日本経済の発展と流通(1)
日本経済史と各時代における流通業の概要を学ぶ。主に江戸時代から戦前を対象とする。
第03回 日本経済の発展と流通(2)
日本経済史と各時代における流通業の概要を学ぶ。主に戦中から1980年代を対象とする。
第04回 日本経済の発展と流通(3)
日本経済史と各時代における流通業の概要を学ぶ。主に1990年代から現在までを対象とする。
第05回 現代日本における流通の特徴と役割
講義全体を貫く視点として、消費と流通との関係を整理し、現代における流通業の役割を考える。
第06回 現代日本における消費と消費者の特徴(1)バブルから現代にいたる消費の概要
現在の日本における消費行動とそれを生み出す経済的状況の特徴を、主に90~00年代に絞って検討する。
第07回 現代日本における消費と消費者の特徴(2)日本の消費者の特殊性
日本の消費者の特徴について、消費者の行動を規定するメカニズムを中心に検討する。
第08回 現代日本における消費と消費者の特徴(3)日本の消費者の現代的特性
日本の消費者の特徴について、とくに現代の消費者行動の特徴とそれを導き出すメカニズムを中心に検討する。
第09回 変化する消費に対応するマーケティング(1)
主に90年代以降の日本の消費の変化に対応した、日本企業のマーケティングについて紹介する。
第10回 変化する消費に対応するマーケティング(2)
主に00年代以降の日本の消費に対応したマーケティングや企業戦略について紹介する。
第11回 「失われた20年」と小売業界の変化(1)
主に90年代以降から現在にいたる小売業界の特徴を概括し、変化の内容とその要因について検討する。
第12回 「失われた20年」と小売業界の変化(2)
主に90年代以降から現在にいたる小売業界の中でも特徴的な変化であった小売業の国際化を取り上げて、その概要について検討する。
第13回 「失われた20年」における卸売業(1)
主に卸売業界の仕組みや役割、特徴について整理する。
第14回 「失われた20年」における卸売業(2)
90年代以降から現在にいたる卸売業界の特徴を概括し、変化の内容とその要因について検討する。
第15回 講義のまとめと到達度の確認
講義全体のまとめを行った上で、受講者の理解度を確認する。授業時間外学習 / Expected work outside of class
・各回の講義後にLMSで行われる小課題に回答すること。
・また、受講生には、授業時間外に実際に店舗に足を運んだり、新聞やTV等を通じて消費と流通業の動向を把握したりする努力を期待する。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
各回の小課題(50%)、筆記による学力確認(50%)でもって評価する。
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・日本経済と消費の発展過程と、それに対応した流通の実態や課題について知識を習得できているか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・習得した知識に基づいて、消費と流通における問題を解決するためのアイディアを考えることができているか。
③主体的な態度の観点
・習得した知識をもとに、自身の生活における消費行動を通じて、問題意識を持つことができているか。
- 教科書
Textbooks
教科書は指定しない。
-
参考書
References
参考文献は授業中に適宜紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業内で実施する小課題については、復習のために毎回解説を行う。また、学生からの感想・質疑に応答する時間を各回に設ける。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
授業の前後に対応する。
その他
関大LMSの「メッセージ」機能で連絡すること。
- 備考
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